0.2ctエタニティリングの1万円~3万円台までの違い

普段使いやカジュアル、フォーマルに至るまで活用可能なエタニティリング。

なかでも華奢で細身のエタニティリングは、使い勝手のいいリングとして人気です。

単品はもちろん、小指にはめてピンキーリングとしても使え、また重ね付けなどにも応用できるというメリットがあるためか、多くの人に愛用されています。

その中でも人気の高いのが0.2ctのエタニティリング。

リング幅は2㎜未満という極細タイプながら、その上にダイヤが10~11ピース配置された様は、本当にかわいく、愛らしいという言葉がぴったりのエタニティリングと言えます。

ですがこの0.2ctのエタニティリングにも価格帯があり、どの価格帯のものを選ぶのかによってダイヤの品質が変わってきます。

このページでは、0.2ctのエタニティリングの1万円台、2万円台、3万円台の違いについて述べてみたいと思います。

1万円台のエタニティリング

1万円台の0.2ctのエタニティリングを見てみましょう。

下のエタニティリングはダイヤ16石のエタニティリングで、ダイヤの品質表示はありません。

そしてダイヤ1石の大きさは、0.0125ctですから超小粒のものと言えます。

ダイヤの品質表示がないため、ダイヤの美しさや輝きについては何とも言えません。

次のエタニティリングは、同じくダイヤの品質表示はありませんがダイヤの数が10石と少なくなっています。

ダイヤの大きさは0.02ctですから少し前記のものと比べて大きくなっていますね。
その分、値段も少し上がっています。

エタニティリングの場合、同じカラット数で品質が同じな場合、ダイヤが少ない方が値段が高い傾向にあります。

これは、ダイヤ一粒が大きければそれだけ単価が高くなることに反映しているからです。

いずれにしてもダイヤの品質が謳われていないため、美しさも輝きもはっきりしないものだといえます。

しかし、これらと同等かあるいは少し価格が上がったものの中には、ダイヤの品質が謳われたものがあります。

それが以下のエタニティリングです。

これらふたつとも、クラリティがSIクラスと謳われています。

クラリティとはダイヤの透明度を示す指標で、透明度の一番高いFL(フローレス)を筆頭に11段階で評価されます。

SIクラスとは、下の表からもわかるように肉眼でインクルージョン(内包物)の発見が困難な時に付けられるランクで、インクルージョンが少ない状態のダイヤといえます。

ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)があります。

このインクルージョンの多い少ないによってダイヤの透明度が変わってきますから、インクルージョンが少ないSIクラスのダイヤは透明度があるということです。

よってこれらのエタニティリングに装填されたダイヤは透明度が良いということになります。

ただし、透明度が高いダイヤイコール美しいダイヤとはいえません。
また輝くダイヤともいえません。

美しいダイヤといえるのは、これにプラス カラーがH以上なければなりません。

そして輝くダイヤといえるのは、これにプラス カットがGood以上なければなりません。

よって透明度が高いダイヤとしか言えないのです。

ですが、このSIクラスのエタニティリングがこの1万円台の中では最高のグレードを有したものです。

それ以外のものはすべてダイヤの品質が謳われていないものばかりで、あまりおすすめできるものはありません。

よって、1万円台のものを選ぶのであれば、上記の2点がおすすめと言えます。

2万円台エタニティリング

次に2万円台の0.2ctのエタニティリングを見てみましょう。

価格が2万円台になるとダイヤのグレードも上がります。

それを以下に紹介します。

上記3つのエタニティリングは、クラリティSIクラスにカラーHが加わったもので、先述しましたように美しいダイヤと呼べるものです。

カラーは無色のDを最高とし、黄色味がかってくるにしたがいE、F、Gとアルファベッド順に下がっていきます。

Hカラーは下の表からもわかるようにほとんど無色に属します。

ダイヤのカラーは輝きには影響を与えませんが、輝きの質に関係してきます。

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい光線を変色させるのです。

その光線を変色させないギリギリのラインがHカラーというわけです。

よってHカラー、SIクラスのダイヤは美しいダイヤと呼べるわけです。

以上3つは美しいダイヤでしたが、下に紹介するダイヤは輝きもプラスされたものです。

おなじ2万円台でありながらこのようなエタニティリングも販売されています。

GカラーとはHのひとつ上のランクのカラーで、同じほとんど無色に属したものです。

そしてクラリティはSIクラスと透明度もあり、輝く要素ともなるカットがGoodです。

なぜダイヤが輝くためにカットが重要かというと、光の反射に関係してくるからです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

つまりカットの良し悪しによって輝きが違ってくるのです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってダイヤが輝くためにはカットがGood以上必要なのです。

以上の説明からおわかり頂けたと思いますが、このエタニティリングのダイヤは、美しく、かつ輝くダイヤといえます。

2万円台でのエタニティリングでは、この商品が最高だといえます。

3万円台エタニティリング

では最後に3万円台の0.2ctのエタニティリングを見てみましょう。

3万円台だけあってかなりハイレベルなダイヤが装填されています。

カラー、クラリティは2万円台のものよりランクがアップされ、カットに至ってはハートアンドキューピット(H&C)になっているものまであります。

ハートアンドキューピットとは、プロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。

このようなダイヤは最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodにあたるのです。

つまり上記2つのエタニティリングは、最高の輝きを放つダイヤが装填されているといえるのです。

3万円台のおすすめとしては、34,800円ののものが一番といえるでしょう。

まとめ

0.2ctエタニティリングの1万円~3万円までの違いについてまとめました。

いかがだったでしょうか。
参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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