今年私は61歳になるのですが、50歳の時にやり始めた運動が今功を奏しています。
それはストレッチです。
もともと昔やっていた空手を50歳にして再びやり始めたからなのですが、空手には稽古を始める前の準備運動がストレッチということもあり、これが功を奏して体が柔らかくなり、同年代の人と比べると確実に動きが軽やかになりました。
今思うと、50歳の時にこのストレッチをやり始めて本当に良かったと実感しています。
私はこのような経験から今50代にある人に言いたいのは、できるだけ早く何かを運動をして健康な体造りを心掛け、60代に備えておいた方がいいということです。
実際私の周りの60代の人の動きはきびきびしていません。
60代に入ると急激に体力の低下があるのでしょうか、動きがのそのそしています。
なかには元気な60代の人もいますが、そのような人はたいてい何か運動しています。
60歳になって体力の衰えを感じ、そこから運動を始めようとしても私は無理だと思います。
なぜなら精神力がついていかないからです。
一時的に運動することは誰だってできます。
しかし継続となると痛みに耐えうる精神力が必要になります。
それゆえ始めるなら50代、それもできるだけ早いうちから始めるのがいいと思います。
足腰が弱り始める50代
50代になると40代でできていたものができにくくなります。
例えば屈伸運動。
両足を肩幅大に広げて立ち、その姿勢から両手で両膝を持ちそのまましゃがみ込みます。
しゃがんだ時、踵は床から浮かないようにするのがポイントですが、たいていの人は踵が床から浮いてしまいます。
これは腰、足首、ふくらはぎ、脛の筋肉が硬いため十分に伸ばしきれず、踵が浮いてしまうのです。
昔なら容易にできていたこの姿勢も、50代になると難しくなります。
体の柔軟性が低下し、ちょっとした段差でつまずいたりするのも筋肉の硬化によるものです。
50代になると見えないところで確実に足腰の弱体化が始まっています。
それゆえ、このような屈伸運動でもいいから毎日取り組むことが重要だと思います。
50代に適した運動ウォーキング
私が一番50代の人にお勧めする運動はウォーキングです。
ウォーキングは単なる歩行ではなく、立派なストレッチだと私は思います。
しかしただダラダラと歩いていては散歩になり、ストレッチの効果はほとんどありません。
やはり姿勢を正して歩くのが正しいウォーキングの方法で、それも歩くとき筋肉を意識して行うことが重要です。
ウォーキングは脚の筋肉だけを使うのではありません。
歩き方によって腰、背筋、肩の筋肉も使われますから、それらの筋肉を動かすんだという意識のもとに歩くとストレッチ効果が表れます。
まずは体が慣れた姿勢からウォーキングをはじめ、中盤からは歩幅を少し大きくしたり、上体を少し揺らすなど工夫をすればよりストレッチ効果が表れるのです。
私は50代から早朝ウォーキングをしていますが、その時会う人はたいてい60代、70代の人が多く、50代の人とはめったに会いません。
つまり皆さん体力の衰えを感じ始めてからウォーキングを始めるようで、50代の人はその意識が薄いようです。
それゆえ50代から始めたらいいのにと思ってしまうのです。
簡単なストレッチが50代には効果的
ウォーキングが50代には適した運動だと述べましたが、その次に効果的なのがストレッチです。
しかしストレッチといっても大それたストレッチではなく、先ほど紹介した屈伸運動もその一つですが、簡単に体をほぐす運動を指します。
普段なにも運動しない人がいきなり開脚ストレッチというのは無理な話で、体の痛みをあまり感じることが少ないストレッチをすることが長続きのコツです。
一番のおすすめはぶら下がりです。
昔ぶら下がり健康機なるものが流行りましたが、それです。
鉄棒にぶら下がり、そのまま何もせず、体の重みで身体を伸ばすストレッチです。
肩、腕、背筋、腹、腰を伸ばしてくれます。
このストレッチのいいところは自分の体重で体を伸ばすことにあります。
マシーンを使ってのストレッチは体に負担をかけることもあり、ケガも危惧されます。
しかし自分の体重ですから無理なく体を伸ばせ、ケガもしないでしょう。
家にぶら下がり機がない場合は、近くの公園の鉄棒でするといいでしょう。
実際私は毎日近くの公園の鉄棒でぶら下がりをしています。
聞くとことによると、地球には重力が働いているため体もその影響を受けるようです。
そのため時々体を伸ばしてやることが必要で、ぶら下がりはそれに適ったストレッチといえるわけです。
50年も生きていると重力の影響で体が少し縮んでいるのかもしれませんね。
ぶら下がりの後、体が伸び、身長が少し伸びたかのような錯覚さえ覚えます。
そして何よりこのぶら下がりは、気持ちのいいストレッチといえます。
まとめ
50代の健康のためにやるべき運動について述べさせていただきました。
これらの記述は私の実体験に基づくものです。
誰もが迎える60代。
その前の50代にこれらの運動に取り組んで損はないと思います。
このページが参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。