若い世代から中高年に至るまで人気のエタニティリング。
シンプルな装いで飽きのこないデザインのエタニティリングは、カジュアル、フォーマル、あらゆるシーンでのおしゃれが楽しめることで人気があります。
ネットでエタニティリングを閲覧していきますと、0.1ct~3ctとダイヤの大きさの種類も幅広く、また同じカラット数にもかかわらず値段の幅もこれまた幅広くあります。
これでは正直なところ、どれがいいのか選ぶのに迷ってしまいますね。
どのカラット数のエタニティリングを選ぶにしろ、選ぶ基準はそのダイヤが光るか光らないかです。
しかしある程度のダイヤの知識がある人は別ですが、まったくの素人さんがそれを見分けるのは難しいですね。
そこでこのページでは、エタニティリングの光るものと光らないものとの見分け方について説明させて頂きます。
ダイヤが輝くの仕組み
ダイヤがガラス玉より輝くのは、屈折率に違いがあるからです。
ガラスの屈折率1.51に対しダイヤモンドは2.419と高く、この違いからダイヤに入射した光は外に漏れにくい構造となっており、輝きに違いが出てくるのです。
ですが光を外に漏らしにくいダイヤであっても、ダイヤの質によって輝いたりあまり輝かなかったりする場合があります。
ダイヤの輝きは透明度とカットで決まる
ダイヤの質を測る指標に4C評価があります。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、この中のクラリティとカットがダイヤの輝きに影響を与えます。
ではどのように影響を与えるのか、クラリティ、カット、順に説明させて頂きます。
クラリティについて
クラリティとはダイヤの透明度を表したものです。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
そしてこのクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではどの程度のクラリティであれば透明度があるといえるのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
その結果、輝きも劣ってしまうのです。
つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高く、光が透過しやすいダイヤといえます。
ただし、透明度が高いからといって輝きを保証するものではありません。
ダイヤが輝くためには、クラリティSI以上のほかに、次に説明するカットが重要な要素となります。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ハートアンドキューピットとは
ここでハートアンドキューピットについて説明させて頂きます。
販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。
これは何のことかというと、カットに関する記載です。
素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。
これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。
これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたります。
光るエタニティリングの選び方
以上の説明からおわかり頂いたと思いますが、ダイヤが輝くためにはクラリティがSIクラス以上、カットがGood以上必要なのです。
逆に言えば、これ未満のダイヤはあまり輝かないということになります。
つまり光るエタニティリングを求めるなら、この条件が揃ったものにしなければならないのです。
ダイヤが光るエタニティリング
以下に、私が楽天より選んだエタニティリングをご紹介します。
どれも光るダイヤがセッティングされたものばかりです。
参考までにご覧ください。
0.3ctエタニティリング
0.5ctエタニティリング
1.0ctエタニティリング
まとめ
光るエタニティリングと光らないエタニティリングとの見分け方について解説しました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。