腰痛を改善するストレッチとは

男性の悩みのひとつに腰痛があります。

私も長い間、腰痛に悩まされてきました。

それで自分なりにストレッチを続けてきましたが、一向に良くなる気配はありませんでした。

腰痛の原因は筋肉の硬化と血行不良によるものと思っていましたから、ストレッチで筋肉をほぐし血流を良くしてやればよくなるものと思っておりました。

しかし全くの当て外れで、腰の痛い部分は硬いままでストレッチの効果は薄いと感じました。

ですが発想の転換で、そもそもなぜ腰部に硬い部分ができたのだろうと考えてストレッチをやり直したところ、腰痛は劇的に改善したのです。

このページでは、私がいかにして腰痛を改善できたか?
そのストレッチ法を解説します。

ご参考にして頂ければ幸いです。

腰痛の原因は骨盤の歪みにあった

私の場合、腰痛はいつも右側でした。
骨盤より少し上の背骨の右側の筋肉にハリがありました。

なぜここばかりこるのか?
ストレッチでなぜ柔らかくならないのか?

その疑問を解決したのは、体のある個所の変化を発見したからです。

それは、右足の裏の外側(小指側)に、異常にタコができていること。
つまりその部分だけ足裏の皮が分厚いのです。

そしてもう一つは屈伸運動での動作です。
立ち上がってひざを伸ばす動作の時、両ひざが同時に伸びないのです。

普通なら両ひざが同時に「トン」という具合に伸びますね。

しかし私の場合、左ひざが先に伸びて、そのあとに右ひざが伸びる、いわゆる「トン、トン」という具合に右ひざが若干ずれてしまうのです。

これはひょっとして骨盤が歪んでいるから、こうなっているんじゃないか。

もしこれが原因なら、右腰のハリと痛みも、そしてストレッチしても柔らかくならなかった理由も合点がいきます。

骨盤が歪んだ状態では、腰の一部分(私の場合右腰部)に常に負荷が集中します。

それゆえそこが凝り、痛みを生むわけですが、その状態で普通のストレッチしてもよくなるわけがないのです。

つまりよくするためには、骨盤を矯正するためのストレッチをしなければならないのです。

それに気づいて以後、私はただ闇雲にストレッチをするのでなく、骨盤を矯正するためのストレッチ法を自ら考え実践したのです。

骨盤を矯正するためのストレッチとは

ではそもそもなぜ骨盤が歪んだのでしょうか?

私には思い当たる節がありました。
それは私の癖に原因がありました。

私は立った時、いつも左足に体重を載せる癖がありました。
つまりいつも重心は左足にかかっていました。

そして車の運転の時の姿勢です。

ミッションタイプのときはクラッチがありましたら、右足、左足両方使います。
しかしオートマタイプになると右足しか使いませんから、運転時の姿勢が傾きます。

私の場合、右肩が下がった姿勢で運転をしていました。

おそらくこれらの癖が、積年とともに蓄積され、骨盤の歪みにつながったものと思います。

では、この骨盤の歪みを治すストレッチとはどのようなものであるのか?

それは、左右筋肉の柔軟性の均等を目指すものでなくてはなりません。

左右均等ストレッチこそ骨盤矯正には早道

人の癖は、左右筋肉の柔軟性を不均等にします。

私の場合、左足に重心を置く癖がありますから体は左に傾きます。
そのため左側の筋肉ばかりを使いますから、自然と左側の筋肉ばかり柔らかくなります。

しかし右側の筋肉は使われませんから、硬くなります。

筋肉は使えば柔らかくなりますが、使わなければ硬くなります。
その結果、筋肉の柔軟性の左右不均等が生まれます。

これは、ご自分の体で考えればわかると思います。

たとえば体を左右に捻る。
右捻りと左捻り。
どちらが捻りやすいですか?

捻りやすい方の筋肉は柔らかいですが、捻りにくい方の筋肉は硬いです。
これが筋肉の柔軟性の左右不均等です。

この不均等がある限り体の傾きはなおらず、骨盤の歪みもなおらないでしょう。

つまり骨盤矯正のストレッチのコツは、左右を均等に柔らかくするようにストレッチすることなのです。

骨盤周りの筋肉をほぐす

ここまでのお話はご理解いただいたでしょうか?

左右筋肉のアンバランスは、骨盤の歪みを生み体の傾きを生みます。
それが原因で腰痛や肩こりなどが発生すると考えられます。

そのことを考慮して私が取り組んだストレッチは、骨盤周りの筋肉をほぐすストレッチです。

先ずそのストレッチをし、どの部分の筋肉が柔らかく、どの部分の筋肉が硬いのかを把握し、左右のバランスを調整していったのです。

それでは私が実践したストレッチをご紹介します。

屈伸運動

両脚を肩幅に広げて立ち、そのまましゃがみます。
そして立ち上がってひざをしっかり伸ばす。

これが屈伸運動ですが、注意すべきことはかかとは決して浮かさないこと。

かかとを浮かさないことによって、背筋、骨盤内の筋肉が十分伸ばされるのです。

体の硬い方は、最初このポーズはとれません。
しゃがんだ時、後ろにひっくり返ってしまいそうになります。

ですから徐々にこのポーズになれるように努力します。

そしてこのポーズをとったときに見て欲しいのは、お尻の傾きです。
これは姿見などを利用して確認できますが、しゃがんだ時にお尻の右の山と左の山が同じ高さになっているかを見て欲しいのです。

