スキンジュエリーという言葉を最近よく耳にします。
スキンジュエリーとは、スキン(肌)と一体化して見えるほど溶け込んだ、肌になじんだジュエリー(ネックレス・ピアス・リング)のことをいいいます。
フォルム的には華奢で控えめな、あまり派手でないジュエリーを指します。
ジュエリー(宝石)は元来美しさ、煌びやかさを誇示するためのもの。
それが目立つことを避け、さりげなさ、奥ゆかしさの中においてジュエリーの美しさ、煌びやかさを表現するというのが、スキンジュエリーの持ち味なのではないかと推察します。
さてここでは、一粒ダイヤネックレスをスキンジュエリーにした場合、どういった点に注意して選ばなければならないかをお話しさせていただきます。
ダイヤの大きさ
スキンジュエリーの定義に従って一粒ダイヤネックレスを選ぶとなると、まず初めに気を付けなければならないことはダイヤの大きさです。
華奢で控えめなフォルムということになると、大きなダイヤは向きません。
具体的に言うなら、0.1~0.2ctあたりのダイヤが妥当だといえます。
顔の大きさや体格にもよりますが、0.3ct以上のダイヤになりますとダイヤが目立ちすぎて控えめ感がなくなります。
それゆえ、ダイヤの大きさは0.1ct~0.2ctあたりが妥当なのではないかと思います。
ダイヤの輝き
ダイヤネックレスをスキンジュエリーにするにあたって絶対妥協できないことがあります。
それはダイヤの輝きです。
なぜなら、0.1ct~0.2ctのダイヤというのは本当に小さいため、チェーンの中に埋もれてしまう恐れがあり、輝かなければただのチェーンネックレスと思われかねません。
それゆえスキンジュエリーにする一粒ダイヤネックレスの場合、どうしても輝きが必要になってきます。
ではどういったダイヤなら輝くのか!
ここでダイヤの輝きについて少しお話させて頂きます。
カットの重要性
ダイヤの品質を測る指標に4Cがあります。
カラット・カット・クラリティ・カラーがそれにあたりますが、ダイヤが輝くためにはまずカットが重要な項目になります。
ダイヤの輝きは光の反射によって起こりますが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。
これを全反射といいます。(以下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎた場合、光は全反射されずダイヤ底部より漏れてしまい、輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤが輝くためにはExcellentカットまではいかなくとも、最低Goodカット以上が必要なのです。
クラリティの重要性
次に重要な項目としてクラリティがあります。
クラリティは透明度を表し、FL(フローレス)を筆頭に11段階で評価されます。
ダイヤモンドは天然ものであるため、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンの量と存在する位置によってクラリティは評価されます。
では実際にダイヤが輝くためにはどのランクのクラリティがいいかというと、SI2以上のものがいいといえます。
SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼でインクルージョンの発見が困難な時に評価されるランクで、光の透過にそれほど支障をきたさない程度といえます。
しかしその下のIクラスのダイヤになると、光の透過を邪魔し輝きを劣らせてしまうのです。
言葉だけではわかりにくいと思いますので、実際にSIクラスとIクラスの透明度の違いを写真で見てみましょう。
どうでしょう。
透明度の違いが明らかでしょう。
このように、ダイヤが輝くためにはクラリティが最低でもSI2必要であることがおわかり頂けたと思います。
カラーについて
ここで、4Cの中のカラーについてお話をさせて頂きます。
カラーはダイヤの輝きには全く関係しません。
しかし無色のダイヤほど白く美しいものはありません。
カラーはDを筆頭に、アルファベッドのZまで続きます。
Dカラーは無色で、下にいくに従いダイヤは黄色味を帯びてきます。
よくDカラーのダイヤを謳い文句にして販売しているネックレスがありますが、Dカラーが美しく見えるのはダイヤが輝いてこそです。
いくらDカラーであってもそのダイヤが輝かなければ美しいとは言えず、悪い言い方をすれば氷砂糖のようなダイヤといえるのです。
つまり、クラリティがSI2以上、カットがGood以上あって初めてDカラーダイヤモンドは生きたものとなるのです。
そしてスキンジュエリーとしてのダイヤネックレスの場合、ダイヤのカラーに関してはHカラー以上が望ましく、それ未満のものは少し黄色味を帯びておすすめできません。
よっておすすめとしてはHカラー以上のものが相応しいといえます。
まとめ
一粒ダイヤネックレスをスキンジュエリーにする場合、ダイヤの大きさは0.1~0.2ct、そしてダイヤの品質はクラリティSI2以上、カットGood以上、カラーH以上が相応しいといえます。
そして地金に関しては、お肌の色に合わせた選び方をすればいいと思います。
以上、一粒ダイヤネックレスをスキンジュエリーにする場合の選び方をお話しさせていただきました。
参考になられましたら幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。
なお最後に、上の条件が揃った一粒ダイヤネックレスをご紹介します。
参考までにご覧ください。