普段使いに合う0.3ctラインネックレスの選び方

普段使いに合うネックレスとはどういうネックレスでしょう。

普段の装いを邪魔しない、ナチュラルな感じのネックレスが相応しいといえるでしょう。

それゆえ、ボリュームがあり華美なものはあまり向かないといえます。

どちらかといえば清楚でおとなしい感じのするネックレスが普段使いに向いています。

最近注目を集めているネックレスにラインネックレスがあります。

ティファニーのTスマイルネックレスを模したデザインで、上品で清楚な雰囲気は普段使いに向いているといえます。

ですが、あまり大きな1カラットもあるダイヤのものはいただけません。

やはり大きさを少し抑えた0.3カラットあたりのものが相応しいといえるのではないでしょうか。

そこでこのページでは、普段使いに合う0.3ctのダイヤラインネックレスの選び方を解説させて頂きます。

0.3ctラインネックレス ダイヤ数比較

ラインネックレスといっても、使われているダイヤの数はまちまちです。

一般に0.3ctの場合、7石~31石のダイヤが使われており、選ぶ際に悩むところです。

そこでイメ-ジしやすいように画像を見て比べてみましょう。


7石

9石

11石

31石

お気付きのように使われているダイヤ数は奇数です。

これはトップ中央に一番大きいダイヤを配置し、その両脇から徐々に小さいダイヤを配置してグラデーション化を図るためです。

こうすることでネックレスの中心が確立し、安定かつ落ち着いた雰囲気をネックレス全体にもたらす働きがあります。

しかしダイヤの数が多いと隣との差異がわかりにくくなり、グラデーションと謳われていてもそうは見えないこともあります。

よってグラデーションにこだわるなら、ダイヤの数を極力少なめのものを選んだ方がいいかもしれません。

ダイヤラインネックレスは輝き重視

ダイヤは輝きが命です。

輝いてこそダイヤといえます。

しかしラインネックレスにあまり輝かないダイヤが装填されていたりすると、単なるチェーンネックレスに間違われることになります。

特に総計が0.3ctというラインネックレスでは、一粒一粒のダイヤが小さいため尚更です。

それゆえ、選ぶとしたら輝くダイヤが装填されているラインネックレスでなくてはなりません。

ではどういった方法でそれを選ぶのか?

実はダイヤが輝くためにはある条件が整わなければなりません。

それはダイヤの品質を表す4Cを見ればわかります。

4Cとは、カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。

このなかで、ダイヤが輝くためにはクラリティとカットが重要なカギを握ります。

それを順次説明させて頂きます。

クラリティ

クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど輝きます。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり輝きが劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。

クラリティは11段階にランク付けされます。

インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。

ではダイヤが輝くためにはクラリティはどのランク以上のものがいいかというと、「SIクラス」以上のダイヤなら輝くといえます。

SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。

しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。

このように、輝くダイヤを見つけるためにはクラリティがSIクラス以上のものにする必要があるのです。

カット

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。

それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。

そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。

カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。

ハートアンドキューピット

ダイヤ表記の中でハートアンドキューピットと記載されているものがあります。

このハートアンドキューピットとはどういうものか。

ハートアンドキューピットとは、プロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

このような像を確認できたダイヤは、クラリティとカラーが2~3段階アップして見える極上のダイヤモンドになるといわれています。

つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、ダイヤの輝きに大きく影響を与えます。

カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたり、ダイヤの輝きに大きく貢献しているということです。

ダイヤの輝き まとめ

以上のことからおわかりのように、ダイヤが輝くためにはクラリティSI以上、カットGood以上必要ということです。

またハートアンドキューピットが現れるダイヤはプロポーションが優れているため、高度な輝きが期待できるダイヤといえるわけです。

ラインネックレスを選ぶときは、この輝きを最も重視して選ぶと間違いはないでしょう。

選んでみました 0.3ct輝くラインネックレス

まとめ

0.3ctダイヤラインネックレスの選び方をまとめてみました。

参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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