私の場合は、お尻の右の山が左の山より下にきていました。
つまりこれは明らかに骨盤が歪んでいるという証になります。

お尻の肉の付き具合によって左右多少の違いはありますが、あまりにも差があるようでしたら、それは骨盤の歪みが原因かもしれません。

そしてゆっくり立ち上がりひざを伸ばす。

この運動を毎日行うことによって、骨盤内の筋肉が次第に伸ばされて柔らかくなってきます。焦らずコツコツ続けてください。

伸脚運動

おもにふくらはぎ、太もも裏側の筋肉を伸ばすストレッチですが、やり方をかえれば骨盤内の筋肉を柔らかくするストレッチに変わります。

それは屈伸運動と同じくかかとを浮かさないことです。

こうすることで、脚裏の筋肉だけでなく骨盤内の筋肉も伸ばしてくれます。

こちらも最初はこのポーズはとれないと思います。
体が硬いため、かかとが浮いてしまうでしょう。

しかし根気よく続けることによって、かかとをつけてできるようになります。

頑張ってください。

開脚背筋伸ばし

これは私のオリジナルストレッチです。

意外や意外、このストレッチで骨盤がどの向きに歪んでいるのかがわかったのです。

通常、背筋伸ばしのストレッチは腹ばいになり、そのまま上体を反らす運動です。

しかしこれでは骨盤がどの向きに歪んでいるかわかりません。

そこで脚を開き、つま先は外に向けて上体を反らすのです。

しかし上の写真と比べると、体があまり反れず、ひざが床から浮いてしまうのです。

この時重量はどこにかかるかというと、腰椎あたりにかかります。
そして微妙な痛みを感じます。

微妙な痛みとは、腰椎周りにある筋肉のハリと痛みが、左右それぞれ違うということ。

そしてそれによって、明らかに骨盤がまっすぐ体の正面に向いていないのがわかったのです。

この状態で腰をゆっくり上下に振り、左右の筋肉のハリが均等になるようストレッチします。

私の場合はストレッチ効果が増すように、指を立ててさらに上体を起こしました。

そしてこの状態で腰を上下に振り、骨盤の調整を行ったのです。

このストレッチを毎日行うことにより、左右の筋肉のハリは均等化に向かい、痛みも徐々に減少し、腰椎周りの筋肉が柔らかくなってきました。

捻りストレッチ

立った時、体がまっすぐ正面を向いている人はまずいません。

気付いていないでしょうが、皆微妙に体は斜めを向いています。

その原因は骨盤の歪みです。
歪みが原因で腰椎も捻られ、上体がまっすぐ上に伸びていないのです。

そこでそれを調整するのが捻りストレッチです。

これは腰椎の柔軟性を高めるストレッチでありますが、骨盤の歪みに連動して捻られた腰椎を正す働きもあります。

やり方は、まず両足を前に伸ばして座ります。
そして右足を左足にクロスするように引っ掛けます。

そして上体を右に捻り、左腕を右脚に引っ掛けます。

この状態でしばらく静止します。
慣れてきたら、左腕を右脚に押し当てるようにして体をさらに捻ります。

右が終わったら左も行います。

同じように左足を右足にクロスするように引っ掛けて、右腕を左足に引っ掛けます。

この時、右捻りと左捻り、どちらが捻りやすいかを確認してください。
どちらかが捻りやすい場合、普段体はそちらに向いているのです。

このストレッチによって、左右が均等に柔らかくなるようにしていくのです。
そうすることで腰椎の歪みも改善し、それに連動して骨盤の歪みも調整されていきます。

ウォーキング

私の体験から、ストレッチとウォーキングは切っても切れない関係といえます。

ストレッチで柔らかくなった筋肉をウォーキングでほぐす。
ストレッチが静ならウォーキングは動。

静と動の反復により、筋肉は飛躍的に柔らかくなると確信しています。

骨盤矯正においてもウォーキングは有効に働きます。
ただし、ウォーキングもやり方があります。

それは正しいフォームでのウォーキングです。

人間にはそれぞれ癖があり、歩き方もみな癖を持っています。

それを正しいフォームに切り替えることで、ストレッチ効果もあがり骨盤矯正にも大いに役立つのです。

では正しいフォームとは何か?
背筋をまっすぐ伸ばし、足をまっすぐ前に出して歩くということ。

人それぞれ歩くときの癖がありますから、簡単なようでなかなかできない。

前傾姿勢で歩く人、外股で歩く人など様々ですが、これを意識してなおしていくのです。

そうすることで、普段歩くときに使わない筋肉を使うようになり、それが徐々に柔らかくなり体になじんできますから、意識しなくても正しいフォームで歩けるようになるのです。

そしてウォーキングとストレッチを反復して行ううちに、筋肉の変化を感じます。

ストレッチによって柔らかくなった骨盤周りの筋肉が、ウォーキングによってさらに奥に入っていくのです。

つまり柔らかくなった筋肉の、さらにその奥の体の深部の筋肉まで柔らかくなってくるのです。これは私の体験談ですから、否定のしようがありません。

それが日に日に変わってくるのです。
つまり日によって刺激される筋肉が異なるということ。

これはウォーキングでしか味わえないストレッチです。

私がストレッチとウォーキングは切っても切れない関係というのは、ここからきています。

私は体験から、ストレッチが体全体の柔軟性を高める運動としたら、ウォーキングは体細部の柔軟性を高め、心地よい姿勢に調整してくれる運動だといえます。

私はストレッチにウォーキングを加えたことで、骨盤の歪みが矯正されつつあることを確信しています。それは意識せずとも正しいフォームでの歩行ができるようになったことが証明してくれています。

まとめ

私はこれらのストレッチを通して骨盤の歪みを矯正し、それと同時に腰痛も改善しました。

ただひとつ申し上げておきますと、これは私の体験談で万人に当てはまるとはいえません。
あくまで参考程度にお読み頂ければと思います。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

一日も早い腰痛改善をお祈り申し上げます。

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