知っていて損はないフロアベッドのメリットデメリットと選び方

床に直接マットレスを敷いた形のフロアベッド。
海外のベッドにはこんな概念はない、日本だからこそ生まれたベッドです。

床面が低いため部屋を広く見せる効果があり、またデザインもシンプルゆえスタイリッシュなものが多く、一人暮らしあるいは家族みんなで寝れるベッドとして人気があります。

しかしそんな人気のフロアベッドにも、メリットがあればデメリットもあります。
ご購入前にそれを知っておいて損はないと思います。

まずはフロアベッド購入にあたって、そのメリットとデメリットをみていきます。
そしてそれをよく認識したうえで購入決定をすれば間違いはないでしょう。

[toc]

フロアベッドのメリット

どんなものにもメリットがあれば必ずデメリットがあります。
まずはフロアベッドの持つメリットを挙げていきたいと思います。

空間を広く見せる

高さを抑えた構造のフロアベッドは空間を広く見せ、お部屋を開放的な空間へと変化させます。通常のベッドは高さがあり、その分視界を遮り同じ部屋でも狭く感じさせます。

しかしこのフロアベッドの場合、低く抑えた構造になっているため視界を遮ることがなく、同じ部屋でも広々とした空間に感じさせるのです。

安定感がある

高さのあるベッドと違って、フロアベッドは床に据え付けた格好なので非常に安定感を感じさせます。どっしりとした構えはお部屋全体を落ち着いた雰囲気に変えてくれます。

子供にも安心

ベッドの上で子供がはしゃぎまわることはよくあることですが、高さのあるベッドなら落ちたら大変!親は目を離せません。

しかしフロアベッドならそんな心配はいりません!
親は安心して用事ができます。

布団で寝るようで安心

「高さのあるベッドで寝るのは少し不安」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
日本人は昔から布団に親しみ、畳の上で眠ることを習慣としていました。

フロアベッドはベッドで寝ていながらそのような布団で眠るような感覚にしてくれるのです。

価格が安くておしゃれ

フロアベッドは比較的お値段がお安く、しかもおしゃれなデザインがそろっています。
それはベッドに使う材料の少なさが影響しており、構造も脚がない分、それほど手間を必要としないからだと推察します。

またヘッドスペースにはおしゃれなデザインが施されているものが多く、お部屋に置いただけでラグジュアリーな雰囲気を醸し出してくれます。

きしみ音が少ない

ベッドにありがちなきしみ音の恐れが少ない。
きしみ音が全くないとは言いきれませんが、脚付きベッドに比べきしみ音の発生が抑えられるといえるでしょう。

もっともきしみ音は、経年によるネジのゆるみが原因で起こることが多く、メンテナンスとして時々ネジのゆるみをチェックし、締め直すことでそれを防ぐことができます。

ベッドから落ちても安心

寝相の悪さからベッドから落ちることもあります。これは人によりますが・・・
しかしフロアベッドならベッドから落ちても怪我をすることがありませんから、小さな子供でも安心して寝かせられます。

デメリット

湿気がたまりやすい

脚付きベッドはベッド下に空間があるため、多少の湿気解消にはなります。
しかしフロアベッドの場合ベッドが床にピッタリ据え置かれていますので湿気の逃げ道がありません。

それゆえマットレスの下には湿気がたまりやすくカビなどが発生する可能性が脚付きベッドより高いといえます。

高齢者には起き上がりが大変

低いフロアベッドから立ち上がろうとする時、ちょっとした膝の力を要します。
脚付きベッドなら高さがあるため椅子から立ち上がるようにすればいいですが、フロアベッドは床から立ち上がるのと同じですから、高齢者にはちょっと大変かもしれません。

フレームとマットレスの間に足を挟みやすい

ほとんどのフロアベッドはマットレス使用が義務付けられていますが、マットレスとフレームとの間に若干の隙間があります。

またマットレスのズレによって隙間が広がることもあり、この隙間に誤って足を挟む危険性がありますので注意しなければいけません。

収納ができない

ベッド下がないため収納ができません。
通常ベッド下には空間ができ、そこを収納場所として使用できますが、フロアベッドの場合はその空間がないため収納は全くできません。

床に傷がつきやすい

脚付きベッドとは違って、ベッドが床に接触する部分はベッド枠全体に亘るため、ベッドを動かすときに傷が床につきやすいといえます。

フレームの耐久性に問題

フロアベッドの構造は非常にシンプルで、木枠(フレーム)の中に床板を敷き、その上にマットレスを敷いただけの単純なものです。

このフレームは四角く囲んだ木枠であるから、横からの圧力に弱く、押すだけでフレームが歪んできたり、両サイドに数センチの隙間が空いてきたりなど、耐久に問題のあるフロアベッドもあります。

