カジュアルからフォーマル、あるいは普段使いまで、幅広く使える一粒ダイヤネックレス。
女性なら一つは持っておきたいアイテムですが、デザインがありきたりすぎて人と被ってしまう傾向にあり、選ぶときに迷ってしまうのもこのネックレスにはありがちです。
この手のネックレスはおおむね、6本爪留めのダイヤネックレスか覆輪留めのダイヤネックレスにデザインがわかれます。
どちらもシンプルなデザインゆえ飽きが来ず、末長く使えるネックレスなのですが、人と被ってしまうのが玉に瑕。
やはり着ける以上、人と違ったものを身に付けたいと思うのが本音でしょう。
そこでおすすめなのが1点留めのダイヤネックレス。
ダイヤの上下を挟んだ格好でダイヤが留められており、そのためダイヤをほぼルース状態で眺めることができます。
これなら人と被ることはめったになく、人と違ったおしゃれを楽しむことができるはずです。
一点留めダイヤネックレスのメリット
サイドからのダイヤの美しさも確認できる
通常の一粒ダイヤネックレスの場合、6本爪か覆輪留めでダイヤが留められているため、ダイヤの一部が隠された状態にあります。
そのためダイヤの輝きや美しさを確認できるのは、ダイヤの前面だけに限られます。
しかし1点留めのダイヤネックレスの場合、ダイヤのサイドも丸見えですからサイドからの美しさも楽しめるわけです。
これが爪留めや覆輪留めにない、1点留めダイヤネックレスのメリットのひとつです。
そしてメリットの二つ目がダイヤの輝きです。
ダイヤの露出度の高さがダイヤの輝きに影響する
そもそもダイヤが輝くのは光の反射によるもので、光が入射しなければダイヤは輝きません。
つまり多くの光を取り込んだダイヤがより輝くというわけです。
通常のダイヤネックレスは先述したようにダイヤが爪や地金で覆われた状態です。
このような状態のダイヤへの光の入射は当然制限されるわけです。
しかし1点留めダイヤは、ダイヤの上と下が地金で挟まれた状態ですから、それ以外は開放状態にあります。
つまり爪留めや覆輪留めダイヤに比べ光が入射しやすい環境にあるといえ、それだけ輝くというわけです。
これが1点留めダイヤネックレスの2点目のメリットです。
ダイヤのありのままの美しさを表現
そして3番目のメリットは、ダイヤのありのままの姿、すなわちルース状態での美しさを表現していることです。
ダイヤの美しさは1面で表現できるものではありません。
つまり露出している部分だけで美しさがわかるものではないのです。
ダイヤ全身で光を浴び、その光がダイヤ内で反射されダイヤ全体から光が放射される。
これこそがダイヤの本当の美しさなのです。
1点留めダイヤネックレスはそのようなネックレスで、ダイヤ本来の美しさを見事に表現したネックレスといえましょう。
1点留めダイヤネックレスの選び方
ではこの一点留めダイヤネックレスを選ぶにあたって何に注意すればいいのでしょう。
その選び方について解説します。
ダイヤの露出度の高いこの一点留めダイヤの場合、なんといっても透明度が重要になります。
通常のダイヤネックレスは爪や地金で周囲を覆っているため多少ダイヤが濁っていてもごまかせます。
しかし1点留めですからダイヤはほぼルース状態、それゆえ少しの濁りでも目立ってしまうのです。
そのため透明度の高いダイヤを選ぶ必要があるのです。
では透明度の高いダイヤとはどの程度のダイヤか?
それはダイヤのクラリティがSIクラス以上のものが必要といえます。
クラリティSIクラス以上とは
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
つまり透明度の高いダイヤとは、クラリティがSIクラス以上のことをいうのです。
ではダイヤの輝きに重要なカットはどうか?
どの程度のカットならダイヤは輝くのか?
それについてお話しします。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ宝石に変貌するのです。
その方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの出来如何によって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの出来如何による輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにすることです。
ダイヤが美しくあるためには
ダイヤは輝きが命です。
しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも望むならカラーも要素に加える必要があります。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はプリズム効果が発揮されるからです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果が発揮されているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は屈折され、ありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤの場合、カラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
G、H、I、Jは同じ「ほとんど無色」に属していますが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
まとめ
1点留めダイヤネックレスの魅力について述べさせていただきました。
そしてこの一点留めダイヤネックレスを選ぶにあたっては、ダイヤの品質が重要ということも述べさせていただきました。
いかがだったでしょうか。
参考になりましたでしょうか。
最後に、おすすめの1点留めダイヤネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。