聞き流すだけで英語が身に付く。
私の経験から言わせてもらえば、そんなことはあり得ない。
遥か昔、私もそれを信じて実行しましたが英語力はアップしませんでした。
今から35年以上前、イングリッシュアドベンチャーという英語の教材がありました。
シドニーシェルダン原作の小説「The chase 」(追跡)、「Master of the game」(ゲームの達人)をオーソンウェルズが朗読したもので、それを聴いて英語を勉強するというものでした。
実はその頃から、英語をBGMのように流していると自然と英語が身に付くということが言われてきました。
私は家にいる間中、ずっとそのレコードをかけてオーソンウルズの朗読をBGMのように聞き流していました。
しかし1か月たとうと2か月たとうと英語のフレーズは一向に頭に残らず、結局英語力はアップしなかった経験をもっています。
英語のリスニングは集中力
考えてみれば聞き流すだけで英語が身に付くなんて言うのはあり得ないな話で、日本語であっても上の空で人の話を聞いても覚えていないのと同じこと。
また日本の歌謡曲であってもBGMで流しているだけでは、さびの部分は印象に残り覚えていても、他の部分は全く記憶に残っていません。
英語ならなおさらで、単なる雑音にさえ思えてしまうでしょう。
このやり方はダメだ。
そう思ってからは、私は聞き流すだけの英語の勉強法を即座にやめ、言葉一つ一つを集中して聴くようにしました。
そうするとはじめは読む速度に理解が追い付かなかったのですが、次第に英語の意味を言語でなくイメージで捉えられるようになり、聞き取ることができたのです。
もちろん単語一つ一つの意味は重要で、わからない単語は丹念に辞書を引いて意味を調べて覚えたのは言うまでもありません。
しかしこういう手間暇が英語には非常に重要で、そんなに簡単に身に付くほど英語は甘くはないのです。
そしてやはり英語のリスニングには集中力が非常に重要で、それにプラス丹念に辞書を引いて意味を調べるという手間暇が非常に重要になってきます。
以前私の妻が、聞き流すだけで英語が身に付くという謳い文句で販売されだした「スピードラーニング」のサンプル教材を取り寄せました。
私は、英語は丹念な辞書引きと集中力が大事だとわかっていましたから、そんな妻を冷ややかな目で見つめていました。
そんなに簡単に英語が身に付くならだれも苦労しない。
そんな風に思って、妻の英語聞き流しを眺めていました。
そして数か月後、妻に「英語はどうや?」と聞きますと、
「聞いてるけど、何か雑音にしか感じられない」という言葉が返ってきました。
やっぱりな~というのが私の印象でした。
やはり英語は丹念な辞書引きと、聴くときの集中力が大事で、これをおろそかにして英語は身に付かないというのが本当でしょう。
英語は聞き流すだけでは身に付かない!
これが私の正直な感想です。
ただ、ここでの記述内容は私の体験によるもので、真実とは言えないかもしれません。
なかには聞き流すだけで英語が身に付いた人がいるかもしれませんので、あくまで私の体験としてお聞きください。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。