一口に座椅子の選び方といっても、使う人や使うシーンによって選び方は異なります。
一体だれがその座椅子を使うのか?
どういったシーンでその座椅子を使うのか?
これによって座椅子の選び方は違ってきます。
実際様々な種類の座椅子が販売されておりますから、こういったことを考えずに闇雲に選ぼうとしても迷ってしまうだけです。
このページでは、使う人とシーンを想定しての選び方を解説したいと思います。
高齢者に合う座椅子
高齢者が座椅子の機能に求めるものは何でしょう。
高齢になると足腰が弱くなるため、立ち座りが困難になります。
そうなると普通の座椅子では難しくなりますから、高座椅子の方が高齢者には向いています。
そして立ち上がりや座るときにはその補助となる手すりが必要です。
つまり高座椅子に肘掛けが付いたものであれば、それが手すり代わりになり、立ち座りがよりラクになるわけです。
そして高齢になると身体が硬くなってきますから、同じ姿勢でいると肩や腰が凝ってきます。
そのため、時折背筋を伸ばしてやる必要があります。
そうなると、リクライニング機能がついたものがいいですね。
よって、高齢者に合う座椅子は、肘掛け付きでリクライニング機能が付いた高座椅子が適しているといえます。
手元レバーのリクライニング機能の座椅子がおすすめ
高齢者用にリクライニング座椅子を選ぶ際に注意しなくてはならないことは、手元レバーで自由に角度を変えられるものにすることです。
リクライニング座椅子といっても様々なものがあり、いちいち座椅子から降りて背もたれの角度を調整しなければならないものもありますから、その点を注意して選ぶ必要があります。
高齢者におすすめ 高座椅子
座卓・こたつに合う座椅子
座卓やこたつに合う座椅子を選ぶ場合、どういった点に注意しなけばならないでしょうか。
まず座卓に向かい合うように座るためには、座椅子を引かなければなりません。
そして座った後は座卓に近づくために、座椅子を前に進めなければなりません。
また座卓から離れようとする場合、座椅子を引いて立ち上がらなければなりません。
座椅子は単独で使用する場合非常に便利なのですが、座卓に向き合って座る場合こういった難点があるのです。
これを解決する方法として回転座椅子があります。
回転盤が座椅子の下に設置されていますから360度回転できる仕様になっており、これならば座椅子を回転させて横から座り、立ち上がるときも回転させて横から立ち上がることができます。
立ち座りのたびにいちいち座椅子を引くこともありませんから、畳やマットとの余計な摩擦がかからずキズの防止につながります。
非常に便利な機能ですが、難点もあります。
それは回転盤が付いているため普通の座椅子より少し重くなっていることです。
重い座椅子は掃除の時に非常に面倒です。
回転座椅子を購入するときは、この点を納得したうえで購入することです。
低価格 回転座椅子
肘掛け付き回転座椅子
集会所やお寺での法事用座椅子
最近、集会所での会合やお寺での法事の際、畳に座椅子といった形をとるところが多くなっています。
高齢化に加え、膝や脚の悪い人が多くなったことを考慮して、座椅子を用意しているのでしょう。
しかし座椅子というより背の低い椅子といった方がピッタリで、家庭においても来客用の椅子として、あるいは高齢者用の椅子などに用いられています。
この椅子のいいところは、重ねて収納できるところで、不要のときはクローゼットに重ねてしまうことができるのです。
場所も取らず軽量な造りのため、家庭においても重宝する座椅子といえましょう。
重ねてしまえる軽量座椅子
畳生活での座椅子
上で紹介した和室でも使える椅子もいいのですが、もう少しコンパクトな座椅子がいいとおっしゃる方には正座椅子はどうでしょうか。
正座がしたくてもできない膝や脚の悪い人にはちょうどいい座椅子で、座ったときの高さが普通の正座時の高さとさほど変わらないというメリットがあります。
特に生け花や書道など、正座が作法の基本となる趣味をお持ちの方にはピッタリです。
長時間座っていても足がしびれず膝の負担も少ないから、こういった趣味をお持ちの方には相応しい座椅子といえます。
そしてこの座椅子は、正座することによって背筋がまっすぐになるため、腰痛予防にもなるというメリットもあります。
背もたれのある座椅子に座ると、骨盤が寝た状態になり腰に負担がかかります。
しかしこの正座椅子に座ると常に骨盤が起きた状態になりますから腰に負担がかからないのです。
座椅子で腰痛の心配をなさる方も多いですが、この正座椅子にはその心配はないでしょう。
正座椅子
パーソナルチェアとして
座椅子をパーソナルチェアとして使うこともできます。
ただ単に背もたれが付いた座椅子ではなく、座ることによってリラックスできる、そんなあなただけの癒しの空間を創出する座椅子。
座椅子の中にはこういったタイプのものもあります。
忙しい毎日の生活から少し離れ、ティータイムや読書を楽しむなど、その座椅子でくつろぎのひと時を過ごすことができます。
憩いの座椅子
まとめ
一口に座椅子といってもこのように多種多様のものがあり、使う人や用途によって選び方は様々です。
このページが座椅子選びの参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。