小粒でキュートな0.2ctのダイヤネックレスは若い世代で人気のネックレスです。
普段使い、カジュアル等、いろんなシーンで活用できるおしゃれアイテムのひとつして、多くの方が愛用しています。
しかし選ぶとなるとその量の多さに驚かされ、どれがいいのか迷ってしまいます。
そこで、0.2ctのダイヤネックレスを値段帯に分け、どの程度のものがいくらで売られているか調べてみたいと思います。
1万円台のダイヤネックレス
まずはじめに、1万円台の0.2ctダイヤネックレスはどの程度のものなのか見てみたいと思います。
1万円台の0.2ctダイヤネックレスは以下の商品になります。
まずはじめのこの商品は、ダイヤ品質に関する記載がなく、0.2ctというダイヤの大きさのみ記載されています。
しかしこの下のものになるとカラット数のほかに、クラリティとカットの記載がありました。
クラリティはSIクラス、カットはGoodです。
このクラリティとカットの項目は非常に重要で、これの良し悪しによってダイヤの輝きがわかるのです。
クラリティとはダイヤの透明度を表し、カットはダイヤの研磨状態やプロポーションを表します。
このふたつが素晴らしいものであれば、ダイヤは輝くのです。
ではどの程度であればいいのかというと、クラリティSIクラス以上、カットGood以上あればダイヤは輝きます。
まさにこのダイヤネックレスはその条件をクリアしたネックレスで、間違いなく輝くといえます。
よって1万円台で選ぶとした、この二つのどちらかがいいといえます。
2万円台ダイヤネックレス
次に2万円台の0.2ctのダイヤネックレスを見てみましょう。
ほとんどの商品が、ダイヤの品質を記載していないものばかりです。
これではダイヤの美しさも輝きも保証されません。
唯一あるのがこの下のダイヤネックレス。
カラーはHでクラリティはI1クラス。
カラーがHというのはダイヤのカラーでいえば上位に属します。
ほとんど無色のダイヤですから上質と言えます。
ただしクラリティがI1クラスでは透明度があるとは言えません。
ダイヤ内のインクルージョン(内包物)が肉眼で見えるほど大きなものですから、ダイヤが濁っているのがすぐにわかります。
よってこれもおすすめできるものではありません。
残念ながら2万円台のものにはおすすめできるものはありません。
3万円台ダイヤネックレス
次に3万円台の0.2ctダイヤネックレスを見てみます。
3万円台のダイヤネックレスには、品質にかなりのばらつきがありました。
1万円台、2万円台のようにダイヤ品質が全く謳われていないものもたくさんありました。
このような商品を紹介していればキリがありませんので、3万円台は私がおすすめできるものだけをピックアップしました。
以下の商品は3万円台の中でも飛び切りいいものです。
ダイヤは美しく、そして間違いなく輝くネックレスです。
ではなぜこれらのダイヤネックレスが飛び切りいいものなのか?
なぜ美しく輝くダイヤといえるのか?
それは、ダイヤの美しさはカラーとクラリティで決まり、ダイヤの輝きはクラリティとカットで決まるからです。
これをご理解いただくために、カラー、クラリティ、カットについて詳しく説明させて頂きたいと思います。
カラーについて
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光はありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しくあるためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
クラリティについて
クラリティとはダイヤの透明度を表したものです。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
そしてこのクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
では透明度のあるダイヤとは、クラリティがどの程度なのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
その結果、輝きも劣ってしまうのです。
つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高く、光が透過しやすいダイヤといえます。
ただし、透明度が高いからといって輝きを保証するものではありません。
ダイヤが輝くためには、クラリティSI以上のほかに、次に説明するカットが重要な要素となります。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
カラークラリティカットの三拍子が揃って初めてダイヤは美しく輝く
以上の説明でおわかり頂けたと思いますが、先ほど紹介した0.2ctのダイヤネックレスはすべての条件をクリアしています。
よってどの商品を選んでも後悔はしないでしょう。
まとめ
以上、0.2ctのダイヤネックレスを1万円台、2万円台、3万円台と値段帯に分けて商品を比較しました。
同じ値段帯でも商品にはピンからキリまであることがお分かりになったでしょう。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。