英語の勉強のほとんどは暗記です。
英単語の一つ一つの意味を暗記することで、構成された文章の意味を掴むことができます。
もちえろんその文章の意味を掴むために構文の理解が必要になってきますが、ほとんどが暗記といえるでしょう。
しかし英単語を暗記するといっても、いろいろな暗記法があります。
自ら単語帳をつくってそれで暗記を試みる方法や、書店で販売されている本を使って暗記を試みる方法などがありますが、ただ私の経験上、単語だけを丸暗記するだけでは不十分といえます。
それはひとつの英文を訳すとき、単語の意味はすべて分かっていても、それをつないで意味の分かる日本語の文章にできないのです。
このケースは英文に慣れていない人が陥りやすく、したがっていくら単語だけ丸暗記しても英語力の向上にはならないのです。
確かに中学程度の英語なら構文も単純なものだから、単語の意味が分かっていればある程度の意味が把握できるでしょう。
しかし高校の英語になるとレベルにもよりますが構文が複雑になり、単語を知っているだけでは意味を掴むことができないのです。
それゆえ単語帳からの丸暗記はあまりお勧めできないのです。
ではどのような暗記法ならおすすめできるか?
それはリーディングによる暗記が、私にとっては一番といえるのです。
リーディングのメリット
リーディング、つまり読むことには英語力向上の上で非常にメリットがあります。
それは、
① 単語だけでなく構文の理解も深まる
② 英文に慣れる
③ 英文をイメージ化できる
④ 速読できるようになる
というメリットがあります。
①は、リーディングをすることで単語だけでなく、構文の使い方まで理解できるということです。
単語を暗記するときに注意しなければならないことは、単語の意味だけを覚えるのでなくその使い方も同時に覚えなければなりません。
そうすることで英文構成が理解でき、意味の把握もできるのです。
リーディングは英単語の意味だけでなくその使い方まで記されており、何回も読み重ねるうちに自然に覚えてしまう勉強法なのです。
そんな訳で、リーディングは単語の暗記と構文の理解を一度にできる勉強法といえるわけです。
②の「英文に慣れる」は、数多くの英文を読むことによって英文に対するアレルギーがなくなり、次第に日本語の文章のように慣れ親しんでくるということです。
ただし、読む英文は自分の英語力に合わせなければなりません。
あまりハイレベルの英文を読むと知らない単語が多すぎて嫌になりますから、はじめは中学程度の英文がいいと思います。
私の場合はトムソーヤの冒険を何度も読みました。
とにかく、自分のレベルに合った英文をできるだけ多く読み、慣れ親しむことです。
そうすることでメリット③で示した「英文をイメージ化」できるようになるのです。
英文のイメージ化とは
私たち日本人は日本語を聴いて訳したりしませんよね。
当たり前です。日本語のまま理解できるからです。
しかし英語は日本語に訳して私たちは理解しようとします。
なぜでしょう。
それは英語を言語として捉えているからです。
では私たち日本人は日本語を言語として捉えているでしょうか?
会話の時、テレビを観ている時、読書の時、頭に入ってくる日本語を、私たちは言語ではなくイメージで捉えて理解しています。
つまり脳が日本語をイメージ化し理解できるようになっているのです。
つまり日本語と同様英語も、イメージで捉えられるよう訓練すれば訳さずとも理解できるということです。
英文のイメージ化とはまさにこのことで、数多くのリーディングをこなせばこなすほど脳は英語をイメージで捉えるようになり、英語を英語のまま理解できるようになれるのです。
そうなるとメリット④の「速読ができるようになる」のです。
英語を言語でなくイメージで捉えることができるから日本語に訳さずとも理解できるようになり、それゆえ英文の速読が可能になるわけです。
慣れてくると読みながらその文章の光景が目に浮かんでくるようになります。
これは私の実体験で、このリーディングのお蔭で約30年前、30歳にして英検2級を取得した実績があります。
とにかく英語力向上にはこのリーディングがもってこいの勉強法で、英語力向上を目指す人にはぜひ取り組んでいただきたいと思います。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。