通販ではダイヤをはじめ、ルビー、サファイア、エメラルド、真珠など多種の宝石が販売されています。
しかし気をつけなければならないのは、その品質です。
天然宝石は二つとして同じものは存在しません。
それは天然であるがゆえだからです。
人工のものなら同じものをいくつも製造できますが、天然物はそうはいきません。
ひとつにひとつの品質があるだけです。
ではその品質基準が、ひとつひとつの宝石にはあるのでしょうか。
あるのはダイヤモンドだけで、残念ながら他の宝石には存在しません。
ルビー、サファイア、エメラルドはテリと色合い、色の深みによってその価値は判断されますが、その基準は定かではありません。
真珠には花珠真珠というクオリティの高いものがあるものの、レビュー評価がまちまちであることからも、基準が定かであるとはいえません。
つまり、現物を見ずその品質を確認できるのはダイヤモンドだけということになります。
それゆえダイヤモンドだけ通販で買える天然宝石だといえるわけです。
では、ダイヤモンドの品質を測る指標とは何なのか?
そしてどういうダイヤを選べば後悔をしないのか?
それをご説明させていただきます。
ダイヤの品質は4Cで決まる
ダイヤの品質を測る指標として4Cがあります。
4Cとは、カラット、カラー、クラリティ、カットの頭文字をとってそう呼びますが、このグレードの如何によってダイヤの価値が決定されるわけです。
それゆえ通販でダイヤ製品を買うときは、必ずこの4Cをチェックしなくてはいけません。
そして選ぶときは、4Cのグレードを他の製品と比較し、より上のランクでより安いものがあればそれがグッド商品となり、買いとなるわけです。
しかしダイヤというのはグレードが上になればなるほどそれだけ価格も高くなりますから、選ぶのが非常に難しい商品といえます。
ある程度のグレードで妥協しないと、高くて買えないということになります。
ではどこで妥協すればいいのか?
それを次にご説明します。
ダイヤは輝きが命
ダイヤモンドですから、誰しも輝きを期待するでしょう。
輝かないダイヤなら、むしろキュービックジルコニアの方がましです。
ですから選ぶとしたら輝くダイヤがいいですね。
ではダイヤが輝くためには何が必要かご説明します。
クラリティがSI以上
ダイヤの価値を測る指標に4Cがあるということはすでに述べました。
カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、この中のクラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、透明度の高いダイヤほど輝きます。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり輝きが劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
クラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ではダイヤが輝くためにはクラリティはどのランク以上のものがいいかというと、「SIクラス」以上のダイヤなら輝くといえます。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔し輝きを著しく落としてしまうのです。
言葉だけの説明ではわかりにくいと思いますので、実際に比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度が違うでしょう。
このように、輝くダイヤを見つけるためにはクラリティがSIクラス以上のものにする必要があるのです。
カットGood以上
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よって輝くダイヤを見つけるためには、カットがGood以上のものにする必要があるのです。
ダイヤが美しくあるためには
輝くダイヤの見分け方は理解できたと思います。
しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも加えたいと望むなら、カラーも選択基準の要素に加えなければなりません。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、美しく輝くダイヤを望むならカラーにもこだわりたいものです。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
まとめ
宝石の中で唯一通販で買えるのはダイヤだけです。
それ以外の宝石には価値を測る指標というものがありませんから、買って後悔することが多いのです。
ですから宝石を通販で買うならダイヤだけにとどめておくことです。
それ以外の宝石は現物を見て買うことをおすすめします。
また、ダイヤの選び方も参考になりましたでしょうか。
ダイヤはピンからキリまであり、いいものとなるととんでもない値段が付いています。
それゆえ妥協点が必要なのです。
以下に私が選んだダイヤネックレスを0.1~0.3ctまで掲載させていただきます。
どれも安いものばかりを選びました。
興味があればご覧ください。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。