エタニティリング レール留めとフチありの違い

ファッションリングとして人気が高いエタニティリング。

若い世代から中高年に至るまで、カジュアルフォーマル問わずおしゃれが楽しめるということから、幅広い世代で愛用されています。

さてこのエタニティリング。
デザイン的には爪留めとレール留めとがあります。

私の記憶では、最初は爪留めだけで、レール留めというものはありませんでした。

しかし爪留めは、衣服などとの接触によりどうしても引っ掛かりがあり、使い勝手が悪いということからレール留めという技法が採用されたと聞いています。

まあ私が扱っていた時代はエタニティとは言わず一文字リングといっていましたから、かなり古い話になりますが。

最近では、フチありというエタニティリングが新たに販売されていますね。

フチありというのは、爪留めが衣服に引っ掛かるということから、それを防ぐための方法としてダイヤの両サイドにフチをつけた格好のエタニティリングです。

見た目はレール留めとよく似たデザインになっているため、一見するとどちらかわからないですね。

ですが、見た目は同じでもダイヤに関して決定的に違う点がありますので、それを詳しく述べさせて頂きます。

ダイヤの露出度の違い

レール留めとフチあり、何が違うかというとダイヤの露出度です。

レール留めとは、地金と地金でダイヤモンドをしっかり挟んで留める技法で、爪を使わないため一粒一粒がすっきりと見え、ダイヤの美しい輝きが際立つという特徴があります。

下の写真はそのレール留めの1ctエタニティリングです。

確かにダイヤの一粒一粒がきれいに見えますね。

一方フチありのエタニティリングの外観はどうかというと、下の写真のようになります。

これも同じように1ctのエタニティリングです。

所々に爪が見えています。

そしてそのサイドにフチがあります。

いかがでしょう。

遠くから見たらそんなに違いがわかりませんが、ズームしてみるとこんなに違うのです。

これが何に影響するかというと、ダイヤの露出度、ひいてはダイヤの輝きに関係してきます。

ダイヤは露出度が高いほど輝きます。

しかし爪で留めた上、さらに両サイドをフチで覆われたら光が入射しにくく、輝きも劣ってしまうことになるのです。

つまりフチありのエタニティリングはレール留めのエタニティリングに比べ、露出度が低い分、輝きが劣るということなのです。

リングの汚れやすさの違い

ストーン付のリングは、どこに汚れが付着しやすいかご存知ですか?

それはストーンと爪との境目です。ここに一番汚れが付きやすいのです。

つまりフチありとレール留めのエタニティリングを比べた場合、ダイヤへの接触部が多いフチありの方が汚れの付着が多くなり、それだけリングが汚れやすくなるということです。

リングの汚れはダイヤの輝きにも影響しますから、こまめに洗浄しないといけないことになります。

言うまでもなく、洗浄法は超音波洗浄で行ってください。

ダイヤ品質の違い

ネットでレール留めとフチありのエタニティリングを見比べておりますと気づくことがあります。

それは、レール留めのエタニティリングのダイヤは上質なものがあるのに対し、フチありのエタニティリングのダイヤは、それほどのものがないという点です。

ダイヤの輝きは、透明度を示すクラリティとプロポーションを示すカットで決まります。
そしてダイヤの美しさは、このクラリティとダイヤのカラーで決まります。

ダイヤが輝くためには、クラリティSIクラス以上、カットGood以上必要で、これに美しさが加わるためにはカラーがH以上必要なのです。

つまりこの三拍子揃ってはじめてダイヤは美しく輝くとされますが、フチありのエタニティリングの場合、この三拍子が揃ったものがないのです。

たとえば以下のフチありエタニティリングの場合、カラーとクラリティのグレードは謳っていますが、カットのグレードの表示がありません。

確かに無色透明できれいなダイヤですが、カットの表記がない以上輝くとは言い難いのです。

そして次のエタニティリング。

同じ0.5ctで、クラリティSIクラスとだけ謳っています。

無色透明と表記していますが、カラーの表記がない以上無色とは言い難いですね。
それにカットの表記がありませんから輝くとは言えない。

ここでは2点例として挙げましたが、全体的に見てフチありのエタニティリングの場合、カットの表記があるものは全くありませんでした。

つまり輝くと言い切れるダイヤがセッティングされていないということです。

ではレール留めはどうかというと、以下の通りです。

ダイヤのカラーはGアップ。

そしてクラリティはVSクラス。

極めつけのカットはExcellent。

見事三拍子そろった美しい輝きのダイヤがセッティングされたエタニティリングです。

そして次のエタニティリングも同じ。

カラーはG。

クラリティはSIクラス。

カットはGoodアップ。

同じく三拍子そろったエタニティリングです。

これらはほんの一例ですが、レール留めのエタニティリングの場合、カラー、クラリティ、カットのすべてが表記されているものが多いのです。

つまりフチありとレール留めのエタニティリングを比べた場合、ダイヤの品質に関してはレール留めの方が上質のものが多いという結論になるのです。

まとめ

エタニティリングのレール留めとフチありの違いをまとめました。

参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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