耳飾りの代表アイテム、一粒ダイヤピアス。
ダイヤがひとつ耳たぶの上で輝く様は、まるで蓮の葉の上で転がる水玉のよう。
仰々しくなくどこまでも自然で、どこまでも控えめ。
それでいて華やかさも持ち合わせ、身に付ける人の気分を高揚させ、品をも向上させてくれるアイテム。
そんな耳飾りが一粒ダイヤピアスと申せましょう。
しかし選ぶとなると難しい。
なぜならダイヤピアスを選ぶ場合、顔の大きさや耳の大きさがダイヤの大きさ選びに関係してくるからで、自分の好みだけで大きさを決定するわけにはいかないからです。
やはり顔や耳の大きさに合ったバランスのよいダイヤピアスを選ぶのがいいでしょう。
ただ、ダイヤの大きさは仕方がないとしても、美しさや輝きに関しては譲ることはできません。
特に50代ともなると、そんじょそこらの安物ダイヤをピアスにするなんてことは断じて避けたい。
見栄もあるしプライドもある。
「さすがにいいものをつけていらっしゃる」な~んていう賞賛の声が聞きたい!
という本音の部分もある。
そこでこのページでは、50代女性に相応しい一粒ダイヤピアスの選び方を述べさせていただきます。
ダイヤピアスは大きさより質
よく1カラットのダイヤピアスが欲しいという方がいらっしゃいますが、ダイヤリングやダイヤネックレスのようにダイヤの大きさを自分の好みで決定できないのがダイヤピアスなのです。
なぜならピアスという装飾品は顔に近いところに付けるアクセサリーゆえ、アクセサリーの中で一番目立つ存在なのです。
それゆえどうしても顔や耳と対比されやすく、小さいお顔、小さいお耳に大きいダイヤでは不釣り合いになり、反対に大きなお顔、大きなお耳に小さいダイヤではこれまた不釣り合いに映ります。
つまりダイヤピアスの大きさはその人その人によって異なりますから、自分で好きな大きさを決定することはできないのです。
それより大事なことはダイヤの質、いわゆるそれをベースにした美しさと輝きが重要になってくるのです。
ダイヤは輝きが命
まず始めにダイヤで大事なのは輝きです。
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえ、輝かないダイヤならジルコニアの方がましというもの。
つまりダイヤは輝いてナンボということです。
ではダイヤが輝くために必要な質は何か?
ご存じのようにダイヤの質は4Cで測られ、4Cとはカラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。
この中のクラリティとカットがダイヤが輝くうえで重要な要素となります。
クラリティについて
クラリティとはダイヤの透明度を表します。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョン(内包物)の存在がダイヤの透明度に影響を与え、ひいては輝きに影響を与えるのです。
クラリティは11段階に区分けされ、インクルージョンが少ない順にランク付けされます。
インクルージョンの全く存在しなし「FL(フローレス)」から始まり、量が増えるにしたがってIF、VVS1、VVS2、VS1と評価がつけられます。
ではダイヤが輝くのにあまり支障のないクラリティ(透明度)はどの程度かというと「SI」クラスです。
SIクラスというのは表からおわかりのように、肉眼で発見が困難な時につけられる評価で、それだけインクルージョンが微小ということです。
つまり光の透過にそれほど影響を与えないという程度です。
しかしその下のランクの「I」クラスになるとそうではありません。
Iクラスというのは、肉眼でも容易にインクルージョンが発見できるというもので、それだけインクルージョンの存在が大きく、光の透過を邪魔する存在なのです。
つまり光の透過の妨げはダイヤの輝きに影響しますから、Iクラスのダイヤモンドはあまり輝かないということになるのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像をご覧頂きます。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。
つまりダイヤが輝くためには、クラリティが少なくとも「SI」クラス必要なのです。
カットについて
次にカットについてお話しさせて頂きます。
ダイヤモンドの採掘時はすりガラスのようですが、それがカットによってあのような輝きを放つ石に変貌するのです。
そして最も輝くカット法をラウンドブリリアントカットといいますが、すべてのダイヤがこのカットを行うことによって輝くかというとそうではありません。
そこはやはり出来不出来というものがあり、素晴らしいカットがなされたものだけがより輝くダイヤへと変貌します。
以下のイラストをご覧ください。
矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)
これを全反射といいます。
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの出来如何による輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってダイヤが輝くためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
