英語脳をつくるリーディング術

英語を英語のまま理解する。

英語の学習ではこれが一番大事です。

私たち日本人は、日本語を日本語のまま理解しています。

それと同じように英語を英語のまま理解するようにするのです。

それを日本語に訳しているから理解するのに時間がかかり、長文問題を解く際にも時間が足りなくなって困ってしまう。

高校受験にしろ大学受験にしろ必ず出てくるのが長文問題。

この長文問題を苦手にしている人は多く、その理由は読み解くのが面倒で、特にわからない単語が出てくると途端にやる気が失せてあきらめ気味になってしまう。

前後の意味からその単語の意味を推測しようと思っても、文章構造自体がわかっていなければ推測しようがない。

この苦手としてる人に共通しているのは、英文に慣れていないということです。

長文問題を克服するには、数多くの長文を読み込むのが手っ取り早い方法で、要は英文に慣れ親しんでしまうことが長文克服のカギになるのです。

読み込むことによってわからない単語が少なくなり、同時に文章構造のパターンが見えてきますから、さっと目を通しただけで意味が理解できるようになるのです。

何でもそうですが、慣れるためには数をこなさなければなりません。

しかしいくら数をこなしても英文を日本語になるような順番で目で追っていけばそれは訳すことになり、英語を英語のまま理解するという目標からは遠ざかっていきます。

ではどうすれば英語を英語のまま理解できる英語脳をつくることができるのか?

それは読み方が大いに関係してくるのです。

黙読より音読を

一般に読み方には黙読と音読があります。

黙読とは単語を目で追って文章を読むことで、音読とは目に入った文章を声に出して読み上げることです。

英語を英語のまま理解できるようになるためには、この黙読と音読どちらがいいかというと音読の方に軍配が上がります。

なぜか?

黙読は目で単語を追いながら日本語に訳してしまいがちですが、音読は、読み上げると同時に単語をイメージで脳にインプットしようとするからです。

例を上げましょう。

“I want to play tennis.”という文章があります。

私はテニスがしたいという意味ですが、

黙読の場合まず”I”を見て私と認識します。

そして「私は」と訳して次にtennisに目が移ります。

そこで「テニスが」となり、最後に”want to play”「したい」となります。

訳すつもりはなくても、目で追っていく順番が日本語訳の順番になってしまっているから自然と訳しているようになるのです。

しかし音読ではそうではありません。

声に出して読み上げますから、一気に前から順番に読みます。

そうすると、”I”私は、”want to play”したい、”tennis”テニス という風に頭にインプットされるわけです。

日本語の順番ではないので文章としてはダメですが意味は分かりますね。

これは単語を言語ではなくイメージで捉えている証拠です。

私たち日本人は日本語を言語として捉え、言葉の内容を理解しているわけではありません。

言葉のイメージがもともと脳にインプットされていますから、人の話を聞いて訳す必要もなく、イメージでそのまま理解できるわけです。

英語を修得するためには、脳にインプットする英語のイメージ化が大事で、これさえマスターすれば英語を英語のまま理解できる英語脳が出来上がってくるのです。

その最良の方法が音読というわけです。

さらに音読のいいところは、目に入った文章を口で話し、その声が今度は耳から入ってくるという、目、口、耳という三つの器官を使っての英語修得になるのです。

それゆえスピーキング(話す)、リスニング(聴く)にも効果的で英語の飛躍的向上につながるわけです。

私はこのやり方を外国人英語講師に教わり実践した結果、30歳にして英検2級を取得した経験を持ちます。

それゆえ英語脳をつくりには音読が最適といえ、それに加えてできるだけ多くの英文に親しむことが重要ともいえるわけです。

最後に、このページが英語力向上に奮闘している方のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、真に有難うございました。

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