一番輝く揺れるダイヤリングは?

手を動かすたびに指もとでダイヤが揺れて輝くリング。

最近のアクセサリーは固定されたダイヤでは飽き足らず、わざと不安定な形でセッティングすることでダイヤを揺らし、その揺れに応じて輝くように細工されたものが多いように見受けられます。

ネックレス、ピアス然りで、揺れるダイヤリングもそのひとつ。

その発祥は、数年前に流行ったダンシングストーンから始まる。

中石を不安定に留めるトゥインクルセッティング法で、人の動きに応じで中石がゆらゆら揺れて輝くという、宝石業界では画期的な技法で脚光を浴び、瞬く間にこの技法を真似たアクセサリーが出回ったほど。

しかし揺れるダイヤネックレスやピアスは想像できても、まさか揺れるダイヤリングにまで発展し商品化するとは。

商魂のたくましさに頭が下がる思いです。

ですがこの揺れるダイヤリング。

調べてみると3種類のタイプがあります。

ひとつはダイヤをリングにぶら下げたような恰好で6本爪で留めたもの。

もうひとつはダイヤの留めに爪を使わずレーザーホールセッティングしたもの。

最後の一つはダンシングストーンのようにダイヤをトゥインクルセッティングしたものです。

これらの揺れるダイヤリングのうち、果たしてどのダイヤが一番揺れて輝くのか。

それを見てみたいと思います。

6本爪留めの揺れるダイヤリング

まずは6本爪のダイヤリングを見てみましょう。

ダイヤがリングにぶら下がるようにセッティングしてあり、ダイヤの留めは爪が用いられています。

手を動かすたびにダイヤはそれに応じて動き、そのダイヤの動きに光が反射して輝きます。

しかしダイヤネックレスによくあることですが、気がついたらダイヤがひっくり返っていたなんてことをよく聞きます。

このリングについたダイヤにもそういったケースがありうるでしょう。

ダイヤの表面はダイヤが露出した状態ですから光があたれば輝くでしょう。

しかし裏面は地金で覆われているため光があたってもダイヤは輝きません。

つまりダイヤがひっくり返った状態であればダイヤは輝かず、リングの魅力は半減することにもなりかねないといえます。

レーザーホールセッティングの揺れるダイヤリング

ここでまず、レーザーホールセッティングとは何かを説明させていただきます。

レーザーホールダイヤとは、レーザーで直接ダイヤに穴をあけたダイヤのことで、その穴を利用しセッティングしたものがレーザーホールセッティングといいます。

このレーザーホールダイヤのメリットは何かというと、ダイヤの露出度の高さです。

ダイヤは光を取り込んでこそ輝くといえ、その光を多く取り込むためにはダイヤの露出度が高くなければいけません。

レーザーホールセッティングされたダイヤの周りには何もなくほぼルース(裸石)状態ですから、光は全方位から入り放題になります。

光が入り放題であるため、ダイヤは格段に輝くことになるのです。

上のダイヤリングはレーザーホールセッティングされたもので、しかも不安定にセッティングされています。

それゆえ手を動かすたびにダイヤはゆらゆら揺れ、それに応じて輝きを放ちます。

トゥインクルセッティングされ、しかもほぼルース(裸石)状態のダイヤですから輝きもひとしおでしょう。

そしてこのレーザーホールセッティングされた揺れるダイヤリングには、先ほど紹介したダイヤをぶら下げるようにした商品もあります。

こちらの揺れるダイヤリングには爪や台座がないためダイヤがひっくり返っても安心です。

ダイヤの全方位が露出状態ですから、どっちにひっくり返ってもダイヤは輝きます。

爪留めのリングのように、ダイヤの輝きが見れない状態の時はありません。

どんな時でもダイヤは揺れて輝いて見せてくれるリングです。

トゥインクルセッティングの揺れるダイヤリング

最後にトゥインクルセッティングされた揺れるダイヤリングを見てみましょう。

リング上に枠のデザインが施され、その中にダイヤがセッティングされています。

そしてダイヤは6本爪で台座に固定されています。

このリングの場合、ダイヤをトゥインクルセッティングするための枠が必要になります。

ダイヤを不安定な形でセッティングするためには、枠が絶対必要なのです。

そして枠をつけなければならない関係上、どうしてもダイヤの大きさが小さくなります。

ダイヤが小さすぎれば、たとえダイヤが揺れてもその揺れがわからないということが確認されています。

つまりダイヤをトゥインクルセッティングした場合はダイヤの大きさが肝心で、少なくとも0.5ct以上なければなりません。

またたとえ0.5ct以上あってもダイヤのグレードが肝心で、クラリティSIクラス以上、カットGood以上なければ輝くとはいいがたいのです。

したがって、ダイヤの露出度も低く、カラット数も小さいものであれば、あまり輝くとはいえない商品といえます。

まとめ

揺れるダイヤリングの中で一番輝くのは、レーザーホールセッティングされたものといえるでしょう。

ほぼルース(裸石)状態のダイヤの輝きに敵うダイヤはなく、輝きを主に選ぶなら、レーザーホールダイヤの揺れるリングを選ぶべきでしょう。

最後までお読みいただき、真に有難うございました。

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