人の眼に留まりやすいアクセサリー、ピアス。
その中でキラキラ光るダイヤピアスは、ひときわ人の眼を惹きます。
周囲の目を集めるちょっとした優越感、いつもと違った華やいだ気分、ダイヤピアスはそんな気持ちにしてくれるアクセサリーです。
しかし自分に合ったものを選ぶとなると少々悩みます。
大きさ、デザイン、地金の素材など、自分にはどんなダイヤピアスが似合うのか。
そこでこちらでは、大きさ、デザイン、地金の素材をテーマにし、ダイヤピアスを選ぶ時のポイントをまとめましたので、お伝えさせていただきます。
あなたは大きさ重視派?
実はダイヤピアスを選ぶのに、大きさを重視する人が多いのです。
よく、40代だからこのくらい、50代だからこのくらいの大きさがないと恥ずかしいとかいいますが、年代と大きさとはあまり関係ありません。
自分の好みで選ぶのが一番いいのです。
しかし好みだからといって、何でもいいというわけではありません。
お顔の大きさや耳たぶの大きさを考えて選ぶ必要があります。
小さなお顔に大きなダイヤ、大きな耳たぶに小さなダイヤでは、あまりにもアンバランスで不格好に映ります。
それゆえ実際に身につけてみて、耳とのバランス、顔とのバランスを見ながら選ぶ必要があります。
ダイヤピアスの大きさ
ダイヤピアスのカラット表示は二つ合わせてのもので、例えば1ctダイヤピアスの場合は片耳0.5ctということです。
カラットとダイヤの直径のおおよその関係は以下の通りです。
Carat(カラット) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
重量 |
0.5ct |
0.35ct |
0.25ct |
0.15ct |
0.1ct |
0.05ct |
直径 |
約5.15mm |
約4.5mm |
約4.1mm |
約3.4mm |
約3mm |
約2.5mm |
そして実際にダイヤピアスを装着したときのイメージ画像を以下に示します。
1ctアップダイヤピアス
0.7ctダイヤピアス
0.5ctダイヤピアス
0.3ctダイヤピアス
0.2ctダイヤピアス
0.1ctダイヤピアス
比べてみますと、1ctダイヤピアスと0.1ctのダイヤピアスとでは明らかにその大きさの違いがわかりますが、1ctと0.7ctとでは大きさの違いはパッと見ではわからず、それもそのはずで、直径を比べてみますとその違いはコンマ数ミリですから、わかるはずもありません。
つまりダイヤピアスの場合、カラット数の違いが多少あっても、直径に直して比べればそれほど違わないということです。
また注目していただきたいのは耳の大きさ・形によってダイヤの大きさも変わって見えるということです。
例えば、0.1ctのダイヤピアスを装着している上の画像では、ダイヤが極端に小さく見えます。
しかし隣の0.2ctの装着画像では、0.1ctのダイヤピアスとの直径差が0.5㎜しかないにもかかわらず、それほど小さく感じません。
これは耳が小さいためにダイヤがそれほど小さく見えず、むしろバランスが取れているようにさえ思えるのです。
また0.5ctのピアス装着画像では、耳とのバランスが非常にうまく取れていて、0.5ctにもかかわらずそれほど大きく見えないのは、耳の大きさが大いに関係しているのです。
このようにダイヤピアスの大きさを選ぶときは、顔の大きさや耳の大きさ・形などを考慮して選ばなければいけないのです。
40代だから、50代だからという理由で、顔や耳の大きさを無視して選べば、アンバランスに映ることになります。
「せめてこのくらいの大きさがないと恥ずかしい」という見栄はいりません。
あくまでおしゃれに着飾ることが重要ですから。
おすすめダイヤピアス
デザイン
ダイヤピアスには様々なデザインのものがあります。
上に紹介した一粒ダイヤピアスはその一つですが、ほかにフックピアス、チェーンピアス、エタニティピアス、スリーストーンピアスがあります。
フックピアス
フックピアスは文字通りU字型の地金をピアス穴に引っ掛けるタイプのピアスで、耳たぶの下あたりにダイヤモンドがあり、人の動きに反応してゆらゆら揺れるダイヤピアスです。
このピアスの特徴は、揺れるたびにダイヤが輝き、人の目に留まりやすいことです。
華やかさを感じさせるこのピアスは、普段使いにはあまり向かず、ちょっと気の利いた食事会やデート、パーティ・コンサートなどに合うダイヤピアスといえます。
地金はk18とプラチナが主に使われていて、若い女の子にはk18、ご婦人にはプラチナが似合います。
おすすめ フックピアス
チェーンピアス
チェーンピアスは別名アメリカンピアスともいわれ、チェーンの先に様々な装飾がなされたもので、その中でダイヤモンドもセッティングされたチェーンピアスもあります。
特徴はフックピアスと同じく、ゆらゆら揺れることによってダイヤが輝くことです。
フックピアスとの違いは、チェーンの長さが自由に調整できるため、ダイヤの位置を上げたり下げたりできる点にあります。
フックピアス以上に華やかさがあり、同じく普段使いには向かないタイプで、食事会やパーティ、コンサートに出席するときなどに向いたピアスです。
