独身者も既婚者も気にせず身に付けられるエタニティリング。
エタニティとは永遠を意味し、永遠の愛を誓うという意味で婚約指輪や既婚者が主につけるリングとして使われていましたが、最近ではそんなことに関係なく、ファッションリングとして使われることが多いようです。
仰々しくないシンプルなデザインだから、どこにでもさりげなく使いえる、普段使い用リングとして人気があります。
さてこのエタニティリングを選ぶにあたって、どういう点に注意すればいいでしょうか。
エタニティリングにはフルエタニティとハーフエタニティとがあります。
普段使いに向いているのはどっちでしょうか?
またダイヤの留め方も共有爪と独立爪、そしてレール留めの3種類あります。
果たして普段使いにはどれが向いているのか?
そして肝心のダイヤの大きさとその輝きに関しては、どのように選べばいいのか?
など、様々な観点からエタニティリングの選び方を解説したいと思います。
皆様の参考にして頂ければ幸いです。
フルとハーフ、どちらが普段使い向き?
フルエタニティリングとは、ダイヤが1周リングの周りにセッティングされているリングで、ハーフはダイヤが半周セッティングされているものを言います。
フルエタニティのメリットは、リングがくるくる回っても常にダイヤが手の甲の側にきているということ。
ハーフの場合は、気がつけばダイヤが手のひらの方にきているなんてこともありますから、注意しなくてはいけません。
しかしメリットも逆にデメリットになることもあります。
普段使いになると常に身に着けていることになりますから、モノとの接触も多くなります。
フルエタニティの場合、手のひら側にあるダイヤがテーブルなどで擦られることもありますから、ダイヤを留めている爪が傷ついたり歪むことがあります。
しかしハーフの場合は、モノとの接触が多い手のひら側にはダイヤがありませんからそんな心配はいりません。
そしてもうひとつ気になることはリングのサイズ直しです。
指が太くなったり、痩せたりした場合、リングをサイズ直ししなくてはいけません。
フルエタニティの場合は、リングがすべてダイヤで覆われているためそれができません。
しかしハーフの場合はそれが可能です。
このように考えると、普段使いのエタニティリングはハーフの方がいいのではないかと思います。
共有爪と独立爪、レール留め どれがいい?
エタニティリングの共有爪とは、留めている爪がダイヤ前後を共有しているということ。
そして独立爪とは、ダイヤひとつひとつが独立した爪で留められているということ。
レール留めは爪がなく、レールの間にダイヤがセッティングされているものです。
共有爪のメリットデメリット
共有爪のメリットはメレダイヤの露出度が高くなるという点です。
爪が少ない分ダイヤの輝きが表に引き出され、エタニティリングが映えて見えるという特徴があります。
ではデメリットは何かというと、脆さです。
爪を前後で共有している分、キチキチの状態で、何らかの衝撃でリングに圧力がかかった場合、爪は均衡性を失ってどちらかに偏るとダイヤが外れることがあります。
独立爪のメリットデメリット
独立爪のメリットは何といっても頑丈さです。
独立した爪がダイヤひとつひとつをしっかりと留めてありますので、めったなことでダイヤが外れることはありません。
しかしデメリットももちろんあります。
爪の露出度が高い分、何かごつごつしたフォルムになった感が否めません。
そして爪によってダイヤの露出が減った分、ダイヤの輝きが抑えられているようにも感じます。
レール留めの優位性
共有爪も独立爪もともに爪でダイヤを留めています。
両者にはそれぞれメリットデメリットがありますが、共通しているデメリットといえば爪があるということ。
普段使いに使うリングというのはモノとの接触が少なからずあり、そのため爪に衝撃を与えます。いくら頑丈にダイヤを留めていたとしても必ず緩んできます。
そうなると爪に繊維などを引っ掛けるケースも多くなってくるのです。
その点レール留めは安心です。
爪がない分引っ掛ける心配はなく、またダイヤの露出も十分ありますから、輝きに関しても爪留めのエタニティリングに引けを取りません。
普段使いのエタニティリングには、レール留めが相応しいといえます。
ダイヤの大きさと輝き
普段使いのエタニティリングですから、あまり仰々しいと周りが引いてしまいます。
やはり、さりげなく自然な装いを崩さない程度のダイヤの大きさが必要かと思います。
ダイヤの大きさに関しては好みがありますので何とも言えませんが、0.3ct~0.5ctあたりが普段使いには最適ではないでしょうか?
