一粒ダイヤネックレスと並んで人気のラインネックレス。
シンプルな装いゆえ、普段使いからカジュアル、フォーマルといったあらゆるシーンに対応できるネックレスとして人気があります。
なかでも値段も手ごろで、華奢な装いの0.3カラットのラインネックレスが人気があるようです。
しかし選ぶとなると、ほとんど同じ価格帯で売られているため迷ってしまいますね。
楽天で販売されているほとんどが、3万円台から4万円台。
高いもので5万円台ですから、中を取って4万円台にしようかなんて、安易に決めてしまっている人もいるかもしれません。
しかし安い買い物ではないのですから、もう少し慎重に選びたいものです。
このページでは、0.3カラットのダイヤラインネックレスを選ぶ際、どの点に注意して選ばなければならないか、その選択法を解説させて頂きます。
まずダイヤ数を選ぶ
ラインネックレスは、トップ部分にダイヤが数個、横に並べられたデザインです。
その数も商品によって、7個、9個、11個、13個とあります。
このダイヤの数は重要で、数によってネックレスの雰囲気が全然違って見えるからです。
よってラインネックレスを選ぶときは、まずダイヤの個数を決めなければなりません。
ではどのような雰囲気になるか見てみましょう。
ダイヤの総計が0.3ctですから、個数が少ないほどダイヤの粒は大きくなります。
よって、大きい粒のダイヤがいいとおっしゃる方には、ダイヤ数の少ない7ピースのラインネックレスがいいと思います。
また、ラインネックレスには一粒ダイヤネックレスにはない魅力があります。
それはゴージャス感です。
ダイヤが横に並べられた様は、ネックレス全体を豪華に見せてくれます。
このゴージャス感を表したい方は、ダイヤ数の多いラインネックレスが相応しいですね。
11ピースのダイヤネックレスなんかいいと思います。
いずれにしてもダイヤの個数は、選ぶ人の好みでいいと思います。
輝くダイヤを選ぶ
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
それゆえラインネックレスを選ぶときも、輝くダイヤが装填されたものを選びましょう。
では、輝くダイヤを見分けるためにはどうすればいいか?
ダイヤには、その価値を測る指標として4Cという評価があります。
カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。
この中で、輝きに最も影響する項目がカットです。
ここでカットについて少しお話をさせて頂きます。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ハートアンドキューピットとは
販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。
これは何のことかというと、カットに関する記載です。
ここで少し、ハートアンドキューピットについて説明させて頂きます。
素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。
これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。
これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたります。
つまり、ダイヤの輝きに大きく影響を与えることを意味しています。
カットの次に大事なクラリティ
以上のご説明からおわかりのように、ダイヤはカットの出来栄えによって輝いたりそうでなかったりします。
しかし、いくらカットが優れているからといって必ず輝くとは言い切れません。
なぜならダイヤの透明度が悪ければ光は透過できず、ダイヤは輝かないのです。
ここで透明度についてもっと詳しく知って頂くために、クラリティについて説明させて頂きます。
クラリティについて
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
つまりクラリティとはダイヤの透明度を表した指標なのです。
そしてこのクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではダイヤが輝くためにはどの程度のクラリティであればいいのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
つまりSIクラスのダイヤというのは透明度が高く、光が透過しやすいダイヤといえます。
輝くダイヤを選ぶ まとめ
以上の説明でご理解頂けたと思いますが、ダイヤが輝くためにはカットがGoodカット以上、クラリティがSIクラス以上必要です。
これ未満なら、ダイヤの輝きには期待できないということです。
つまり輝くダイヤラインネックレスをお求めなら、この条件が揃ったものを見つけることです。
しかし残念ながら、これらの条件が揃った0.3ctのダイヤラインネックレスを楽天で見つけることはできませんでした。
ただし、ハートアンドキューピットが現れるダイヤを装填したラインネックレスを見つけましたので、それをご紹介します。
参考までにご覧ください。
ハートアンドキューピットが現れる0.3ctダイヤラインネックレス
きれいなダイヤ選ぶ
輝きに次にダイヤに大事なのは、美しさです。
ダイヤの美しさは、ダイヤの色と透明度が重要です。
つまり4Cでいえば、カラーとクラリティです。
クラリティに関してはすでに説明しましたので、ここではカラーについて説明させて頂きます。
カラーについて
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではプリズム効果を発揮するダイヤカラーとはどの程度のものか。
それはHカラー以上のダイヤです。
以下の表をご覧ください
Hは「ほとんど無色」に属しています。
ほとんど無色には、G、H、I、Jとありますが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえHカラーはプリズム効果が発揮できるギリギリのラインといえます。
つまりHカラー以上のダイヤは、美しいダイヤに属することを意味しています。
きれいなダイヤを選ぶ まとめ
以上の説明からご理解頂けたと思いますが、きれいなダイヤはカラーがH以上、クラリティがSIクラス以上です。
輝くまではいかなくとも美しいダイヤです。
ラインネックレスもこういったダイヤが装填されたものを選びましょう。
以下に楽天で見つけたきれいなダイヤのラインネックレスをご紹介します。
参考までにご覧ください。
きれいな0.3ctダイヤラインネックレス
ダイヤ数7ピース
ダイヤ数11ピース
ダイヤ数13ピース
まとめ
ダイヤラインネックレス 0.3カラットの賢い選択法をまとめました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。