もしもの時に備えて、防災グッズなどは用意しているでしょうか?
非常持ち出し袋に加えて、家庭内での保存食や保存水は確保できているでしょうか。
飲料水や保存のきく食料を備蓄することを政府は推奨していますが、特に飲料水は人が生きていくうえで欠かすことのできない物であり、備蓄水として、最低3日分から1週間分の備蓄が必要といわれております。
災害対策用としての保存水は、普通のミネラルウォーターと違い高温殺菌処理をしているため、5年6年7年10年といった長期間の保存が可能な水で、『保存水』『長期保存水』として販売されております。
備えあれば患いなし!といいます。
もしもの時に備えてこの保存水を備蓄しておきましょう。
保存水の選び方
選び方のポイントは以下の5点に集約されます。
1.保存期間
2.硬度
3.サイズ(2l・500ml)
4.ペットボトルの強度
5.段ボールの密閉度
ポイントを押さえ、間違いのない保存水を選びましょう。
どのくらいの保存水が必要か
一口に1週間分といってもどのくらいの水が必要なのでしょうか。
水は、大人で1日3リットル必要といわれており、1週間となると21リットル必要ということになります。
家族が4人となると84リットルとなります。
2リットルのペットボトルで42本で、段ボールケース(6本入り)で7箱です。
これだけの量を保管するとなったら大変ですよね。
しかしこれらを1か所にまとめて保管するのでなく、2~3か所に分ければそうでもありません。保存水の保管で重要なことは1か所にまとめて保管しないことです。
2~3か所に分けて保管することで保存水の保険にもなり、保管もしやすくなります。
万が一の災害に備えて1週間分の水の備蓄は必ず行いましょう。
保存期間の選択はコスパ優先?
災害用保存水には5年・6年・7年・10年・12年など様々な保存水があります。
買い替える手間を考えて長期保存(10年以上)可能な水を選ぶ人もいらっしゃいます。
ですが、保存期間が長いと当然値段も高くなりますので、選ぶ前に1年あたりのコスパを考えてから決めるのも一つの選択方法です。
10年ものの保存水が5年保存水の倍以上の値段がついていたりする場合もありますから。
しかしコスパよりも買い替える手間を優先する人にとっては、10年以上の長期保存水はいいかもしれません。
5年なんかはあっという間に過ぎます。
気が付いたら賞味期限が過ぎていたなんてことはよくある話です。
コスパ、買い替える手間、どちらを優先するかはあなた次第です。
よく考えて保存期間を選択しましょう。
硬度もチェック
硬度とは水に含まれているカルシウムとマグネシウムの量のことで、120g/l以下のものを軟水、これより多いものを硬水といいます。
日本の水道水の硬度は50前後で軟水に属しており、日本人にはこの軟水があっており、軟水の特徴はミネラルが少ないため非常にまろやかな口当たりで、体への吸収がいいのが特徴です。
保存水でこの硬度を重要視するのは、硬度120以上の硬水になるとミネラル分が強いため、人によっては摂取すると腎臓などの内臓系の負担になり下痢などを起こすこともあるからです。
特に赤ちゃんや高齢者には気を付けたいものです。
赤ちゃんのミルクをつくるときは軟水が望ましく、保存水を選ぶときは、特に硬度に気を付けて選んでください。
サイズを使い分けて保存水を活用しよう
一般に保存水のペットボトルには2lサイズと500mlサイズのものがあります。
2リットルサイズのものは、家に備蓄する保存水用に作られています。
500mlサイズのものは、日ごろ災害に備えて持ち歩くための保存水として作られております。
一般に、家の備蓄用として保存水を購入するときは、2リットルサイズで数量を計算し、携行する保存水は500mlサイズで数量を計算します。
ペットボトルの強度もチェックしよう
保存水を選ぶ際気を付けなくてはならないのは、使われているペットボトルの強度です。
5年や10年保存するのですから、それだけの耐久性がなくては保存容器としては適しません。
また水は周囲の臭いにも影響を受けることがあります。
においがきつい場所での保管は水ににおいが移ることもありますので、質の高いペットボトルを使った保存水を選ぶことが肝要です。
段ボールの密閉度もお忘れなく
保存水の購入時、ついつい忘れがちなのが段ボールのことです。
段ボールは保管容器としての役目をもち、外の影響を受けない密閉度が大切です。
水は周りの環境の影響を受けやすく、光や外気の侵入で味が変わることもあります。
そのため、段ボールには一切の穴をなくしておくことが重要です。
よく持ち運びに便利なように、手持ち用の穴があいている段ボールがありますが、保存水の保管容器としては失格です。
段ボールの穴を一切なくすことによって光の侵入を防ぎ、外気温の影響を受けないメリットがあるのです。
また通販で保存水を購入するとき注意しなくてはならないことは、梱包の程度です。
梱包の仕方の悪い業者からの購入は避けるべきです。
運送中、段ボールに凹みや穴ができないよう丁寧な梱包をしてくれる保存水を選びましょう。
基本的に保存水を購入したら開封せず、そのまま保管することが大切です。
中身を確認するために開封するのはやむを得ないことですが、開封したらすぐに閉じて保管してください。
保存水厳選おすすめ2点
保存水の選び方のポイントをおさえて厳選した2点です。
山梨県天然水 5年長期保存水
長期保存用飲料水 ナチュラルミネラルウォーター
【生産者】株式会社サーフビバレッジ
硬度50の軟水
■高規格ダンボール使用
長期間保存に適した強度で分厚いダンボールを使用しています。
また、ごみや虫の侵入を極力妨げるように持ち手用の穴を無くしております。
■耐熱ボトル使用
75度までの熱に耐えられる耐熱ボトルを使用することで、菌の入らないよう高い温度のまま重鎮することができます。
胎内高原6年保存水
胎内高原の保存水(ナチュラルミネラルウォーター)
磐梯朝日国立公園の飯豊(いいで)連峰の雪解け水を集め日本海に注ぐ“胎内川”の地下水を原水としており、金属類の数値が水道基準に比較して非常に低く、安全性に優れ、ミネラル分がバランスよく含まれた極めて品質の良い、からだに優しい天然水を使用しております。
水の硬度は14度と日本でも超軟水に属し、赤ちゃんの乳飲料としても安心してお使いいただけます。
梱包は箱潰れ防止のため段ボールをあてて保護し、段ボールが汚れないようラップで包んでの発送を行っています。
まとめ
災害用の保存水を選ぶには、いろんな方法があります。
コスパを考えてお値段の安いものを選ぶのもいいですし、買い替える手間を考えて長期の保存水を選ぶのもひとつ。
しかし長期間保存するのですから、その容器と保管ケース(段ボール)の質も重要になってくるのです。
水は繊細で、ちょっとした環境の変化で味が変わることがあります。
それゆえ、水を包む容器と段ボールには特に気を遣わなければなりません。
ここでおすすめした保存水は、これらに注意を払って製造されたものです。
是非参考にしてください。