50歳から始めたストレッチ。
やり始めてわかったのですが、体がかなり歪んでいました。
50年も年齢を重ねますと、いろいろな癖が体になじんでしまい、それが体の歪みにつながっているようです。
例を上げますと、立った時の姿勢。
普段何気なく立った時、重心が体の中心にきている人はまずいません。
右か左に重心を置いて立っているはずです。
私の場合は左に重心を置いて立つのが癖になっていました。
肩幅に脚を開いて立った時、必ず左足に体重をかけているのです。
まずこの癖が、体を歪ませていました。
他にもあります。
それは車運転です。
運転の際、アクセルとブレーキを踏む足は右足ですね。
ミッションタイプの車のときはクラッチがありましたら左足も使いましたが、オートマタイプのものは右足しか使いません。
それゆえ、体が微妙に傾いた状態での座位になり、姿勢が曲がっていたのです。
これも体の歪みにつながった原因だと思います。
考えてみますと、私たちが日ごろ行う何気ない動作にはその人の癖が入っており、それが習慣化されることで体の歪みを生じさせているのかもしれません。
そこで考えたのが、体の歪みをなおすストレッチです。
体が歪み、あるいは傾くというのは、左右筋肉の柔軟性の不均衡にあります。
これは私がストレッチをして覚ったことです。
筋肉は、普段よく使えば柔らかくなりますが、あまり使わなければ硬くなってきます。
人間の体を左右に分けて考えると、右の筋肉が左に比べ柔らかければ、右の筋肉ばかりを無意識のうちに使うようになり、それが歪みや傾きの原因になっていると考えれば合点がいくでしょう。
つまり体の歪みを治すためには、左右均等の柔軟性をもった筋肉を作ることです。
この考えを基本において、導き出したストレッチ法があります。
それは目で確認しながら体の傾きをチェックする目視ストレッチです。
目視ストレッチ
やみくもにストレッチをしても左右均等の筋肉は出来上がりません。
まずは目で見て、バランスが取れているか確認する必要があります。
それには姿見を使います。
全身を映す姿見の前に立ち、基本的なストレッチを行います。
まずはラジオ体操にもある前屈みと後ろに上体を反らすストレッチです。
この時大事なのは、上体を後ろに反らすときの、体の傾きチェックです。
鏡で自分の上体が真後ろに倒れているか確認してください。
腰の筋肉の左が柔らかいと左に、右が柔らかいと右に傾きます。
私の場合は左に傾いていました。
これを鏡を見ながらチェックし、真後ろになるよう直していくのです。
左右倒しも同様です。
上体が真横に倒れているか、前に傾いていないかを入念にチェックし直していきます。
鏡なしでやみくもにやっていると傾きがわからないため、一向に均等性に向かいません。
自己満足のストレッチに陥ってしまいます。
それゆえ姿見を使ったストレッチは、均衡を保つうえで効果的なのです。
そして目視だけではなく、体の痛みによっても感じてください。
ストレッチした時、どの部位の筋肉が痛むか、左右違うはずです。
痛い部位は筋肉が硬い証拠です。
その部位をゆっくり丁寧にストレッチしていくのです。
こうすることで、左右の筋肉が均衡のとれた柔軟性を帯びてくるのです。
ストレッチはできるだけ姿見の前で行うことをおすすめします。
ここで示した前屈みや横倒しのストレッチだけでなく、ありとあらゆるストレッチを鏡の前で行ってください。
そうすることで体の傾きや歪みが目でチェックできますから、より早くバランスの取れた体型に戻せるのです。
ぜひ参考にしてください。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。