つまりダイヤが輝くためにはクラリティ「SIクラス」以上、かつカット「Good」以上必要ということです。
これは、どちらか一つでもこのランク未満であればダイヤは輝きません。
両方相まって初めてダイヤは輝くということです。
美しいダイヤを求めるなら
ダイヤの輝きとクラリティ、カットの関係性についてはご理解頂けたと思います。
次に、カラーとダイヤの美しさの関係性について説明させて頂きたいと思います。
カラーはダイヤの色を評価したもので、無色のダイヤほど高い価値が付けられます。
最近ではVery Light Brownなどのダイヤも販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色のものが美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあるのです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果が発揮されているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
50代ダイヤピアス選び その1 ダイヤの品質
以上述べましたように、50代が選ぶべきダイヤピアスの品質は、カラーが「H」以上、クラリティが「SIクラス」以上、カットが「Good」以上のものに限ります。
これ未満のダイヤが装填されたピアスは避けてください。
期待通りの輝き・美しさはありませんので無視して結構です。
まずはこれらの条件をクリアしたダイヤピアスを選んでください。
そしてその次に大事なのは鑑定書です。
50代ダイヤピアス選び その2 鑑定書付き
商品ページにいくら上質なスペック内容を掲示していても、それを証明する証書が添付していなければ無意味です。
言うだけ、書くだけなら誰だってできます。
つまり選ぶのは、鑑定書付きということです。
鑑定書付きのダイヤピアス。
これが選ぶための絶対条件です。
よく鑑別書付きという文言が商品紹介ページに見られますが、鑑定書と鑑別書とは別物です。
鑑別書とは、そのダイヤが天然ダイヤモンドであることだけを証明した証書のことで、ダイヤのスペック、いわゆる4Cのグレードについては一切記載していません。
つまり鑑定書と鑑別書とは全く内容を異にしており、間違って鑑別書付きを選ばないようにして下さい。
しかしこの鑑定書。
どこが発行したものであるか、さらにそれを確認する必要があるのです。
購入する前に・・・
鑑定結果は鑑定機関によってまちまち
ご存じでしょうか?
鑑定書を発行する鑑定機関にもいろいろあるということを。
よく商品ページに「第三者鑑定機関による証明書」と謳った文言が見られますが、問題はその第三者鑑定機関がどこか?ということです。
ダイヤの品質にピンからキリがあるように、第三者鑑定機関もピンからキリまであります。
つまりダイヤ鑑定に対して厳しい鑑定機関もあれば甘い機関もあるということです。
例えば、ダイヤのカラーがある機関では「D」と鑑定されていても厳しい鑑定機関にもっていくと「F」と鑑定されたり、クラリティ「VS1」の鑑定が「SI1」と鑑定されたりするわけです。
それゆえ鑑定書添付と謳われていても、それらすべてが同じ品質とは言えないわけです。
ではここで質問。
あなたはどちらの鑑定書が添付されたダイヤピアスを選びますか?
甘い鑑定機関で鑑定されたものはたとえ上質と証明されても、色、輝きはそれほどではないかもしれません。
もちろん値段は相場より安く設定されている可能性もあり、安く買うことができるかもしれません。
しかしいくら安くても、ダイヤの命である輝きやカラーを差し置いてそれを選ぶわけにはいかないでしょう。
やはり購入するならたとえ厳しい鑑定であっても、鑑定書が謳っている通りの品質をもったダイヤピアスを選ぶでしょう。
つまり鑑定書付きの一粒ダイヤピアスを選ぶ際には、鑑定書を発行している鑑定機関はどこか、ということが重要になるのです。
ここでひとつ疑問が生じます。
ではどこの鑑定機関の鑑定書なら信用できるのか?ということです。
中央宝石研究所の鑑定書なら安心
「中央宝石研究所」いわゆる「中宝研」の鑑定書なら間違いないでしょう。
業界でもトップクラスの鑑定機関で、鑑定においては最も厳しい基準で行われます。
この中央宝石研究所が発行した鑑定書が添付されたダイヤピアスなら品質は保証されます。
つまり一粒ダイヤピアス購入で失敗しないためには、この機関が鑑定した鑑定書が必ず必要なのです。
50代が選ぶ一粒ダイヤピアス
以上を総括しますと、ダイヤのスペックが、カラー「H」以上、クラリティ「SIクラス」以上、カット「Good」以上のピアスを選定し、かつ中央宝石研究所が発行した鑑定書、もしくはソーティングが添付されたものが、50代女性に相応しい一粒ダイヤピアスの選び方と申せましょう。
ちなみにソーティングとは、鑑定書のような証書ではありませんが鑑定書に匹敵するもので、中央宝石研究所が鑑定した結果を表したものです。
以下に、50代に相応しいダイヤピアスをご紹介します。
最後に
50代に相応しい一粒ダイヤピアスの選び方について述べさせていただきました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。