ファッションリングとして人気のエタニティリング。
エタニティとは永遠を意味することからブライダルリングだと思われがちですが、そうではなく、独身・既婚別なく皆さんファッションリングとして使用していらっしゃいます。
しかし一口にエタニティリングといっても種類は1種類ではなく、デザイン性の違いやダイヤの留め方によって幾種類にも分かれます。
このページでは、エタンティリングにはどういった種類のものがあるのか、見てみたいと思います。
デザイン性の違い
エタニティリングの種類の違いのひとつとしてデザイン性が挙げられます。
同じようにダイヤが並んだデザインのエタニティリングですが、ダイヤの粒の大きさの違い、リングの形状の違いによって種類が分けられます。
まず一番オーソドックスなタイプが同じ大きさのダイヤが並べられたエタニティリング。
シンプルなデザインで、一番人気のあるエタニティリングです。
そして次は、ソリティアタイプのエタニティリング。
一粒ダイヤがアクセントとして際立ち、その両サイドにダイヤが並べられたタイプのエタニティリングです。
単調にダイヤが並んだエタニティリングより、ワンポイントにアクセントを効かしたこちらの方がおしゃれに見えるかもしれません。
その次はグラデーションタイプのエタニティリング。
センターの一番大きなダイヤを中心に、サイドに行くにしたがい段階的にダイヤを小さくしたタイプのエタニティリングです。
センターの一番大きなダイヤが際立ち、ボリューム感あふれるエタニティリングに仕上げています。
総カラット数が小さくても、ボリュームのあるエタニティリングに見えるのがこのリングの特徴です。
リング形状によるデザインの違い
これまで紹介したエタニティリングはすべてリング形状がストレートなものでしたが、エタニティリングにはV字、Vラインと呼ばれるものがあります。
まずはV字のエタニティリングから。
リング形状がVの字を描いており、それに沿ってダイヤが並べられたエタニティリングです。
他のリング、特にソリティアリングとの重ね付けに用いられたりしますが、単品でも大変おしゃれなリングとして人気があります。
そしてもうひとつはVラインと呼ばわれるエタニティリング。
V字はシャープな感じがするのに対し、Vラインはなめらかな曲線を描くようなデザイン。
緩やかなカーブはリングをやさしい雰囲気に変え、ソフトな着け心地を感じさせるエタニティリングに仕上がっています。
このように、エタニティリングはダイヤの粒の大きさの違い、リング形状の違いでその種類がわかれ、身に着けるT.P.Oによってその選別が分かれるところです。
ダイヤの留め方による種類の違い
今まで述べてきたのは、ダイヤの粒とリング形状の違いによるエタニティリングの種類の違いでした。
しかしエタニティリングの種類はこれだけにとどまりません。
ダイヤの留め方によってもその種類が分けられるのです。
エタニティリングのダイヤの留め方は爪留めが一般的です。
爪留めにも共有爪と独立爪がありますが、要はダイヤを爪で留めたエタニティリングです。
しかしほかにもレール留めがあり、そのレール留めに似たフチありタイプのものやフクリン留めのエタニティリングもあるのです。
この項では、爪留め、フチあり、レール留め、フクリン留めのエタニティリングの外観をご覧頂き、それぞれのメリット・デメリットについてもお話しさせて頂きます。
まずはオーソドックスな爪留めから見て頂きます。
爪留めエタニティリング
下の画像は共有爪のエタニティリングです。
共有爪とは、二つの爪が前後のダイヤを同時に留める技法で、これによってダイヤの露出度を高くしダイヤの輝きをより強めようとする試みがあります。
他方独立爪とは、ダイヤひとつに対し4本の爪で留める技法で、ダイヤの露出が減るというデメリットがありますが共有爪に比べて頑丈で、ダイヤが外れにくいというメリットがあります。
以下が独立爪のエタニティリングです。
一般に、爪留めのエタニティリングはダイヤが一番露出している環境にあり、それゆえ他の留め方のものより輝きやすい環境にあるといえます。
しかしその反面、爪が衣服などの繊維に引っ掛かりやすいというデメリットもあります。
それゆえ普段使いにはあまり向かないタイプとも言えます。
しかし、それをカバーする形で登場したのがフチありのエタニティリングです。
フチありエタニティリング
フチありのエタニティリングとは、爪留めのエタニティリングにフチを設けたものです。
これは引っ掛かりを防止することを目的としています。
これにより爪留めであっても引っ掛かりをなくすことができ、使い勝手のいいエタニティリングに仕上げることができました。
しかしその反面、ダイヤの露出を極端に低くしてしまうというデメリットも生じさせています。
ダイヤは光の反射によって輝きますから、ダイヤはできるだけ露出した方がいいのです。
しかしこのフチありの場合、爪とフチでダイヤを覆ってしまい光が入射しにくい環境にしてしまいました。
引っ掛かり防止と頑丈という点では一番ですが、ダイヤの輝きに関しては何とも申し上げられない状態です。
レール留めエタニティリング
フチありと似た形状のものがレール留めのエタニティリングです。
このリングは爪を一切使わず、地金の挟みだけでダイヤを留めてあります。
露出度はフチありよりも高く、よってフチありよりダイヤは輝きやすい環境にあるといえます。
しかし爪留めには及びません。
ですが頑丈さと引っ掛かりのなさでは爪留めより優れ、使い勝手がいいエタニティリングと言えます。
また、フチあり、レール留めのエタニティリングのメリットは、フチ・レールがある分ボリュームがあるように見え、総カラット数が小さくても大きく見えるという特徴があるのです。
フクリン留めエタニティリング
爪留め・レール留めのほかにフクリン留めのエタニティリングもあります。
フクリン留めとはダイヤの周りを地金が覆った留め方で、頑丈さにおいては一番です。
ただ、先ほども申し上げた通りダイヤの露出が極端に低いため、ダイヤが輝く環境としては弱いといえます。
このように、エタニティリングはダイヤの留め方によっても種類を分けることができ、爪留め、レール留め、フクリン留めによってダイヤの見え方も異なり、身に着けていくT.P.Oによって選別が分かれるところです。
まとめ
エタニティリングの種類について述べさせて頂きました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。