マンションではフローリングが主流で、それに連れてベッドを購入する人が増えています。
今まではどんなマンションにも和室があり、そこに布団を敷いて寝るようになっていましたが、今ではすっかり様変わりしています。
しかしフローリングだからといって、住む人がみな、ベッドで寝ているわけではありません。
布団をフローリングに直接敷くのではなく、すのこなどを間に入れて休まれているケースもあります。
やはり布団派の人は、床がフローリングであろうと関係ないのです。
いいものは、いい!ということなんでしょうか。
ちなみに全国のベッド派、布団派を調べたところ、半々だということです。
ベッド派の人はベッドが一番といい、布団派の人は布団が一番といってそれぞれ意見が分かれるところですが、では改めてベッドのいいところと悪いところ、布団のいいところと悪いところを見ると、どういったところがあるでしょうか。
このページでは、ベッドと布団のそれぞれのメリット・デメリットを挙げて双方を比較し、そのデメリットを解決する方法を解説させていただきます。
ベッドのメリット
・立ち上がりがラク
ベッドには高さがありますので、立ち上がりはラクです。
椅子から立ち上がるのと同じですから、膝に負担がかからずにすみます。
高齢になるとこの立ち上がりが困難になり、布団からベッドに変える人も多いようです。
・睡眠中、ホコリを吸わない
夜寝静まったときに、ホコリは床から上30cmあたりを漂っているといわれています。
布団で寝たら、このホコリをまともに吸う位置にあるわけですが、ベッドの場合はそれより上に体がありますから、吸うことはありません。
・冬は暖かい
冷気は部屋の下に漂います。
また冬には、床や畳からくる底冷えがあります。
布団で寝ると、この寒さが体を襲いますが、ベッドの場合はその冷気の上に体がありますから、それほど寒さを感じません。
よってベッドは冬には暖かいといえます。
・敷きっぱなしで面倒がない
布団のように、毎朝上げる必要はありません。
掛布団はたたむ程度で、マットレスはそのままにしておけます。
布団からベッドに変える人には、この面倒さから解放されたい方もあるようです。
・休みたいときにすぐに寝れる
体が疲れてすぐに休みたいときなど、ベッドであればそれができます。
布団のようにいちいち敷かなくてもすみますから、こういった点は便利です。
・部屋のインテリアとして活用できる
ベッドフレームには、ヘッドボードが付いたおしゃれなものがたくさんあります。
こういったものをきれいに設置すると、ベッドはインテリアとして映え、お部屋をスタイリッシュに変貌させます。
・ソファー代わりになる
ワンルームにベッドを置く場合、このソファーも兼ねるケースが多いようです。
一人暮しでソファーも置きたいけど、スペースが限られたワンルームだから、仕方なくベッドで兼用させるという方法です。
ソファーベッドはその最たる方法ですが、普通のベッドを置く場合は、床に座ってベッドを背もたれ代わりに使うケースが多いようですね。
いずれにしても、ベッドはソファーに代用できます。
ベッドのデメリット
・マットレスの敷きっぱなしは不衛生
上げ下げしなくていいマットレスですが、そのままでいいはずはありません。
日本は高温多湿ですから、ベッドに湿気が溜まるのは目に見えています。
そのような状態を放置すると、菌が繁殖しカビが発生して、非常に衛生上悪くなります。
そうならないよう、マットレスは適宜、干してやらねばなりません。
・キチンとしないと不潔に見える
寝床というのは、本来きれいなイメージではありません。
人が寝ていた跡なども、キチっと整理されたものならばいいですが、起きたそのままの状態で放置されていれば、不潔でだらしなく映ります。
よって布団のように上げ下げはしなくていいですが、常に整理整頓し、清潔感を漂わせるようにしなければなりません。
・部屋に圧迫感を感じさせる
家具の中で一番大きなスペースを取るベッドは、置くだけで圧迫感を感じさせます。
特に高さのあるベッドを狭い部屋に置くとすると、部屋全体が息苦しく感じるほどです。
また人の可動域が狭くなるのも、圧迫感を感じさせる要因のひとつでしょう。