おすすめ チェーンピアス
エタニティピアス
エタニティとは永遠という意味で、指輪にしたエタニティリングは有名ですが、環の周囲をダイヤで囲んだデザインが特徴です。
永遠に愛をつなぐという意味で、永遠に輝くダイヤとつながりを象徴した環を融合したものです。
このエタニティデザインのリング、ピアスは既婚者だけがするものというイメージがありますが、広く若い世代の方にも人気のダイヤ製品です。
エタニティリングはファッションリングとして世代を問わず人気のアイテムで、エタニティダイヤピアスにいたっては特に若い世代に人気があり、一粒ダイヤに比べお値段もリーズナブルなため、よく売れているピアスの一つです。
またエタニティピアスにはチャームが付いているものもあり、これが動きに合わせてゆらゆら揺れる構造になっているため、フックピアスと同様人気のあるアイテムです。
おすすめ エタニティピアス
スリーストーンピアス
ダイヤが3連になったピアスで、華やかさとゴージャス感を漂わせます。
フックピアスやチェーンピアス同様、ゆらゆら揺れて輝き周囲の目を惹くピアスですが、ダイヤが3つ連なっているため、その比は他の揺れるピアスの追随を許さないほどの輝きを放ちます。
まさに、特別な場所用に身につけるピアスといえます。
総カラット数が多いのにもかかわらず値段は意外に安く、お求めやすい価格になっています。
例えば総カラット数1ctのダイヤにもかかわらず、プラチナ台で4万円台のものもあるほどですから、一粒のダイヤピアスに比べ格段に安いといえます。
おすすめ3ストーンピアス
地金
ピアスの台座に使われている素材の多くは、プラチナ900とk18です。
シルバーは海外製品に多く、日本では銀色の素材としては主にプラチナが使われています。
実は、ダイヤピアスにおける金とプラチナの使い分けには、ダイヤの質が大いに関係しています。
プラチナ
プラチナは非常に柔らかい素材なので加工もしやすく、しかも腐食しにくいので宝飾品に向いた素材といえ、特にダイヤ製品に関してはダイヤの輝きを引き立たせてくれます。
きれいに研磨されたプラチナは宝石がなくてもそれだけで輝きますから、ダイヤの台座に使うと、輝きをより美しく見せてくれるのです。
ダイヤピアスの台座に使えばダイヤの白さを際立たせ、多少黄色っぽいダイヤであってもプラチナの白い輝きがそれをカバーし、白く映し出してくれるのです。
またインクルージョンがたくさんあるダイヤであっても、プラチナを台座に使えばそれほど目立たなくなるというメリットもあります。
このようにプラチナは、ダイヤの持つ欠点を補って美しく見せる働きがあるのです。
k18(金)
金も同じく柔らかい素材ですが、純金では柔らかすぎるため、他の金属を25%混入させて18金として使われています。
金もきれいに研磨するとそれだけで美しく輝きますが、ダイヤの台座に使うことで他の役割も担うことになります。
それは、黄色っぽいダイヤに金の台座を使うことで、その色を隠してしまう働きです。
透明度はあるが黄色味が強いダイヤの場合、プラチナを台座に使うとその色が目立ってしまうため、あえて金を台座にして黄色味を目立たなくしてしまうのです。
また逆に、色が白いけれどインクルージョンがたくさんあるダイヤの場合、金を台座に使うとインクルージョンの存在が目立ってしまい、かえってよくありません。こういった場合は台座をプラチナにするとダイヤはきれいに見えるのです。
金かプラチナか
ダイヤの質によって、金とプラチナの使い分けが行われているのですが、ではどちらの地金がダイヤモンドには相応しいかというと、明らかにプラチナです。
プラチナはダイヤのホワイトカラーを際立たせ、より美しく見せる働きがあり、たとえインクルージョンがたくさん存在しても、その銀色の輝きがインクルージョンの存在を隠してくれるからです。
こんな例があります。
ダイヤの鑑定をする場合、ルース(裸石)鑑定をしますが、その時の鑑定結果がカラーGであったものが、今度プラチナ台にセッティングして鑑定したらFカラーになったというケースです。
ダイヤの鑑定は人の目によるものですから、まちまちな結果になることは否定できません。
GカラーからFカラーにワンランクアップしたのも、その範囲でしょう。
しかしこういったケースも台座をプラチナにした場合、起こりうるのです。
ダイヤは輝きが命です。
そして美しく輝くダイヤこそ価値あるダイヤといえます。
プラチナは、そのダイヤの価値を上げる手助けをしてくれる素材といえます。
まとめ
ダイヤ選びのポイントをざっとまとめてみました。
ダイヤの大きさに関しては年齢には関係なく、お顔、耳の大きさを考慮して、バランスの取れたダイヤピアスを選ぶのが最良だと思います。
そしてデザインはご自分の好みで選ぶのが一番よく、私が文章内で普段使いには向かないと書いたとしても、それは私の私見であって、皆様のお好みで普段使いにも使えばいいと思います。
また最後の地金もそうです。
ダイヤにプラチナが似合うからといって、金を(k18)を否定するものではありません。
あくまでお好みでダイヤピアスを選べばいいと思います。