柔軟な体にはいろいろなメリットがあります。
体が軽くなる。
ケガがしにくい。
代謝がよくなる。
太りにくい。
などが挙げられます。
そのため、ストレッチを試みようとする人が増えています。
ですが、なかなか思うように体が柔らかくならないと悩む人も多いのではないでしょうか。
実は、10年のストレッチ経験で悟ったことなんですが、ストレッチを効率よく行うにはコツがあるのです。
そのコツとは、まずは骨盤を立てた状態での座りができるようになることなのです。
以下の写真を見てください。
男性が前屈ストレッチをしているところです。
ところが足に手が届いていません。
なぜ足にさえ手が届かないかというと、骨盤が寝ている状態だからです。
続いて次の写真もご覧ください。
かろうじて手が足に届いていますが、膝が若干浮き上がっていますね。
それにこれも同じように骨盤が寝た状態です。
実は骨盤が立った状態で座れたら、足には手が届くようになっているのです。
つまり問題はどこかというと、骨盤周りの筋肉ということです。
ここが柔らかくなったらストレッチの効果が上がり、効率よく体を柔らかくできるということなのです。
ではどのようにすれば骨盤を立たせた状態での座りができるのでしょうか。
そのストレッチ法を解説します。
しゃがみストレッチ
足幅を肩幅より小さめに、そして両足をほぼ平行にして立ち、そのまましゃがみます。
この時、踵は床につけたまま行ってください。
そしてこのままじっとしています。
簡単なストレッチのように見えますが、体の硬い人には簡単ではありません。
体の硬い人がこのポーズをとると、後ろにひっくり返ってしまいそうになります。
無理に体を揺する必要はなく、じっとしているだけで背筋、腰、股関節、脛、足首の筋肉が自然と伸ばされます。
はじめてこのポーズをとる人は、おそらく筋肉のあちこちにハリや痛みを感じることでしょう。
筋肉が伸びに慣れてきたら、今度は体を揺すってストレッチの範囲を広げてください。
こうすることで無理なく骨盤周りの筋肉を伸ばしてくれます。
股関節ストレッチ
これも骨盤周りのストレッチには有効です。
両足裏を合わせて座ります。
股関節の柔らかい人がやると、膝がピタッと床につきます。
しかし硬い人がやると、膝が床から浮きます。
まずは膝が床につくように、股関節のストレッチを試みます。
両手を膝に当て、軽く押さえます。
押さえては離し、押さえては離しを繰り返してスジを伸ばしていきます。
またこのストレッチはテレビを観ながらでもできますので、時間の空いた時はこのポーズをとってストレッチを試みてください。
ゆっくり時間をかければ誰でも膝がつくようになりますので、根気よく行ってください。
次に、膝が床につくようになったら上体を前に倒します。
この時注意しなければならないのは背筋を伸ばすことです。
背筋を伸ばすと、骨盤が立った状態であることに気づくでしょう。
この体勢から上体を前に倒します。
ゆっくりと前に倒します。
足にお腹をつけるようなイメージで上体を倒していきます。
時間をかけて行えば、足のお腹がつくまで柔らかくなります。
この時背筋が伸び、骨盤周りの筋肉も伸びた状態になっているのです。
足載せストレッチ
このストレッチは、前屈ストレッチをやりやすくするためのストレッチですが、骨盤周りのストレッチにも効果的ですのでご紹介します。
両足を前に出して座り、右足を左膝の上に載せます。
ちょうどプロレスでいう、4の字固めのような恰好を作ります。
この体勢から背筋を伸ばし、上体を倒します。
まずは左手で左つま先を掴みます。
最初は痛いでしょうが、我慢してその姿勢をキープしてください。
このまま動かずじっとしています。
しばらくすると筋肉が伸び、痛みも和らいできますので、さらに前に倒します。
この姿勢でも、しばらく動かずじっとしています。
痛みに慣れてきたところで足を交代します。
右足も左足と同じようにしてストレッチを行います。
こうすることで、左右の骨盤周りの筋肉を伸ばすことができ、それによって骨盤が立った状態での座りができるようになるのです。
試しに前屈ストレッチをやってみてください。
骨盤が立った状態をキープできていますから、足に手が届くはずです。
これを繰り返していけば、やがて上体がピタッと折れ曲がるほどの柔らかさが身につくでしょう。
まとめ
これらは、私が10年のストレッチ経験を通して得た知識です。
骨盤を立たせた状態での座りができるようになるとストレッチの効率が上がり、体の柔軟性も飛躍的に向上します。
ですから骨盤を立たせることを意識しながら、今やっているストレッチを続けることです。
そうすれば体は確実に柔らかくなっていきます。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。