ベッドを設置することにより、人の動ける範囲が小さくなり、部屋が狭く感じるのです。
ベッドは、部屋の大きさも考慮して設置しなければ、圧迫感を感じさせるのです。
・解体・引っ越しのとき面倒
ベッドを半永久的に使えればいいですが、そうはいきません。
いずれ老朽化し、その時は廃棄処分をしなければなりません。
また賃貸マンションに設置している場合、引っ越しするときもあるでしょう。
その時解体し、搬出しなければなりません。
実は、ベッドで一番面倒なことは、この解体・搬出・廃棄の3つなのです。
布団なら布団袋に入れて搬出入できます。
廃棄する場合も、廃棄布団として市区町村が処分してくれます。安い金額で。
しかしベッドはそうはいきません。
ベッドはほとんど組み立て式ですから、引っ越しのとき解体し、それを搬出して引っ越し先で再び組み立てねばなりません。
また廃棄するときも大ごみとして処分しなくてはいけないし、その場所までもっていくのがまた大変です。
ベッドには、こういった別の苦労があることを覚えておいてください。
・移動が大変で掃除が疎かになる
ベッド周りには、マットレスや掛布団から出るホコリでいっぱいです。
経験したことがある人はわかると思いますが、引っ越しのときベッドを移動した際、壁際にホコリが山のようになっているのに驚かされます。
ベッドはたいてい壁に沿って設置しますが、フロア側の掃除はしますが、壁側はベッドが重く移動が大変なため、ついつい疎かになって掃除をしないのです。
ホコリまみれの部屋で休めば、健康上よくありません。
それゆえ、掃除はマメにしなければなりませんが、いかんせんベッドが重いためにそれが疎かになってしまっているのです。
ベッドは重く移動も大変なため、それが部屋の衛生面にも関係してくるのです。
ベッドのデメリットを解決するベッドの選び方
ベッドのデメリットを解決するベッドの選び方をお話しします。
「マットレスの敷きっぱなしは不衛生」や「キチンとしないと不潔に見える」に関しては、個人が気を付ければ問題がありませんからベッド選びには関係ありません。
次の「部屋に圧迫感を感じさせる」デメリットに関しては、ローベッドのような低いベッドを選ぶと圧迫感は多少減少します。
背の高いベッドほど圧迫感を覚えますから、低くしてやればこの問題は解決するのです。
よって、ベッドの圧迫感が気になる人は、ローベッドを選ぶといいでしょう。
そして「解体・引っ越しのときの面倒」というデメリットに関しては、組み立てが簡単なベッドを選ぶことです。
ベッドの組み立ては平均30分から1時間くらいかかりますが、ベッドの中には組立3分というのもあります。これなら解体もラクですし引っ越しのときも苦労することはありません。
よって、この解体・引っ越しのときの面倒さが気掛かりな人は、組み立てが簡単なベッドを選ぶことです。
最後の「移動が大変で掃除が疎かになる」というデメリットは、軽いベッドを選べば問題ありません。ベッドで一番軽いのは総桐のベッドです。
桐はバルサ材に続く2番目に軽い素材で、調湿効果や防虫防カビ効果、断熱効果が備わっておりますから、ベッドには最適な素材といわれております。
この総桐ベッドなら、軽いため移動もスムーズに行え、よって掃除もラクにすませることができます。
布団のメリット
・部屋を広く使える
寝床である布団は、毎日押し入れかクローゼットに仕舞うため、部屋を広く使えます。
ベッドなら、あるだけで部屋に圧迫感を与えますが、布団ならそんなことはありません。
部屋に開放感を与え、いるだけで落ち着いた気分に浸らせてくれます。
・部屋を清潔に保てる
布団やマットレスが一切ない部屋ですから、ホコリが立つことはありません。
ベッドのような大きな家具がありませんから、こまめに掃除すれば部屋を清潔に保てます。
不潔な部屋は菌がはびこりますから、不潔は不健康の元といえます。
つまり、部屋を清潔に保てるということは、健康にも影響するのです。
とにかく、布団ならこまめに掃除すれば、部屋を清潔に保てるということです。
・布団なら干せる
マットレスを干すとなると大変ですが、布団なら天気さえよければ毎日だって干せます。
