エメラルドネックレスを普段使いにする。
しかし選び方に注意しなくてはいけません。
なぜならエメラルドは非常に脆い宝石だからです。
天然エメラルドのモース硬度は、7.5~8.0です。
これは歯のモース硬度7より少し高い硬さです。
しかしモース硬度とは表面の硬さのことで、靭性とは異なります。
靭性とは粘り強さのことで、割れに対する耐性のことを指します。
一番靭性の高い鉱物はコランダム(ルビーやサファイア)とヒスイの8で、一番モース硬度が高いとされるダイヤモンドでも靭性は7.5です。
エメラルドとなると靭性は5~5.5で、決して耐久性がある宝石とは言えません。
それにエメラルドはインクルージョン(内包物)やクラック(亀裂)が多い鉱物で、これがために割れる危険性が高いといえます。
このような脆い宝石を普段使いのネックレスにするとなると、選び方に注意しなくてはならないのです。
ではどのようなエメラルドを選んだらいいのか。
このページでは、普段使いにするにふさわしいエメラルドネックレスの選び方を解説させて頂きます。
天然エメラルドにおける問題点
天然エメラルドにみる人工処理
天然エメラルドは採掘されたあと、きれいにカットされただけで世に出るものと思っておられる人も多いかと思います。
しかしほとんどのエメラルドはオイル処理といって、人工的な処理が施されて世に出ています。
こうすることによってエメラルド内にあるインクルージョンやクラックを目立たなくするのです。
しかしこの処理効果は永久ではなく、時間の経過とともに減少していきます。
たとえば宝石洗浄で使われる超音波洗浄。
エメラルドネックレスが汚れたからといってこの洗浄機で洗うと、エメラルド内のオイルが落ち、色が褪色していくのです。
褪色とは色があせることです。
普段使いにエメラルドネックレスを着けるとなると、汗を浴びる機会も増えましょう。
汗は汚れのもとになるゆえ、洗うこともしばしばのはずです。
しかし洗えばエメラルドは最初の光沢・色合いを失い、美しいはずのエメラルドネックレスがそうではなくなってしまうのです。
これが天然エメラルドにみる現実なのです。
天然エメラルドにはインクルージョンが付き物
エメラルドの靭性の低さについては述べました。
非常に脆く、衝撃で割れることもあります。
しかし割れの原因となるのは靭性の低さではなく、インクルージョンやクラックの多さです。
このインクルージョンの量や亀裂の走り具合によって割れる危険性が高まるのです。
よって頻繁に身に着けることになる普段使いのエメラルドネックレスは、インクルージョンやクラックの少ないエメラルドを選ぶのが最良の方法だといえます。
しかしそのようなエメラルドを見つけるのは不可能に近いといえます。
なぜならエメラルドにはインクルージョンが付き物で、これがないエメラルドは存在しないとさえ言われるからです。
ましてネットでそれを見つけるとなると尚更です。
天然宝石はひとつとして同じものがありませんから、ひとつの見本画像を見て決めるなんてことは到底できず、インクルージョンやクラックの多い少ないを見分けることなんてできないからです。
つまり天然エメラルドには限界があるのです。
クレサンベールのエメラルドならそれができる
しかし天然エメラルドでなく、再結晶宝石ならそれが可能です。
京セラが出す再結晶宝石なら、今まで述べた問題点を解決してくれます。
クラック、インクルージョンがほとんどない
クレサンベールは京セラ独自の技法で作られた再結晶宝石で、その成分は天然宝石と同一です。
自然界が長い長い時間をかけて作った宝石と同一のものを、科学の力をもって再現したものです。
自然界では様々な不純物の混入や温度の変化があるため、インクルージョンやクラックが発生しますが、クレサンベールは不純物を鉱物の時から取り除き、非常にピュア状態にある鉱石を溶かし、それをコンピューター制御によって再結晶したものですからインクルージョンやクラックがほとんど発生しません。
また発生したとしてもカッティングの際、それらを避けてカットしますので、クレサンベールとして世に出るのはほぼインクルージョンがない状態です。
エメラルドにインクルージョンは付き物というのは天然エメラルドだけにいえることで、クレサンベールのエメラルドには当てはまらないといえます。
決して色あせない
クレサンベールのエメラルドには人工処理は一切していません。
人工的に行うのは、鉱石が再結晶するための環境作りだけで、完成したクレサンベールの宝石には一切手を加えておりません。
よって巷で通例になっている天然ルビーやサファイアなどへの熱処理、天然エメラルドで施されているオイル処理は一切していないため、色あせることはないのです。
普段使いに向くクレサンベールエメラルドネックレス
このように、強い耐久性と褪色性の皆無を特性とするクレサンベールのエメラルドネックレスなら普段使いに向いているといえるでしょう。
しかしクレサンベールのエメラルドのメリットはこれだけではないのです。
京セラはクレサンベールについてこう述べています。
クレサンベールと天然の宝石は、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがありませんと。
この中の光学的性質について書かれたものの中に屈折率があります。
屈折率とは、光が通過する媒体によってその速度が変わる度合いを比率化したものですが、この屈折率表示の中に天然エメラルドの屈折率が1.565~1.598に対し、クレサンベールエメラルドは1.563~1.568とあります。
確かに京セラの記述どおりほぼ同じです。
これはどういうことかというと、屈折率が同じということは輝きも同じということにつながるのです。
天然以上の輝きを放つクレサンベール宝石
ここで屈折率について少しお話しさせて頂きます。
屈折率は以下の数式で産出され、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。
屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。
臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。
放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)
水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。
②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。
この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。
ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずダイヤ内で反射させるため、あのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。
話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。
屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。
しかし唯一天然ものと違うものがあるとするならば、透明度による輝きの違いです。
透明度のある宝石は光の透過がスムーズに行われるためよく輝きますが、インクルージョンがある場合それが光の透過を邪魔し、輝きを劣らせます。
先述したようにクレサンベールにはほとんどインクルージョンがないため透明度は抜群です。
このような透明度抜群のクレサンベールとインクルージョンがある天然宝石とでは輝きが全然違います。
よってクレサンベールは、天然宝石と屈折率が同じという事実に加えて透明度が高い分、より輝くということを意味しています。
まとめ
普段使いのエメラルドネックレスの選び方を解説しました。
普段使いにするエメラルドネックレスには耐久性が求められます。
しかしそんな強い耐久性と色あせないエメラルドネックレスを天然に求めるのは不可能です。
しかしクレサンベールならそれが可能です。
強く、色あせないクレサンベールのエメラルドネックレスこそ、普段使いに相応しいのではないでしょうか。
最後に、クレサンベールのエメラルドネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。