清潔感漂う一粒ダイヤネックレス。
シンプルな装いでどんな服にも合わせやすいという特徴をもち、普段使いからフォーマルまで幅広く活用できるアクセサリー。
それが一粒ダイヤネックレスの強みでしょう。
なかでも人気なのが0.3ctダイヤネックレス。
小さすぎず大きすぎない装いは、これ見よがし感のない大きさゆえ、自然と普段のおしゃれに溶け込んでしまいます。
それゆえ多くの人に支持されるわけです。
しかしながら0.3ctのダイヤといってもピンキリ。
いいものもあったりあまりよくないものもあるのも事実で、そのいい悪いによって当然のことながら価格が上下することになります。
そこで問題となるのが予算の設定。
いくらぐらいのものなら満足できるか、ということ。
満足できるダイヤとは
では満足できるダイヤとはどんなダイヤでしょう。
一言で言うと、ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤです。
それゆえ満足できるダイヤの一つ目の条件は輝きでしょう。
そして二つ目の条件は美しさです。
いくら輝いても、その光が黄色っぽいものでは満足できません。
白色で、しかもその中に七色の光線が入り混じったもの。
そんな輝きを発するダイヤこそ美しいといえます。
では具体的に、どのクラスのダイヤなら輝き、かつ美しいのでしょう。
輝きは、SIクラス、Goodカット以上
ダイヤの輝きは言うまでもなく光の反射によるものです。
ダイヤ内に入射した光が反射され、それが再びダイヤ外へ放射される。
これがスムーズに行われるダイヤこそ輝くダイヤといえるわけです。
そこでポイントとなるのがダイヤの透明度とカット。
透明度の高いダイヤは光の透過がスムーズに行われ、光の反射(輝き)を強くします。
透明度を表す指標をクラリティといいますが、このクラリティの値がSIクラス以上なら光の透過はスムーズに行われます。
しかしその下のIクラスになるとインクルージョン(ダイヤ内の内包物のこと)が多すぎで光の透過はスムーズに行われません。
言葉だけではわかりにくいので、実際の比較画像を見てみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスのダイヤです。
明らかに透明度の違いが見て取れるでしょう。
つまり輝くためにはクラリティが少なくともSIクラスは必要なのです。
そして、次にポイントとなるのがカット。
カットは人間が唯一ダイヤに施す技術で、この出来如何によってダイヤは輝いたりあまり輝かなかったりします。
以下のイラストをご覧ください。
矢印は光の反射のベクトルを表したものですが、Excellentカットされたダイヤに光が入射すると光はダイヤ内で反射され、それが再びダイヤ外へ放射されます。(イラスト左参照)
これを全反射といいます。
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると光は全反射せず、ダイヤの底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの出来如何による輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランクのものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。
つまりSIクラス、Goodカット以上のダイヤなら輝くといえるのです。
美しさは、Hカラー以上
ダイヤの美しさはカラーで決まります。
美しさというのは、輝きの質です。
白色系で七色の光が入り混じった輝き。
これこそ美しいダイヤの輝きです。
その美しさはカラーで決まるのです。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえプリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
輝く0.3ctダイヤネックレスとは
では実際に上記の条件を満たした0.3ctのダイヤネックレスを見てみましょう。
下のダイヤネックレスは、カラーは最高のD、クラリティはVVS2クラス、カットはExcellentとハイレベルのものです。
それゆえ値段も150,700円とお高いです。
次の商品は、カラーは同じくD、しかしクラリティはワンランク下がってVS1クラス、カットは同じくExcellentで、クラリティのランクが落ちた分値段が143,000円と安くなっています。
次の商品は、カラーは同じくD、しかしクラリティがさらに落ちてVS2クラス、そしてカットは同じくExcellentで、クラリティが落ちた分、値段も132,000円と落ちています。
次の商品は上の商品とグレードは同じ。
ですがこちらは値段が安く127,600円。
お買い得といえるかもしれません。
以上見て参りましたがどれもこれも10万円越えで、購入に躊躇せざるを得ませんね。
それもそのはずで、グレードがあまりにも高すぎるため値段が高いのです。
実際問題、0.3ctのダイヤネックレスにこれほどのスペックは必要ありません。
グレードを落としたダイヤでも十分満足できるのです。
5万円台で十分 0.3ctダイヤネックレス
上記の商品よりグレードの落としたものを探しました。
それがこれです。
どちらも輝く条件であるSIクラス、Goodカットをクリアした商品で、しかも美しさの指標であるカラーがD~Gですから間違いなく輝き、かつ美しいダイヤネックレスでしょう。
先述したようにダイヤはピンキリです。
そのピンの中にもピンキリがあります。
そのピンのキリを狙えばダイヤは安く買えるのです。
お買い物の参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。