ダイヤアクセサリーは一粒からラインへ?

最近楽天のジュエリー・アクセサリー部門を閲覧して気付いたことがあります。

それはダイヤのアクセサリーに関してです。

それはデザインが、一粒ダイヤのものからラインデザインのものに移行してきている点です。

たとえばリング。

昔は一粒ダイヤリングが主流で、特に大きなダイヤが注目されてきました。

エンゲージリングなどはまさにこれ一本で、結婚指輪といえばこの一粒ダイヤリングでした。

しかし最近ではダイヤをライン状に並べたエタニティリングが流行っています。

エタニティとは永遠を意味し、永遠の愛を誓うという意味からこのエタニティリングをエンゲージリングに使う方もいると聞きます。

そしてネックレス。

今までは、シンプルで飽きのこない一粒ダイヤネックレスがやはり主流でした。

年代に関係なく、そして流行にも左右されない一粒ダイヤネックレスは、時代を超えて愛されてきました。

しかしこれも最近では、ダイヤをライン状に並べたラインネックレスが注目されています。

ダイヤをライン状に並べたデザインは、一粒ダイヤネックレスとは一味違った気品を持ち、清楚で気取らないネックレスとして人気が集まっています

最後にピアス。

これも一粒ダイヤピアスが主流で、ダイヤピアスといえば一粒ダイヤと思われてきました。

ですがこれも、ダイヤをライン状に並べたピアスにも注目が集まりつつあります。

このように、ダイヤのアクセサリーのデザインは一粒モノからラインモノに変化してきているのがわかります。

しかしラインモノが流行っているからといって、一粒モノが廃れたわけではありません。

一粒モノには一粒モノの良さがあり、根強い人気があるのは間違いありません。

ですが一粒モノと比べて、明らかにラインモノの方にメリットがあるものがあります。

それは以下の通りです。

ダイヤライン製品のメリット

価格が安い

ダイヤというのは大きければ大きいほど値段が高くなります。

そしてダイヤの品質が上がればさらに値段が上がります。

しかしデザインをライン状にすることによってダイヤが小粒になり、価格が安くなるのです。

一粒ダイヤの場合、1カラットと表示されていれば一粒が1カラットです。

しかしラインモノの場合、ダイヤの総計が1カラットですから、ダイヤの数が多ければそれだけダイヤは小粒になり、値段が安くなるのです。

ダイヤ製品のカラット数にこだわる方にとっては、ありがたいことですね。

見栄えはどうであれ、1カラットは1カラットですからね。

このようにラインモノのダイヤ製品は一粒モノとくらべて値段が安く、お求め安くなるのです。

安くて品質のいいダイヤが買える

ラインモノは安いこともさることながら、品質のいいダイヤを選ぶことができます。

品質のいいダイヤとは、輝くダイヤです。

販売されているダイヤ製品にはピンからキリまであり、よく輝くものもあればそうでないものもあります。

よく輝くダイヤは値段も高く、それにカラット数が大きくなれば値段は跳ね上がります。

それゆえ一粒ダイヤの場合、品質が良くカラット数の大きいダイヤは値段が高く、なかなか手が出ないのです。

ところがラインモノの場合、カラット数が大きくても小粒のものが集められたものですから、ひとつひとつの品質が高くても値段は安くすみ、一粒モノと比べた場合格段の違いが出てくるのです。

こういった品質の高いものを安く買えるのも、ラインモノのメリットといえるでしょう。

品質のいいダイヤの見分け方

では品質のいいダイヤ、すなわち美しく輝くダイヤとはどういうダイヤであるか、その見分け方をお伝えしましょう。

ダイヤには品質を示す4C評価があります。
ダイヤのスペックのようなものです。

4Cとは、カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。

カラットはダイヤの重さですが、ダイヤの大きさを判別する目安となります。

そしてそれ以外のカラー、クラリティ、カットがダイヤの品質(美・輝き)をはかるうえで重要な要素となるのです。

カラー

カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。

最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。

プリズム効果を発揮する無色のダイヤ

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

クラリティ

クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど光は透過します。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。

クラリティは11段階にランク付けされます。

インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。

では光の透過率の高いダイヤのクラリティはどのランク以上かというと、「SIクラス」以上のダイヤなら光をよく透過させます。

SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。

しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。

左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。

このように透明度の高いダイヤを見つけるためには、クラリティがSIクラス以上のものにする必要があるのです。

カット

採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。

それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。

そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。

カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。

ハートアンドキューピットが現れるダイヤ

カットに関して付随してご説明させていただきます。

素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。

これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。

これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

このような像を確認できたダイヤは、クラリティとカラーが2~3段階アップして見える極上のダイヤモンドになるといわれています。

つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、ダイヤの輝きに大きく影響を与えます。

カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたり、ダイヤの輝きに大きく貢献しているということです。

まとめ

ダイヤ製品が一粒モノからラインモノに移行している現況についてお話ししました。

そしてそれに伴うメリットと品質のいいダイヤの見分け方を付随して説明させて頂きました。

参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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