天日干しは日光消毒の作用があり、菌の繁殖を抑え、ダニ抑制の効果もあります。
この干せるという布団の機能は、衛生上大変重要なメリットといえます。
・布団の上げ下げは適度な運動になる
ものは考えようで、私などは布団派で毎日布団の上げ下げをしておりますが、この行為が適度なストレッチ運動になっています。
布団をたたんで腰をかがめ、布団を持ち上げる行為は、腰から背中の筋肉を伸縮させ、、またそれをクローゼットに入れる行為は、背中、肩、腕の筋肉を伸縮させます。
この運動を毎日やっていると体の可動域が広くなり、次第に軽く感じるようになりました。
これは私の体験談ですからすべての人に通じるものではありませんが、こういった考え方もできるということです。
・のびのびと休める
ベッドと違って落ちる心配がありません。
地べたに寝ているのと同じですから、安心して眠ることができます。
限られたスペースで眠ることは、多少のストレスにもなり、ゆっくり休めないといいます。
しかし布団なら、体が布団からはみ出ようが関係ありませんから、体をゆったり休めることができます。
布団のデメリット
・睡眠中、ホコリを吸いやすい
夜、寝静まったとき、ホコリは床上30㎝あたりを漂っています。
布団で寝た場合、これらのホコリを吸ってしまう位置にあるため、健康上あまりよろしくありません。
・上げ下げが面倒
私の場合、布団の上げ下げは適度な運動になっていいのですが、たいていの人の場合この上げ下げが非常に面倒に感じます。
この上げ下げが面倒で、布団からベッドに変えられる方もいらっしゃいます。
・冬は寒い
冷気は下に漂い、フローリングや畳など冬には底冷えで、部屋の下層は寒くなっています。
布団はその寒い冷気の中にあり、その中で寝ることになりますから、非常に寒く感じます。
・起き上がりが大変
若い人は、そんなことを意識することもありませんが、高齢者になると布団からの起き上がりは非常に困難になるのです。
足腰が弱くなり、筋肉も細くなると、この立ち上がりが高齢者には非常に難しくなり、これが原因で布団からベッドに変えられる方が多くいらっしゃいます。
布団のデメリットをカバーするベッドの選び方
布団のデメリットは、寝る位置が低いために起こるデメリットです。
低い位置で寝るため、ホコリを吸いやすく冬には寒く感じ、また立ち上がりに不便を感じることです。これを解決するには布団が敷けるベッドしかありません。
さらに、上げ下げが面倒というデメリットに関しては、敷きっぱなしでも問題のないベッド。
これらすべて解決するベッドといえば、総桐のすのこベッドしかありません。
総桐のすのこベッドは、布団も敷ける通気性に優れたベッドで、敷きっぱなしが唯一可能なベッドです。なぜ敷きっぱなしが可能かというと、素材の桐にその秘密が隠されています。
桐には調湿効果と抗菌・防虫効果があり、それに加えて断熱効果があり、湿気に強く結露も発生させないため、敷きっぱなしでも問題はないのです。
また床板がすのこでできていますから、桐の特性に加え、さらに通気性が加わっていますから鬼に金棒です。
総桐すのこベッドに関しては、桐すのこベッドをおすすめする5つの理由をお読みください。
また桐は非常に軽い素材のためベッドの移動もしやすく、それゆえ掃除もラクにできるからお部屋を清潔に保てます。
さらにヘッドボードがありませんからベッド自体が非常にコンパクトな仕上がりで、お部屋に圧迫感を与えることもありません。
これらをすべて総括すれば、布団派の人にはこの総桐のすのこベッドが最適だといえるのです。
まとめ
ベッドと布団双方のメリット・デメリットを挙げ、そのデメリットを解決するベッド選びを述べました。
布団の良さは、本来畳の上に敷くことで休むときの安心感を得られるところにあり、その布団をベッドの上に敷くことがデメリットの解決につながるかどうか多少疑問の残るところです。
しかし、ベッドにしろ布団にしろ、いずれも一長一短あるもので、そのデメリットを少しでも解決できたのではないかと思います。
このページが皆様に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。