掃除機には大きく分けてサイクロン式と紙パック式とがあります。
このふたつの大きな違いは何かというと集塵方法にあります。
しかし違いはこれだけにとどまらず、集塵容量の違いやそれに伴うごみ捨て回数の違い、はたまたメンテナンスの部類まで派生していきます。
このページでは、集塵によるサイクロンと紙パックの違いを、いろんな角度から比較してみたいと思います。
集塵方法の違いについて
まずは集塵方法の違いについてサイクロン式と紙パック式を比較してみたいと思います。
サイクロン式掃除機の集塵方法は、空気と一緒に吸い込んだごみを遠心力によってごみと空気を分離し、ごみをダストカップに残し空気は外へと排出するという方法で、特徴としては吸引力の持続性が長いということです。
一方紙パック式掃除機の集塵方法は、空気と一緒に吸い込んだごみを紙パック内に残し空気だけを外に出すという仕組みで、紙パックはいわばフィルターの役目を果たしており、特徴としてはゴミが溜まるほど吸引力の持続性が落ちることです。
このように集塵方法の違いは、掃除機の吸引力の持続性に影響を与えています。
集塵方法の違いによるごみ処理法の違い
サイクロンと紙パック掃除機の集塵方法の違いについて述べましたが、これに伴うごみ処理についての違いも述べてみたいと思います。
ダストカップのよりそのままゴミを捨てるサイクロン式の場合、ごみを捨てる時ホコリが舞い上がります。
これはごみがむき出しのため、どうしようもないことです。
防ぐためにはごみ袋内で処理するか、屋外で処理するしかありません。
一方紙パックの掃除機の場合は、ごみが紙パック内に封入されているためホコリが舞い上がることはありません。
よって室内のごみ箱に捨てることができます。
このように、集塵方法の違いがごみ処理の仕方にまで影響しているのです。
集塵容量の違いについて
掃除機には集塵容量というのがあり、その容量はメーカーによってまちまちです。
私の調べたところサイクロン掃除機の場合、パナソニック、東芝の掃除機の集塵容量は0.25リットル、シャープの掃除機で0.4リットル、アイリスオーヤマで0.6リットルです。
では紙パック式の掃除機はどうかというと、これは紙パックの規格によるものでしょうか、容量はどれも1.2リットルのものが多く見受けられました。
この集塵容量の違いをどう見るか?
これはつまりごみ捨て回数に関係してくるのです。
集塵容量が小さいほどごみ捨て回数は多くなる
当たり前の話ですが、集塵容量が小さければそれだけ早くにごみが一杯になり、処理する回数が増えるわけです。
サイクロンと紙パックの集塵容量には上記に示したように違いがあり、その程度は2倍~5倍です。
つまりサイクロン掃除機の方が2倍~5倍多くごみ処理をしなければならない計算になります。
しかもサイクロン掃除機の場合、ごみ処理のたびにメンテナンスをしなければならないという問題があります。
ゴミを捨てたからといってダストカップはキレイになっていません。
カップの内側に粉塵が付着しているので、それをキレイに取り除かなければなりません。
またサイクロン掃除機には、遠心力で分離できなかった粉塵を除去するためのフィルターが装備されており、このフィルター掃除もしなければなりません。
このようにサイクロン掃除機の場合、集塵容量が少ない上にメンテナンスにも手間がかかるというデメリットがあります。
片や紙パックはどうかというと、紙パック自体がフィルターの役目を果たしているのでメンテナンスの必要はありません。
ゴミと一緒に捨てるだけでメンテナンスは完了です。
しかも集塵容量は1.2リットルですから、少々のことで紙パックは一杯になりません。
目安的には毎日掃除機をかけたとして、2か月に1度の交換で間に合うと思います。
どちらが手間がかからないか、言うまでもないでしょう。
紙パック代はそんなにかからないという事実
紙パック掃除機はランニングコストがかかるとよく言われていますが、2か月に1度の交換ではそれほど紙パック代はかかりません。
私の調べたところ、紙パックは高いもので1枚300円程度であります。
2か月に1度の交換ですから年間での消費量は6枚ですから、年間で1800円。
月に直すと150円程度の負担です。
サイクロン掃除機は、紙パック掃除機の2倍~5倍のごみ処理を必要として、なおかつメンテナンスも必要です。
これを考えると紙パック掃除機はメンテナンスも不要なうえ、ごみ処理回数も少ないゆえ手間が非常に少なくて済むといえます。
月にたった150円の負担で、サイクロン掃除機のような手間が省けるんですから安いといえるんじゃないでしょうか。
まとめ
掃除機の集塵とそれから派生するさまざまな点を比較をしてみました。
いかがだったでしょうか。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。