パパラチアサファイアネックレスの選び方

キング オブ サファイアの異名をもつパパラチアサファイア。

オレンジとピンクの中間帯の色を持つこの宝石は産出量が極めて少なく、そのため良質のパパラチアサファイアにお目にかかることはめったにありません。

ルビーと同じ鉱石であるコランダムから産出されるのですが、パパラチアサファイアと呼べるにふさわしい色合いを持つ石は極めて少なく、その希少性の高さからキング オブ サファイア(サファイアの王)と呼ばれたのかもしれません。

またオレンジとピンクの中間帯という独特な色合いもサファイアの王と呼ぶにふさわしく、ルビーのような激しい赤とは対照的に、ほのかで柔らかく、包み込むような色合いが、慈愛に満ちた王のような宝石と映ったのかもしれません。

いずれにしてもこのパパラチアサファイアという宝石は希少性が高く、良質のものはめったにないということなのです。

パパラチアサファイアネックレスの販売状況

パパラチアサファイアは希少性が高いため、ネットにおいてもそれほど多くは販売されていません。

なかにはこれがパパラチア?と疑いたくなるものも少なくありません。

楽天市場で「パパラチアサファイアネックレス」と検索しますといくつかの商品が表示されますが、表示される商品の中で圧倒的に多いのは京セラジュエリーのクレサンベール商品。

天然のパパラチアサファイア商品は稀で、ほとんどがクレサンベールの再結晶パパラチアサファイアネックレスです。

まあそれほど天然ものは希少性が高く、あまり出回っていない宝石であることがこれでわかります。

では天然のパパラチアサファイアに代わり、再結晶宝石のパパラチアサファイアを買ってもいいものかどうか。

パパラチアサファイアの天然ものと再結晶ものとを比較してみましょう。

パパラチアサファイア 天然と再結晶宝石比較

京セラはクレサンベールについてをこう述べています。

クレサンベールと天然の宝石は、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがないと。

その意味とは何でしょうか?

化学的性質は同じ

天然のパパラチアの化学的組成は、Al2O3です。

一方クレサンベールのパパラチアの化学的組成もAl2O3です。

これは全く同成分ということになります。

これを証づけるものとしてX線回折、分光分析を行っており、天然石と同一という結果が出ております。

物理的性質も同じ

天然パパラチアの結晶系は六方晶系ですが、クレサンベールのパパラチアも全く同じです。

そして硬度(モース)も同じ9、比重は天然3.90~4.01に対してクレサンベールのパパラチアは4.01でほぼ同じ、融点に関しても同じ2050℃という結果が出ています。

このように物理的性質もほぼ同じといえます。

光学的性質も同じ

さらに光学的性質について見てみますと、

天然パパラチアの屈折率は1.760~1.768に対し、クレサンベールのパパラチアの屈折率は1.762~1.770という結果が出ています。

つまり屈折率もほぼ同じ。

そして複屈折は天然は0.008に対しクレサンベールでは0.008という結果。
これも同じです。

以上のデータは、すべて京セラクレサンベールの公式ホームページより抜粋したものです。

詳しくは、京セラクレサンベールの公式ホームページをご覧ください。

クレサンベールのパパラチアサファイアは天然ものとほぼ同一

以上、京セラクレサンベールの公式ホームページ内容を見る限り、天然ものとクレサンベールでは、パパラチアサファイアはほぼ同じということになります。

ではクレサンベールのメリットとは何でしょう。

同成分のクレサンベールは天然宝石と同じ輝きをもつ

屈折率も天然宝石とほぼ同じと出ておりますが、屈折率が同じということは輝きも同じということになるのです。

媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。

屈折率は以下の数式で産出されます。

屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。

臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。

放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)

水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。

②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。

この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。

ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずダイヤ内で反射させるため、あのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。

話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。

屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。

これがクレサンベールのメリットのひとつなのです。

カラーが均一

天然宝石にはどうしても色むらがあります。

濃いもののあれば薄いものもあり均一されていません。

それゆえ、選ぶ宝石によって色むらが発生するのです。

しかしクレサンベールの場合は違います。

クレサンベールは再結晶されたもの全部を使うわけではなく、そのいいところだけを抽出し、選びに選び抜かれたものだけをクレサンベールの宝石にしますから、色むらがほとんどありません。

すべて色が均一化された宝石がクレサンベールなのです。

それゆえ、天然ものと違って色むらはほとんどないのがクレサンベールということになります。

色調が退化しない

天然宝石といっても色調をよくするため人工処理をしている色石があります。

たとえばエメラルドなどはオイル処理を施して艶をあげています。

最初はいいのですが、時間の経過とともにそれが薄れ、色調が退化していきます。

しかしクレサンベールはそのような人工処置は一切行っておりません。

したがって半永久的に色調が変わらないといえます。

インクルージョン(内包物)がほとんどない

天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。

これは天然物ゆえ仕方がないことです。

しかしクレサンベールは違います。

再結晶時においてもインクルージョンは発生しますが、クレサンベールの場合極力インクルージョンの少ない部分だけをカットしますから、濁りのもとであるインクルージョンがほとんど存在しないのです。

それゆえ常に透き通った宝石を提供できるのがクレサンベールというわけです。

天然にこだわらなければクレサンベールのパパラチアを買うべし

クレサンベールのパパラチアサファイアは、天然のパパラチアサファイアとほぼ同一ゆえ、輝きも同じということがわかりました。

さらに特筆すべきは天然物より有利なものがあり、それは色合いが均一でムラがなく、透明度も抜群であるということ。

さらに加熱などの人工処理をしていないため退色することがなく、半永久的に美しさを保てるということです。

これに拠りてこれを見れば、天然ものよりクレサンベールのパパラチアサファイアの方がグンと優位ということになります。

よって選ぶとしたら、クレサンベールのパパラチアサファイアネックレスがいいということになります。

まとめ

パパラチアサファイアネックレスの選び方を解説しました。

いかがだったでしょうか。

いかに天然ものでも美しくない宝石は魅力が半減します。

しかし再結晶宝石でも、美しければ天然という概念を凌駕します。

京セラクレサンベールのパパラチアサファイアは天然ものを凌駕した宝石といえます。

最後に、クレサンベールのパパラチアサファイアネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

クレサンベールパパラチアサファイアネックレス

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