普段使いからカジュアル、フォーマルに至るまで使いこなせるダイヤラインネックレス。
シンプルで上品なデザインゆえ、若い世代から中高年まで幅広い世代で人気があります。
種類としては、ダイヤ0.1~1.5ctのものがあり、台座に使われている地金は、プラチナと18金に大別されます。
ダイヤネックレスを選ぶ基準は、ダイヤが輝くかどうかですが、
実は、台座にプラチナを使うより18金を使う方が輝くというデータがあるのです。
つまり輝きがそこそこのダイヤであっても、台座に18金を使えばそれをカバーできるほどの輝きを持たせることができるかもしれないのです。
まずはそのデータをご紹介します。
貴金属の反射率
これは、貴金属の反射率のグラフです。
一番反射率の高い素材は銀で、これは銀が鏡の反射板に使用されていることからも頷けます。
次いで金が反射率が高く、銅とプラチナは可視光黄色(波長570~590nm)を分岐点として上下が入れ替わります。
ここでイエローゴールドとピンクゴールドの金属割合を見てください。
イエローゴールド:金75%、銀10%、銅15%(銀と銅の配合比率は変わる)
ピンクゴールド:金75%、銀4%、銅19%、パラジウム2%
ここで何か気付きませんか?
そうです。
イエローゴールドは反射率の高い金属ばかり含有しているのです。
ピンクゴールドも含まれていますが、含有率が違います。
そして特筆すべきはプラチナより反射率が高いことです。
つまり地金をイエローゴールドにしたダイヤネックレスは、プラチナやピンクゴールドより光をよく反射するということになります。
さらにいえば、輝きの鈍いダイヤがセッティングされていたとしても、イエローゴールドの輝きがそれをカバーする働きも期待できるということです。
SIクラスのダイヤでも輝く?
ラインネックレスを見ていますと、ダイヤの品質にSIクラスとだけ謳ったものがあります。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高く、光が透過しやすいといえます。
ただし透明度が高いからといってダイヤの輝きを保証するものではありません。
ダイヤが輝くためには、クラリティSI以上のほかに、カットがGood以上なければならないのです。
カットがGood未満のFairになりますと、光がダイヤ底部より漏れてしまい、輝きが劣ることになるのです。
つまりSIクラスのダイヤというのは、ただ単に透明度が高いというだけのことです。
しかし地金を18金のイエローゴールドにした場合どうでしょう。
ダイヤを透過した光が、台座のイエローゴールドに反射して光を放つことはないでしょうか?
これはひとつの仮説であって実証するものではありませんが、理論的に言えば十分あり得ることです。
ダイヤのカラーをカバーする18金
またダイヤにはカラーが存在します。
無色のダイヤをDカラーで表し、色を帯びるにしたがいE、F、Gとランクダウンします。
仮にダイヤカラーが黄色味の目立つK、Lランクであったとします。
このダイヤの台座に18金を使えばどうでしょう。
ダイヤのカラーは台座のイエローゴールドによって打ち消され、黄色味を感じさせないダイヤになってしまうのです。
まとめ
ここで申し上げましたことはあくまで仮説です。
輝きを実証するものではありません。
しかしネックレスだけ見ても、プラチナより18金の方がキラキラ感が強く感じられますから、ダイヤの台座に使えばプラチナより輝くといえるかもしれません。
それに私が調べた限りでは、SIクラスのYGラインネックレスはレビューで高評価を受けています。
この点からも、あながち否定できないことだと思います。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。