壮大な海をイメージさせる深く青色の澄んだ石、サファイア。
青く静かに光る輝きは、見る者の心を不思議に落ち着かせる働きがあります。
ダイヤモンドのように輝きを誇示することはなく、ただ静かに青く光るサファイアには奥ゆかしい気品があり、円熟した50代女性に相応しい宝石といえるでしょう。
しかしサファイアといっても青色ばかりではありません。
サファイアには、ブルーのほかにピンク、バイオレット、イエローという色が存在し、これはコランダムという鉱石の中で、赤いものをルビーと呼び、それ以外の色のものをサファイアと呼ばれているからです。
しかし50代女性に最も似合うのはポピュラーな色とされるブルーサファイアで、これに勝るものはありません。
このページでは、50代女性に似合うブルーサファイアをネックレスにした場合、どのようなものが相応しいかその選び方を解説したいと思います。
色石を選ぶときの難しさ
サファイアに限らず、色石の宝石を選ぶのは極めて難しいといえます。
なぜならば、色石には価値を測る基準指標がないからです。
たとえばダイヤモンドなら4Cという基準指標があります。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、ダイヤそれぞれに示されたこれらの指標をみれば、そのダイヤの輝きや美しさが把握できます。
しかし色石の場合、このような指標はありません。
色石は概ね色調と透明度によって価値が測られます。
色相、色の濃さ、深み、透明度によってほぼ価値が決められ価格が設定されるわけですが、これらは目視を持ってしか評価できません。
また目視する人によって評価が分かれることもあり、価値が定まらないのです。
そんな色石宝石を選ぶわけですから、極めてあやふやな選択となり、それが高いんだか安いんだかわからないのです。
天然宝石は唯一無二の存在
たとえばネットでサファイアネックレスを選ぶとしましょう。
商品説明で謳われているのはサファイアの大きさ(カラット数)だけで、それ以外の商品情報はありません。
頼りになるのは商品画像だけ。
それとそっくり同じものが送られてくると期待し注文します。
しかし待ってください。
天然宝石は唯一無二、ひとつとして同じものは存在しません。
商品画像を頼りにサファイアネックレスを選んでも、それと同じものが送られてくることはまずありません。
だって天然宝石は唯一無二ですから。
カラット数は同じでも、色調、透明度はそれに近しいサファイアネックレスが送られてくることになります。
それがどれほど近しいものなのか、販売ショップを信じるしかないのです。
つまり買い物においてもあやふやな買い物となり、きわめて危なっかしい買い物といわざるを得ません。
50代のサファイアネックレスの選び方
選択において、非常に困難を極める色石宝石。
サファイアの良し悪しを定めるのが難しく、画像しか商品情報がない状態でサファイアネックレスを選ぶのもまた難しい。
そんな状況の中で50代に相応しいサファイアネックレスを選ぶのはほぼ不可能といわざるを得ない。
しかしこれらは天然宝石であるがゆえの問題です。
自然から作り出された宝石にはすべてむらがあり、ひとつひとつが皆異なるのは言うまでもないこと。
しかし天然宝石と同じ成分を有したもので、人工的に作り出された再結晶宝石ならどうでしょう。
今までの問題は一気に解決します。
素晴らしい色調をもったサファイアだけが再結晶のサファイアの中からカッティング、抽出されますから色相よし、そして色むらはなし。
それゆえ皆素晴らしい色調を持ったサファイアだけとなります。
人工ですから、売り出されるサファイアネックレスの品質はみな均一で、商品画像を頼りに注文しても何ら問題はなし。
商品画像とそっくりそのままの色調のサファイアネックレスが送られてきます。
人工といっても中身は天然ものと同成分ですから、サファイアに変わりない。
天然か再結晶かの違いです。
50代がするサファイアネックレスには、美しい色調と気品が満ちていなくてはならず、そのためには品質にむらがある天然物より品質が確かな再結晶サファイアネックレスが相応しいといえます。
クレサンベールは再結晶宝石
ここでいう再結晶宝石とは、京セラのクレサンベールのことを指します。
クレサンベールとは京セラ独自の技法で作られた再結晶宝石で、巷でいう模造宝石とは内容を異にしています。
京セラはクレサンベールについてをこう述べています。
クレサンベールと天然の宝石は、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがないと。
その意味とは何でしょうか?