したがって、選ぶときは、このフレームの耐久性について注意しなければなりません。

フロアベッドに向いた人

部屋を癒しの空間にしたい人

空間の広さは人間の心をリラックスさせます。
反対に狭ければ息が詰まりそうになり、心が落ち着きません。

ストレスが溜まって気分をほぐしたいと思う方には、このベッドがおすすめといえます。

ベッドが苦手な人

今まで布団で寝ていた人は、床より高いところで寝ると落ち着かない気分になります。
寝返りを打ち、ベッドから落ちるのではないかという気になるからです。

しかし、布団で寝るのと変わらない感覚で寝れるフロアベッドなら安心です。

小さなお子さんと一緒に寝たい方

赤ちゃんのうちはベビーベッドで寝かしていても、少し大きくなったら添い寝が必要です。

高さのあるベッドは落ちると大変ですから添い寝はできませんが、このフロアベッドなら連結式のものがあり、二つ並べておくこともできますので添い寝には十分な広さで、しかも落ちても安全な高さなので一緒に寝ることができます。

フロアベッド選び方

口コミ評価が高いフロアベッドを選択

フロアベッドはフレーム枠の中にマットレスを入れる構造になっていますが、そのフレームが壊れやすいものがあります。
購入者のクレームで多いのがこのフレームの造りにあるのです。

しっかりした構造になっていると謳ってはいますが、実際のところ使った人の感想を聞くのが一番確かな情報です。
それゆえ、ネットでの購入前には必ず口コミ評価を確認してから、納得したうえで購入された方がいいと思います。

1件でも辛口の評価がある場合にはその商品は避けた方が無難です。

頑丈なフロアベッドを選択

口コミ評価の全くないフロアベッドもあって、判断が難しい場合には頑丈なベッドを選ぶことです。

フロアベッドに限らず、ベッドは頑丈さが命です。
いくらデザインがスタイリッシュであっても、すぐに壊れてしまうようではもともこもありません。まずは頑丈かどうか確認する必要があります。

フロアベッドの脆さが現れる箇所はフレーム部分です。
フレームはマットレスをすっぽり囲む形になっていますが、使っているうちにフレームがたわみ、マットレスとフレームとの間に隙間ができてしまうのです。

これはフロアベッドの唯一の弱点といえ、フロアベッドに関するクレームで一番多いのがこのフレームの部分なのです。
それゆえ必ず確認しなければならないのは、フレームにたわみ防止ワイヤーが施されているかどうかです。

ご購入前には、必ず確認してください。

すのこ仕様のフロアベッドを選択

フロアベッドで気になるのは湿気のことです。
通常のベッドの場合、脚がありその部分は空間を造りますから通気性がよく、湿気を逃がしてくれますが、フロアベッドの場合そういった湿気の逃げ道がありません。

人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれますが、それがマットレスに浸透し留まることになるのです。
しかし床板がすのこだと、若干でも空気層がマットレス下にできるため、湿気のこもりを防いでくれます。

フロアベッドの清潔さを保つために、床板をすのこ仕様のものにすることをおすすめします。

フレームと床板がフラット構造のものを選択

以下の画像をご覧ください。
左がフラット構造、右が通常のフロアベッドの構造です。

フラット構造のものは、ベッドフレームと床板がフラット状態になっているのに対し、右のフロアベッドはフレームの中に床板が納まるようになっています。

フラット構造のものは、マットレスを敷いてもフレームとマットレスの間に隙間が空かず、足などを挟む心配はありません。

フロアベッドを選ぶ際は、このフラット構造のものを選ぶのが賢明です。

おすすめ!フロアベッド

フロアベッド『ジェイ・ジー』

スタイリッシュなフロアベッドです。
ヘッドボードを心地よい背もたれにするため傾斜を作り、棚など余分なものを一切省いたシンプルなデザイン。

床板はもちろんすのこ仕様で、ベッドフレームとはフラット構造の関係にあるのでマットレスとの間に隙間があかず、マットレスに湿気がこもりにくい構造になっています。
どこまでもシンプルで斬新なデザインは、思わず「かっこいい」といってしまうほど。

フロアベッド『ジェイ・ジー』42,090円(税込)~

家族で使えるフロアベッド『フラッコ』

家族の成長に合わせて広さが調整できるベッドで、子供さんが小さいうちは連結して使い、大きくなったら切り離して別々に使えるベッドです。

フロアベッドなのにフレームとマットレスとの間に隙間ができない構造になっており、そのため子供さんが足を挟む心配は全くありません。
それは、フレームの中にマットレスを入れる従来のフロアベッドとは違い、フレームの上に床板を敷き、その上にマットレスを置くような構造になっているからです。

汗っかきの子供さんでも湿気が留まることのないように、床板にすのこを使用しており、そのすのこも強度が保証されたLVL構造のものを使用しています。

シングル、セミダブル、ダブルのサイズがあり、これらを組み合わせれば幅広のベッドができあがり、最大282㎝のベッドができあがります。
フロアベッド『フラッコ』14,490円(税込)~

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする