1カラットダイヤネックレス 光るものと光らないものとの見分け方

誰もが一度は身につけたい1カラットのダイヤネックレス。
直径で約6.5mmもありますから、かなり大粒のダイヤモンドです。

ネットで一番検索されているのがこの1カラットで、その人気のほどがわかります。

しかし人気に反してあまり売れていないのが実情で、お値段が高いからか、景気が思わしくないからか、はたまた購入に逡巡しているのか、いろいろ考えてしまいます。

一粒ダイヤ製品の場合、ネットでの購入が一番お安くお得であることは、周知の事実です。

営業経費が店頭販売に比べ格段に低く、中間業者を省きダイヤをダイレクトに販売できるため商品価格を低く抑えることができるからです。

それなのになぜ売れないのかと考えると、実際に目で見て確認できないため、本当に輝くかどうか疑問に思い、逡巡しているのではないかと思います。

そこで、ダイヤが光るかどうかを、実際にダイヤを見ることなく見分ける方法をお伝えしたいと思います。

1ctダイヤネックレス

これらは、ネットで販売されている1カラットダイヤネックレスです。
お値段は10万円台とお安く、憧れの1カラットダイヤが10万円台で手に入るのかと思うと、うれしくなります。

K18WG 1ct
Hカラー・I1クラス

118,875円(税込)

K18WG 1ct
Hカラー・I1クラス

119,521円(税込)

PT999 1ct 鑑別書付
Hカラー・I1クラス

119,545円(税込)

PT900 1ct 鑑別書付
Hカラー・Iクラス

121,560円(税込)

ですが、これらのダイヤに輝きは期待できません。

いくらきれいな商品画像であっても、これらのダイヤは輝きません。

輝かないといえば語弊がありますが、ダイヤ本来の輝きからは程遠いといえます。

では何を見て輝かないといえるのでしょうか。

ダイヤは、ある条件を満たさないと輝かないのです。
それがダイヤスペックである4Cの内にあるのです。

ダイヤの輝きは、カットとクラリティが鍵を握ります。

カットとは

ダイヤモンドでも磨かなければ輝きません。

ダイヤの原石はすりガラスのようなものですから、そこから研磨(カット)してゆくことによって始めて輝きを放つのです。

しかしカットの仕方が悪いとやはり輝きが劣ることになるのです。
そこでダイヤが輝く仕組みをお話しします。

ダイヤが輝く仕組み

ダイヤの輝きは光の反射によって起こるものです。
この反射が効率よく行われるかどうかで、輝きは全然違ってきます。

以下のイラストでその仕組みをご説明します。
矢印は光の方向を表し、ダイヤ内の光の経路を表しています。

まず、ダイヤ最高のカットグレード『Excellentカット』されたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく全反射し再びダイヤより放たれます。

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎた場合、ダイヤは全反射せずダイヤ底部より漏れてしまうのです。

つまりカットの良し悪しによってダイヤは輝いたりそうでなかったりするのです。
これがダイヤが輝く仕組みです。

ではカットの評価がどのくらいであればいいのか!

ダイヤはExcellentカットを筆頭に、VeryGood、Good、Fair、Poorの5段階に分かれます。
ダイヤが輝くためには最低でもGood以上必要です。

Goodあれば、ダイヤは輝くといえます。

クラリティとは

ダイヤスペックのひとつ、クラリティもダイヤが輝くための大事な要素です。

クラリティとはダイヤの透明度を表し、透き通ったダイヤほどよく輝きます。

クラリティは11段階に分かれております。
以下の表をご覧ください。

FL(フローレス)から始まりI3まで続きます。
インクルージョン(内包物)が少ない順にランク付けされています。

ダイヤが輝くためにはどのランクが必要なのかというと、最低SI以上必要です。

SIとは、ダイヤ内にあるインクルージョン(内包物)の発見が、肉眼では困難なダイヤに付けられる評価で、一方Iとは、肉眼での発見が容易なダイヤに付けられる評価です。

言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際の比較写真を見てみましょう。

左がSIのダイヤ、右はIのダイヤです。
明らかに透明度の違いがわかるでしょう。

クラリティIのダイヤにはインクルージョンがたくさんあるため光の透過は妨げられます。
よって、光の反射が充分に行えないのです。

こうなるとダイヤは輝きません。

しかしSIクラスのダイヤの場合、インクルージョンが光の透過を妨げることが少なくなり、ダイヤの輝きを衰えさせることは少なくなるのです。

つまり、ダイヤが輝くためにはクラリティSI以上必要ということです。

10万円台の1ctダイヤネックレスは輝かない!

以上の説明でおわかりのように、どのダイヤも上の条件を満たしておりません。

10万円台の1ctダイヤネックレスは、どれもクラリティがIクラスで、カットはFairかそれ以下です。表記がないものまでありますから、表記ができないほど悪いカットということです。

つまりこれらのダイヤネックレスに、輝きは全く期待できないのです。

商品画像に惑わされ、ダイヤスペックを確認しないで購入するとエライことになります。

ダイヤが光るか光らないかを見分けるには、ダイヤスペックのカットとクラリティを見ることです。そしてカットがGood以上、クラリティがSI以上であった場合、そのダイヤは間違いなく輝きます。



輝く1ctダイヤネックレスの価格

では、輝く条件を満たした1ctダイヤネックレスは、一体いくらで販売されているのか興味がありますよね。
それを、価格の低いものから見ていきましょう。

20万円台1ctダイヤネックレス

輝くダイヤなら、1ctのダイヤネックレスで安いものでも262,778円、ほとんど30万円に近い価格で売られています。

カットがGoodで、クラリティがSI2、見事輝く条件を満たしております。

こんなダイヤネックレスなら、躊躇することなく購入に踏み切ることができます。
なぜなら、間違いなく輝きますから。



30万円台1ctダイヤネックレス

ダイヤのカットグレードがGoodからExcellentに上がれば、価格は20万円台から30万円台に跳ね上がります。

ダイヤは輝きが命ですから、その輝きに影響を大きく与えるカットが上がれば、輝きは間違いなくアップします。

このダイヤネックレスはさらに輝きをアップさせたダイヤといえます。

60万円台1ctダイヤネックレス

カラーがDにアップし、さらにハート&キューピットが現れるほどの最高のプロポーションをもった1ctダイヤネックレスです。

ハート&キューピットとは、プロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

このような像を確認できたダイヤは、クラリティとカラーが2~3段階アップして見える極上のダイヤモンドになるといわれています。

まとめ

光るダイヤと光らないダイヤ、その見分け方がおわかり頂けたと思います。

人気のある1ctダイヤネックレスですが、安いからと迂闊に手を出してはいけません。
まずはダイヤスペックを確認し、カットとクラリティのチェックが必要です。

安物買いの銭失いといいます。

いくら高くてもやはり輝くダイヤがいいですよね。

最後までお読み頂き、誠に有難うございました。



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