そして肝心のダイヤの輝きですが、エタニティリングの場合ダイヤの品質に関してはあまり謳われておりません。
それゆえ選ぶのに苦労するのです。
ダイヤが輝くためには、ダイヤの評価を表す4Cのうち、クラリティとカットが重要な要素となります。
ここで少しページを割いて、ダイヤが輝く条件についてお話しします。
ダイヤが輝く条件その1 クラリティ
クラリティとはダイヤの透明度を表す指標で、FL(フローレス)から始まり11段階にランク付けされています。
天然ダイヤモンドには必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
そのインクルージョンの量や存在する位置により、そのランクが決定されます。
ダイヤの輝きは光の反射によって起こるものですが、インクルージョン(内包物)が多いと光の透過は妨げられ、輝かないダイヤになるのです。
では輝くダイヤはどの程度のクラリティであればいいのか。
結論的に言うとSI2以上のダイヤです。
SIクラスのダイヤとは表からもおわかりのように、肉眼でインクルージョンの発見が困難な時につけられる評価で、光の透過にそれほどの支障はきたさない程度なのです。
SIクラスは1と2とにランクが分けられますが、輝くためにはSI2以上のクラリティが必要なのです。
ではその下のIクラスのダイヤはどうかというと、インクルージョンの発見が肉眼で容易な時につけられる評価で、ここまでインクルージョンが多いと、光はインクルージョンに邪魔され透過が妨げられるのです。
では実際にSIクラスのダイヤとIクラスのダイヤを見比べてみましょう。
左がSIクラス、右がIクラスです。
明らかに透明度の違いがわかるでしょう。
このように、ダイヤの輝きにはクラリティが大きな影響を与えており、輝くためにはクラリティSI2以上必要なのです。
ダイヤが輝く条件その2 カット
ダイヤは磨かなければただの鉱石です。
実際ダイヤの原石はすりガラスのようにみえます。
これが人の手によるカット技術によってはじめて輝くのです。
しかしカットの出来如何で、ダイヤが輝いたりそうでなかったりします。
ダイヤは光の反射によって輝きますが、最高ランクのExcellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤの外へ放射されます。
これを全反射といいます。
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎた場合光は全反射せず、ダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの出来による輝きの違いです。
つまりダイヤだからなんでも輝くというわけではないのです。
カットはExcellentカットを筆頭に5段階で評価されます。
ダイヤが輝くためにはExcellentカットまではいかなくとも、最低Goodの評価が必要です。
カットがGood以上あれば、輝くダイヤといえます。
エタニティリングのダイヤは透明度が重要
以上のお話から、ダイヤが輝くためにはクラリティSI以上、カットGood以上必要ということがご理解頂けたと思います。
ですがエタニティリングにセッティングされているダイヤには、そのような細かい品質表示はありません。
それゆえクラリティとカットの内、どちらかが表示されていればそれでよしとしなくてはいけません。
ではクラリティとカット、どちらを優先するかというと、エタニティリングの場合これは間違いなく透明度を表すクラリティです。
カットがGoodでいくら輝くといっても、ダイヤ自体が濁っていては輝きは半減します。
しかしカットが悪く反射が悪くても、透明度がよければダイヤの美しさをカバーするからです。
よってエタニティリングのダイヤは、透明度を重視した選び方をすればいいと思います。
おすすめエタニティリング
まとめ
以上、普段使いに相応しいエタニティリングの選び方を解説しました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。