ネットでよく売れているベッドといえばフロアベッドです。
なぜ売れているのかというと、高さが低い分、部屋を広々と見せる効果があることと、スタイリッシュな空間を作り出すという2つの効果があるからです。
それからもうひとつ、お値段も安く、家具店ではあまりこのフロアベッドを展示していないこともあり、ネットでの販売が活発になっているといえるでしょう。
しかしこのフロアベッドとよく間違われるのはローベッドです。
ローベッドとはその名の通り低いベッドのことで、フロアベッドと同様部屋を広く見せてくれる効果があります。
今回はこのローベッドのメリットやフロアベッドとの違いをお話しし、その選び方のポイントとおすすめローベッドをご紹介させていただきます。
ローベッドとフロアベッドとの違い
ローベッドとフロアベッド、どちらも低床ベッドですが、異なる点は脚があるかないかです。
ローベッドには短い脚が床板についているのに対し、フロアベッドには脚がなく床板をフロアにじかに敷き、その上にマットレスを敷くといった構造です。
ベッドの高さから言えばフロアベッドの方が低く、部屋を広く見せるという効果についてはローベッドより上ですが、頑丈さや通気性に関してはローベッドの方が上といえます。
ローベッドのメリット
ここでは、よく間違われるフロアベッドと比較してローベッドの良さを挙げていきます。
頑丈さ
フロアベッドは、ベッドフレームの枠の中に床板を置き、その上にマットレスを敷くという構造で、非常にシンプルな造りになっています。
作る手間もそれほどかからないため、安価な価格で販売されています。
このフロアベッドに対するクレームの多くは、フレーム枠がゆがんだり、フレームとマットレスとの間に隙間ができたりと、フレーム構造の脆弱さに対してのものです。
しかしローベッドの場合はフレーム自体がなく、がっしりした床板を4~6本の足が支える構造になっているため非常に頑丈なベッドといえます。このローベッドはマットレスのみでなく布団まで敷けるタイプのものがありますので、その強度はフロアベッドの比ではありません。
通気性
ベッドでよく問題視されるのは湿気です。
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれ、それがマットレスを湿らせてカビや細菌の発生につながります。
フロアベッドの場合この湿気問題は深刻で、マットレスの周りをフレーム枠が囲んだ構造になっているため湿気の逃げ道はなく、マットレスを干さないでおくと、常に湿った状態になってしまいます。
しかしローベッドの場合は脚が短いながらもついていますから、そこに空気の流れが発生しマットレスを湿気から守ってくれます。
また床板は平板ではなく適度に隙間が空いた板を使用していますから、そこから湿気を逃がしてくれます。
つまり通気性においてもローベッドの方がフロアベッドより優れているといえます。
ステージベッドという考え方
ベッドフレームよりやや小さいマットレスを敷き、両脇にできたスペース(ステージ)を活用することができます。
このステージベッドという考え方はローベッド・フロアベッド特有のものであり、こういったデザインは機能面だけでなくベッドに重厚感を与えることになります。
ローベッドの選び方
こちらではフロアベッドも含めてローベッドの選び方を解説させていただきたいと思います。
ローベッドを選ぶ際は、まず構造を知っておかなければいけません。
ローベッドの構造は大まかに以下の4つに分けられます。
オーソドックスタイプのフロアベッド
①はフレーム枠の中に床板を敷き、その上にマットレスを敷くという一番オーソドックスなフロアベッドで、極端な言い方をすれば床板の上にマットレスを敷き、その四方を板で囲んだ形といえます。
ベッド全体が非常に華奢で、先述しましたようにフレームが非常に弱くゆがんでしまうケースも多く、それによりマットレスとの間に隙間ができて足などを挟んでしまったという体験談もあります。
しかし構造が非常にシンプルだから低価格で販売されており、それゆえベッドの中では一番人気の商品なのです。
おすすめ 低価格フロアベッド
どこまでもかっこよさをコンセプトに作られたフロアベッド。ヘッドボードは奥行き15cmで、小物を置くために便利な棚が用意され、寝る前の読書や動画鑑賞をお楽しみになれる構造になっています。
販売価格:13,238円(税込)
洗練された白が開放感を演出し、さわやかな雰囲気を漂わすフロアベッド。今までにない色調のベッドで白を基調としたお部屋にピッタリのベッド。ヘッドボードにはシンプルな棚に一口コンセントを装備し、シンプルさゆえの美しさがあります。
