資産形成の一環として購入される傾向にある金やプラチナの喜平ネックレス。
確かに有事の金といわれるように、世情が不安定な今金価格は高騰し、30年前の約7倍にまで跳ね上がっています。
一方プラチナは金とは違って宝飾品のほかで使われることが多く、特に自動車の部品等で使用されるため自動車産業の成長によってプラチナ価格が上がる傾向があり、有事の金とは違った値動きを示します。
しかしながら価格の高騰は金と同じで、30年前に比べるとかなり高くなっているのは事実です。
最近の金とプラチナ価格の動向を見てますと以下の通りです。
これは令和4年10月14日~11月29日までの金とプラチナ価格の動向を表したものです。
データ数値は田中貴金属工業が毎日公表している価格をグラフ化したものです。
11月29日現在金価格は8,604円まで値下がりし、今月最安値の価格になりました。
一方プラチナは11月29日現在昨日より値を上げ、4,944円の値をつけました。
このように金とプラチナの値動きはけっして比例関係にあるわけではなく、金が値を下げてもプラチナが値を上げるケースもあります。
ただこのグラフの金とプラチナの価格を見て気づいたのは、冒頭で申し上げました金とプラチナの喜平ネックレスの価格の違いです。
金、いわゆる18金の喜平ネックレスやプラチナ、つまりPt850の喜平ネックレスは換金性が高いことで知られています。
しかし18金に比べてプラチナ850の喜平ネックレスの方が換金効率が非常に悪いのです。
相場に近い18金喜平ネックレスの価格
まず18kの喜平ネックレスから見てみましょう。
ここでは30gを例にとってその価格を見てみます。
以下の商品は18k喜平ネックレスで30g、楽天で一番安い値段がつけられていた商品です。(中古品を除く)
251,300円ですからこれを30で割るとグラム当たりの単価がわかります。
そうすると1グラム約8,376円だとわかります。
上の金価格の動向を示したグラフを見ても、相場より少し安いことが確認できます。
しかしプラチナの喜平ネックレスの場合はそうではないのです。
相場より高いプラチナの喜平ネックレス
では問題のプラチナの喜平ネックレス30gを見てみましょう。
以下の商品は同じく楽天よりチョイスしたプラチナの喜平ネックレス30gで、一番安い値段がつけられていた商品です。
価格が202,100円ですから、グラム当たりの単価は約6,736円ということになります。
この価格と上のプラチナ価格のグラフとを見比べてみますと、明らかに高いということがわかります。
プラチナの相場は4,500円~5,000円の間を推移しているにもかかわらず、このプラチナ喜平ネックレスの場合グラム単価は6,736円ですから明らかに高いのです。
これはいったい何を意味しているのか。
換金効率が悪いプラチナ喜平ネックレス
資産形成目的でプラチナ喜平ネックレスを購入した場合、例えば売る時はその時のプラチナ相場で値段がつけられます。
つまり4,500円~5,000円の間で値段が推移しているのであればその価格が反映され、しかもPt850ですからさらに割引されるわけです。
購入時プラチナ相場より高い価格で買わされ、今度売る時は相場が反映されて値がつけられるわけですから、換金効率が悪いといえるんじゃないでしょうか。
それに比べて18kの場合は相場に近い価格で喜平ネックレスが購入でき、しかも売る時も相場が反映されて売れるわけですからプラチナほど換金効率は悪くないといえます。
もちろん18金ですから、24金インゴットに比べかなり割引されるのはもちろんですが、それでもプラチナほどではないといえます。
このように資産形成目的で貴金属を買うなら、プラチナより金の方がお得だといえるかもしれません。
まとめ
金より換金効率が悪いプラチナ喜平ネックレスについて述べさせていただきました。
このページが参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。