幅広い年齢層に人気のエタニティリング。
カジュアル、フォーマル、普段使いに至るまで、あらゆるシーンでおしゃれが楽しめる人気のアクセサリー。
そしてその中でも一番人気なのは、1ctのダイヤが装填されたエタニティリング。
1ctのダイヤリングは女性の憧れ。
しかし一粒ダイヤリングでは仰々しすぎて特別な場所にしか着けていけない。
しかしエタニティリングはそのような仰々しさはないから気軽に着けていける。
そんな理由から1ctのエタニティリングが人気なのでしょう。
このページでは、1ctのエタニティリングを買うにあたって、いろんな角度からその選び方を見てみたいと思います。
エタニティリングはダイヤ数によってボリュームが違う
エタニティリングはダイヤが横一列に配列されたリングですが、商品によってそのダイヤ数はまちまちです。
ここでは、1ctエタニティリングのダイヤ数によるボリュームの違いを比較してみたいと思います。
まずは5石と7石のエタニティリング
ダイヤの数が少ないだけあって一粒一粒が大きく、ボリューム感あふれるリングになっています。
普段使いにはちょっと向かないかもしれませんが、特別なお出かけ時には最適なアクセサリーといえます。
次に1ctの中でも一番人気のスイートテン(10石)と11石のエタニティリング
5石7石にはボリューム感はおよばないものの、それでも1カラット感は十分出しています。
仰々しさや嫌味感は全くなく、むしろおしゃれで品のよい淑女感を表現してくれます。
次に13石と15石のエタニティリングを見てみましょう。
スイートテンより少し小降りになったエタニティリング。
フォーマルはもちろんカジュアルにも使えるスッキリとしたデザインのエタニティリングです。
嫌味がなく、どこにでも着けていけるリングといえます。
最後に1カラットエタニティリングの中でも一番ダイヤ数の多い20石と21石のものを見てみましょう。
アームの幅はかなり細くなり、華奢という言葉がぴったりのリングです。
フォーマルでは少し寂しい感じがしますが、カジュアル、普段使いには適したエタニティリングです。
ただ1カラット感があまり出ていないのが残念です。
ダイヤの数でエタニティリングのボリューム感は変わる
以上の写真をご覧になってどのように感じられたでしょうか。
同じ1カラットであっても、装填しているダイヤの数によってこうもボリュームが違うのです。
1カラットのエタニティリングを選ぶときは、まずどのくらいのボリューム感を求めるのか、それを決めてダイヤ数を決定されればいいと思います。
エタニティリングの輝きはダイヤの留め方によって変わる
次にエタニティリングのダイヤの留め方について説明したいと思います。
エタニティリングのダイヤの留め方は大きく分けて爪留めとレール留めがあります。
そして爪留めの中でも2点留め、共有爪留め、4点留めがあります。
ではこの留め方の違いはダイヤの輝きにどう影響するのでしょうか。
ダイヤの輝きは露出度に比例する
そもそもダイヤはなぜ輝くのでしょうか?
ダイヤが自ら光を発しないのは自明の理で、光の反射によってダイヤは輝くのです。
ダイヤ内に光が入射し、その光がダイヤ内で反射され再びダイヤ外へ放射される。
これがダイヤの輝く仕組みです。
つまりダイヤがより多く輝くためには多くの光を取り込む必要があり、そのためにはダイヤの露出度を上げてやる必要があるのです。
そのダイヤの露出度を下げているもの、つまり光を遮っているものがダイヤを留めている爪やレールになるわけです。
では爪留めとレール留め、どちらがダイヤの露出度が高いか見てみましょう。
爪留め・レール留め比較
まずは爪留めのエタニティリングを見てみましょう。
爪留めには2点留め、共有爪留め、4点留めとがあります。
まずは2点留めから。
2点留めはダイヤの左右を1点ずつ留めたもので、しかも左右のダイヤと爪を共有しています。
そのためダイヤの露出度は極めて高く、光が入射しやすい環境にあるといえましょう。
次に共有爪留めのエタニティリング。
一粒のダイヤを4本の爪で留めてありますが、その爪は左右のダイヤと爪を共有しているため共有爪留めといいます。
このタイプのエタニティリングもダイヤを留める爪を少なくしているため露出度が高く、光が入射しやすい環境にあるといえます。
そして次は4点留めのエタニティリング。
一粒のダイヤを4本の爪ががっちり留めています。
そのため共有爪と比べダイヤの露出度は低くなり、光が入射しにくい環境にあるといえます。
最後にレール留めのエタニティリング。
ダイヤを挟み込むようにして留めたリングで、ダイヤの周囲は地金で覆われたような格好になっているため露出度は低く光が入りにくい環境といえます。
露出度の高いダイヤは2点留めのエタニティリング
以上のことから、露出度の高いエタニティリングは2点留めのエタニティリングといえ、このリングが最も輝きやすい環境にあるといえましょう。
ただし、ダイヤの輝きはグレードが関係してきますので、2点留めであればなんでも輝くというわけではありません。
そこで次にダイヤが輝く条件についてお話ししたいと思います。
ダイヤが輝く条件
ダイヤにはその価値を表す4C評価なるものがあります。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。
この4Cの評価によってダイヤの価値がきまるわけですが、ダイヤが輝くためにはクラリティ(透明度)とカット(研磨)が重要な要素で、これらのでき如何によって輝いたりそうでなかったりするのです。
では順番に4Cについて説明させていただきます。
クラリティについて
濁りのない透明度の高いダイヤほど輝きます。
その透明度を測る指標をクラリティといい、
そのクラリティは最高をFL(フローレス)とし、以下10段階に区分けされます。
ダイヤが輝くためにはクラリティがSI以上必要で、それ未満の評価だとダイヤは輝きません。
ダイヤモンドは天然鉱石であるため、インクルージョン(内包物)が必ず存在します。
そのインクルージョンの量や位置によってクラリティの評価が決められますが、SIは肉眼でインクルージョンの発見が困難な時につけられる評価で、これは光の透過にそれほどの支障をきたさない程度のものなのです。
しかしその下のIになると、インクルージョンが光の透過を遮り輝きが劣ることになるのです。
実際のSIとIの比較画像を見てみましょう。
明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。
このように、ダイヤが輝くためにはクラリティがSI以上必要なわけです。
カットについて
ダイヤモンドは磨かなければただの石です。
ダイヤは、カットがあってこそ初めて輝くのです。
しかしこのカットの出来具合によって、輝いたりそうでなかったりします。
以下イラスト使って、ダイヤの輝く仕組みを解説します。
矢印は光の反射の方向を示しています。
ダイヤの輝きは光の反射によって起こりますが、Excellentカットされたダイヤに光が入射した場合、光はダイヤ内で全反射され再び外部に放射されます。
しかし、ダイヤのカットが深すぎたり浅すぎた場合(Fairカット以下)、光はダイヤ底部より逃げ輝きが劣ることになるのです。
これがカットによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
美しいダイヤを求めるなら
輝くダイヤの見分け方についてご理解頂けたと思います。
しかしさらに美しさも求めるならカラーにもこだわりたいものです。
カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。
最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色のものが美しく、美しいダイヤをお望みならカラーにもこだわった方がいいと思います。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
まとめ
以上のことから、ダイヤが美しく輝くためには、カラーH以上、クラリティSI以上、カットGood以上必要ということがお判りいただけたと思います。
最後に、ボリューム感があって露出度が高く、さらに上記のグレードをクリアした1カラットエタニティリングを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。