販売価格:13,238円(税込)
一人暮しにピッタリなスタイリッシュなフロアベッドです。ヘッドボードに14cmの棚と一口コンセントを装備!外観は美しい木目調の化粧板を使用し、できるだけシンプルにそしてカッコよく仕上げたベッドです。
販売価格:13,238円(税込)
ロータイプとシャープなデザインがかっこいいフロアベッド。ベッドの高さを抑えることでかっこいい寝室に生まれ変わる!スッキリとした印象を与えるシンプルなデザインでかっこよさを追求したベッドです。
販売価格:13,238円(税込)
すのこ仕様フロアベッド
②は床板をすのこにしたフロアベッドです。
構造は①と同じですが、ベッドの湿気対策を施した最近よく見るすのこ仕様のフロアベッドです。
フロアベッドの最大の敵は湿気です。
これを解消する手立てとして床板を通気性のいいすのこにしたのです。
しかしすのこの四周はがっちりフレームでガードされているため、湿気の逃げ道はほとんどなく、ほんの気休め程度といえるかもしれません。
フロアベッドの湿気対策は、時々マットレスを干してやることが大事で、それ以外は除湿シートなどを敷いてやると効果的に湿気を取り除いてくれます。
おすすめ低価格 すのこ仕様フロアベッド
床面が低いから空間を広げ、開放的な部屋を作り出します。床板はすのこ構造で、フレーム表面は天然木の風合いを感じる木目模様。一人暮らしにピッタリな価格的にも安いフロアベッドです。
販売価格:11,800円(税込)
ローベッド
③こそローベッドといえるもので、フレーム枠はなく床板に短い脚が付いた頑丈ベッドです。
このタイプのベッドは脚が6本以上ついているものが多く、4隅だけでなくベッド中央にも脚が設置してあるため非常に頑丈で、マットレスだけでなく布団も敷けるものもあります。
脚の長さは約15センチほどで、お掃除ロボットも通れるように設計されており、この高さのおかげで風通しがよくなりマットレスの湿気を逃してくれます。
また床板もすのこのように隙間が空いているため、湿気対策に役立っています。
ベッドを長く使用したいのならこのような頑丈なベッドがおすすめです。
おすすめ 頑丈ローベッド
床に近いロースタイルのベッド。狭い部屋でも圧迫感を感じにくく、日本人のライフスタイルにあった高さです。足の長さは12cmが標準ですが、オプションとして5cmの足も合わせて販売しています。
販売価格:23,452円(税込)
フレームとの隙間ができないフロアベッド
④は同じく床板をすのこにしたものですが、構造が他のものと少し違います。
①と②はマットレスをフレーム内に置く構造ですが、④の場合はフレーム上にすのこの床板がある形で、その上にマットレスを敷く構造になっています。
つまり床板の下には、フレームの高さの空間があるということで、それだけ通気性が優れたベッドといます。
そしてこのベッドのもう一つのメリットは、フロアベッドにありがちなフレームとマットレスとの隙間ができないということです。
そのためフレームとマットレスの隙間に足が挟まるという危険性はなくなったという訳です。
このフラットタイプのフロアベッドは、今まであったフロアベッドの欠点を一つ一つ解決したベッドともいえるでしょう。
しかし湿気対策においてはまだまだで、完全なものにしようと思ったらやはりマットレスを時々干すことと、また除湿シートを床板とマットレスの間に敷く必要があります。
いずれにしてもベッドに湿気は付き物で、必ずその対策をしなければなりません。
おすすめ フラットタイプのフロアベッド
インターネット限定商品だから、中間マージンをすべてカットした低価格なローベッド。強化床板使用だからマットレスでも布団でも使用可能で、床板は通気性に優れた仕様だから湿気を心地よく調整してくれるベッドです。
販売価格:18,344円(税込)
風格のある贅沢な空間を創出するローベッド。ヘッドボードに、ソファの背もたれのような形状と柔らかさを持たせたことでベッドの癒しだけでなくソファとしての寛ぎも味合わせてくれる。クラインヴァールはそんなベッドです。
販売価格:31,237円(税込)
ローベッドの種類と選択
以上ローベッドと呼べるベッドの種類を述べてまいりましたが、それぞれ特色がありメリットデメリットがあります。
その中でどれが一番ふさわしいかは、あなたが決めることです。
とにかく値段が安いのがいいのなら、①か②のフロアベッドです。
通気性と頑丈なベッドなら③のローベッドです。
そして子供の安全を考えるのなら、フレームとマットレスとの隙間のできない④のベッドがいいでしょう。
ローベッドに何を求めるかは人それぞれです。
あなたに合ったローベッドをお選びください。