化学的性質は同じ
天然のサファイアの化学的組成は、Al2O3です。
一方クレサンベールのサファイアの化学的組成もAl2O3です。
これは全く同成分ということになります。
これを証づけるものとしてX線回折、分光分析を行っており、天然石と同一という結果が出ております。
物理的性質も同じ
天然のサファイアの結晶系は六方晶系ですが、クレサンベールのサファイアも全く同じです。
そして硬度(モース)も同じ9、比重は天然3.90~4.00に対してクレサンベールサファイアは4.01でほぼ同じ、融点に関しても同じ2050℃という結果が出ています。
このように物理的性質もほぼ同じといえます。
光学的性質も同じ
さらに光学的性質について見てみますと、
天然のサファイアの屈折率は1.760~1.768、あるいは1.770~1.779に対し、クレサンベールのサファイアの屈折率は1.762~1.770という結果が出ています。
つまり屈折率もほぼ同じ。
そして複屈折は天然は0.008~0.010に対しクレサンベールでは0.008という結果。
以上のデータは、すべて京セラクレサンベールの公式ホームページより抜粋したものです。
詳しくは、京セラクレサンベールの公式ホームページをご覧ください。
クレサンベールのメリット
クレサンベールは化学的・物理的・光学的性質において天然宝石とほぼ同じという結果が出たわけですが、これは宝石的にみればどういうことでしょう。
私が特に注目するのは光学的性質における屈折率です。
同成分のクレサンベールは天然宝石と同じ輝きをもつ
屈折率も天然宝石とほぼ同じと出ておりますが、屈折率が同じということは輝きも同じということになるのです。
媒体には必ず屈折率が存在し、屈折率が高いものほど光は鋭角に曲がります。
屈折率は以下の数式で産出されます。
屈折率は臨界角に関係し、臨界角とは光が逃げない角度のことを言います。
臨界角のことをわかりやすく水と空気とで説明すると、光源を水の中に置き、そこから光を放射したとします。
放たれた光は水中から空気へと進みますが、媒質が異なるため、空気中に出ると光は屈折します。(①の場合)
水面に対して光源はほぼ真下にあるので光はこういう方向に進みますが、これがもし光源から離れたところの水面ではどうでしょう。
②のように、光は水中から出られず、そのまま水中に反射されることになるのです。
この角度を臨界角といいます。
この臨界角は宝石の場合輝きに影響し、臨界角が狭いほど光を逃さず効率的に光を反射させることができます。
ダイヤが輝くのは臨界角が極端に小さいからで、そのおかげで入射した光を逃さずダイヤ内で反射させるため、あのような素晴らしい輝きを放つことができるのです。
話を元に戻しますと、クレサンベールの宝石は天然ものと同一の成分を有しているため、屈折率は同じです。
屈折率は同じだから臨界角も同じということになり、輝きも天然のものと同じということなのです。
これがクレサンベールのメリットのひとつなのです。
カラーが均一
天然宝石にはどうしても色むらがあります。
濃いもののあれば薄いものもあり均一されていません。
それゆえ、選ぶ宝石によって色むらが発生するのです。
しかしクレサンベールの場合は違います。
クレサンベールは再結晶されたもの全部を使うわけではなく、そのいいところだけを抽出し、選びに選び抜かれたものだけをクレサンベールの宝石にしますから、色むらがほとんどありません。
すべて色が均一化された宝石がクレサンベールなのです。
それゆえ、天然ものと違って色むらはほとんどないのがクレサンベールということになります。
色調が退化しない
天然宝石といっても色調をよくするため人工処理をしている色石があります。
たとえばエメラルドなどはオイル処理を施して艶をあげています。
最初はいいのですが、時間の経過とともにそれが薄れ、色調が退化していきます。
しかしクレサンベールはそのような人工処置は一切行っておりません。
したがって半永久的に色調が変わらないといえます。
インクルージョン(内包物)がほとんどない
天然宝石には必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
これは天然物ゆえ仕方がないことです。
しかしクレサンベールは違います。
再結晶時においてもインクルージョンは発生しますが、クレサンベールの場合極力インクルージョンの少ない部分だけをカットしますから、濁りのもとであるインクルージョンがほとんど存在しないのです。
それゆえ常に透き通った宝石を提供できるのがクレサンベールというわけです。
50代に相応しいサファイアネックレス
以上の説明で、クレサンベールのサファイアについて深くご理解いただけたと思います。
自然から創生されたものは希少性が高く、確かに貴重といえます。
しかし宝石は美しくあるもの。
いくら天然の宝石であってもそこに美しさが伴わなければ、宝石の魅力は半減します。
しかしクレサンベールは違います。
宝石本来の美しさを追求し、自然界でできる同成分の宝石を技術によって創り出したのです。
ここには美を主眼とした宝石本来の目的があるのです。
こういう宝石こそが、50代に相応しい宝石といえます。
いかがでしょうか。
最後に50代に相応しいクレサンベールのサファイアネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。