私が30歳の時、英検2級を取得したことはすでに述べました。
英会話スクールにも通い、仕事が終わってからでも英語の勉強を一人で一生懸命しました。
ただ、これから英会話の勉強を始めようとする人に申し上げたいのは、英会話スクールだけでは英会話の上達はあり得ないということです。
確かに外国人と直接会って話す英語は生きたものであり、リスニングによる聞き取りより優れているかもしれませんが、通り一遍で終わる可能性が英会話スクールにはあります。
私と同じスクールに通っていた他のビジネスマン生徒にみられたことですが、英会話スクールに通っているだけで安心してしまい、家での独習・独学をしなかったのです。
そのため私とレベルに差がつき、入学当初は同じレベルのクラスで授業を受けていたものが、あっという間に差がつき私だけが上のレベルに上がったという経験があります。
英語に限らず勉強というのは復習が大事で、習ったところを何度も家でやり直すという作業が必要です。
そして自分なりの勉強法、独学が重要になってきます。
私の場合もそうでした。
英会話スクールで習ったことを復習し、そのあとはリスニングやリーディングなど授業内容とはまた違った勉強を独学で行いました。
そのおかげで他の生徒さんよりも早く上のランクにレベルアップすることができたのです。
英会話スクールに通っているからもう安心。
だから英語は自然と話せるようになれるというのは甘い話で、独学こそが本当に英会話が上達する勉強なのです。
リーディングこそ英語力を高める勉強法
私は英会話をリスニング中心で勉強していました。
読み上げられるセンテンスに集中し、英単語を訳すのでなくイメージで理解するように努めていました。
そしてそれが正しい勉強法だと思っていました、ある人物に出会うまでは。
その人物とは大学の外国人英語講師で、彼に教えられた勉強法を行うようになってからは、英語の理解力が格段に上がったのです。
その勉強法とは、英語小説の音読(リーディング)です。
英語小説を声に出して読む。
これを繰り返し行うことによって英語力が格段に上がるのです。
彼が最初に私に勧めた英語小説は「トムソーヤの冒険」でした。
語彙数が少なく、構文も中学英語程度のもので大変読みやすい小説です。
そしてなぜ音読かというと、音読は一度読むと黙読のように読み返すことができないからです。
例えば I like an apple.という文章を例にとりますと、
I(私は)like(好きです)an apple(リンゴが)という順番で英語は表記されますが、日本語表記ではI(私は)an apple(リンゴが)like(好きです)という順番です。
主語は同じですが述語部分である動詞と目的語の順番が逆になっています。
黙読にした場合、脳は英文を日本語に訳そうとして、I(私は)an apple(リンゴが)like(好きです)という順番に目で追っていきます。
しかし音読の場合は読み返すことはありませんから、そのままI(私は)like(好きです)an apple(リンゴが)という順番に脳が理解しようとするのです。
つまり黙読は脳が英語を日本語に訳そうとしますが、音読は脳が英語を英語のままイメージで捉えようとするのです。
これが黙読と音読との違いです。
そしてこの違いが、英語の理解力の差につながります。
私はこの勉強法を外国人講師に教わってからずっとこれを実行し、英語力が飛躍的に向上したのを覚えています。
それゆえ英会話力もそれにつれてアップしました。
他の生徒より先にレベルアップしたのもこの勉強法のお蔭かもしれません。
それゆえ英会話の独学は、このリーディング(音読)を勧めているのです。
これから英会話の勉強を始めようとしている人にはぜひ取り入れてもらいたいものです。
このページが、今から英会話の勉強を始めようとしている人に役立てば幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。