ストレッチの基本運動

物事にはすべて基本があります。
基本を疎かにしていては、あとの応用で困ることになります。

ストレッチも同様です。
最初のやり方をいい加減にしていては、効率の良いストレッチはできません。

いつまでたっても前に進まず、結局途中で諦めることになります。

そうならないために基本をまずしっかり守り、その上でストレッチを行えば効率の良いストレッチを行うことができます。

このページでは、ストレッチを始める前の基本運動について解説させて頂きたいと思います。

骨盤周りが硬くては効率の良いストレッチはできない

ストレッチの定番中の定番に、前屈ストレッチがあります。

両足を前に出して座り、上体を前に倒すストレッチです。

そこで以下の画像をご覧ください。

これは男性が前屈ストレッチをしている光景ですが、手が足にも届かない状態です。

このままストレッチを続けていて、男性は足に手が届くまでになるでしょうか?

おそらくこのまま足踏み状態が続くでしょう。

なぜなら骨盤が寝たままの状態で座っていますから、ここを直さない限り手が届くことはないでしょう。たとえ届いたとしてもギリギリ届いた状態になります。

そしてこのまましばらく足踏み状態が続くでしょう。
骨盤周りを柔らかくしない限り、この状態からの脱出は不可能なのです。

前屈で手が足に届くようになるには、まず骨盤を立てた状態で座れるようになること。

そしてそのような状態で前屈ストレッチをすれば効率が上がり、柔軟になるスピードも速くなるのです。

以下の写真は、今年60歳になる私の前屈ストレッチです。

骨盤を立てた状態で前屈ストレッチを繰り返し行った結果、このように柔らかくなったのです。

ストレッチ前の基本運動

先ほどは前屈ストレッチを例に挙げましたが、座って行うストレッチは前屈も開脚もどれも同じで、骨盤を立てた状態で座れるようにならなければ、効率的に悪いのです。

それゆえまずは基本として、骨盤周りの筋肉を柔らかくするストレッチが必要なのです。

それがこれから話す屈伸運動と伸脚運動なのです。

屈伸運動

運動する前に必ず行う準備体操、屈伸運動。

足を肩幅に開いて立ち、そのままの状態からしゃがむ。(号令:イチニー)
このとき踵は床につけたままに行う。

そして今度は立ち上がってしっかり膝を伸ばす。(号令:サンシー)

この屈伸運動の大事なところは、しゃがんだ時踵を床から離さないところ。

踵を床につけることによって、股関節、骨盤周り、背筋の筋肉が伸ばされ、座ったとき骨盤を立て安くしてくれます。

屈伸運動でよくある間違いは、踵を浮かしてやってしまうこと。
これでは屈伸運動の意味がなくなってしまいます。

しっかりと踵をつけることを意識して行うことが肝要で、どうしても踵が浮いてしまう人にはしゃがみストレッチをまずしてから屈伸運動を始めたらいいと思います。

しゃがみストレッチとは

言葉通り、しゃがんだままじっとしているストレッチです。

両足を肩幅に開いて立ち、そのまましゃがみます。
この時踵は床につけたまま。

そしてそのまま静止します。

こうすることで足首、脛の横の筋肉、股関節、骨盤周り、背筋の筋肉が伸ばされます。

この時、固まっている筋肉に痛みやハリを感じます。
これは、筋肉が伸ばされているという証拠です。

そして慣れてきたら、今度はその体勢のまま体重を前後左右に移動し、筋肉を広範囲に伸ばしていきます。

どうしても踵が浮いてしまう方は、できるだけ踵を床に近づけてこれを繰り返していくと、次第に踵が床につくようになってきます。

そうなれば、踵が床につけたまま屈伸運動ができるようになります。

伸脚運動

足裏の筋肉を伸ばす運動ですが、これも踵を床につけて行うことによって股関節、骨盤内の筋肉を柔らかくすることができます。

この伸脚運動でよくある間違いは、踵を浮かしてやってしまうことです。

悪くはないのですが、これではストレッチ効果が半減します。

やるときはキッチリと踵を床につけて行うことが肝要です。

最初は踵が浮いてしまう人でも、前項のしゃがみストレッチと屈伸運動を併用して行っていくうちに、やがて踵をつけたまま伸脚運動ができるようになります。

ストレッチ前にまず屈伸・伸脚運動を徹底

屈伸・伸脚運動は、いわばストレッチの基本運動です。

これを丹念にやるかやらないかで、あとでやる本格的なストレッチの効果に影響を与えます。

先述しましたように、座って行うストレッチは背筋を伸ばし骨盤を立てて行うのがベストで、屈伸・伸脚運動はこれを助けるものです。

ストレッチの基本運動にこれを加えることで、ストレッチによる体の柔軟性は飛躍的に高まるのです。

是非ともこの基本運動を、ストレッチ前に入れることをおすすめします。

筋肉疲労回復に役立つお酢

お酢には体を柔らかくする作用があるといわれていましたが、残念ながらその効果はないようです。

しかし筋肉疲労を改善する効果はあり、お酢の人気は高まっています。

ストレッチをすすめるうえで、筋肉の疲労回復は非常に重要です。
お酢を疲労回復に活用することで、より効果的なストレッチを行うことができます。

それゆえ、ストレッチと併用してお酢を摂取することをおすすめします。

まとめ

これらの記述は、いわば私の体験記録です。

私自身、この屈伸・伸脚運動をストレッチ前に行うことでストレッチの効率は上がり、体の柔軟性が飛躍的に向上した経験を持ちます。

それゆえ、ストレッチの前には是非ともこの基本運動を取り入れることをおすすめするのです。

最後に、このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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