大切な方へのプレゼント、あるいは自分へのご褒美にダイヤネックレスを購入する方が多くいます。
なかでも0.3ctのダイヤネックレスが人気で、その理由は普段使いに適した大きさで、しかもお値段もお手頃なところから人気が高いのかもしれません。
しかし一口にダイヤネックレスといっても、デザインは幾種類かあります。
オーソドックスな一粒ダイヤネックレスを初めとして、ラインネックレス、馬蹄ネックレス、クロスネックレスなど、人気のある主なデザインは4つあります。
これらの中でどれがいいのか、それは個人の好みとプレゼントする相手の趣味によるところが大きいのですが、どれを選択するにせよ、ダイヤである以上輝くダイヤのネックレスにしたいものです。
このページでは、これら4つのデザインのネックレスを比較し、その中にある輝くダイヤネックレスをそれぞれ紹介したいと思います。
まずは各デザインの比較から。
0.3ctダイヤネックレス デザイン比較
以下はデザインの異なる0.3ctのダイヤネックレスです。
一粒ダイヤは6本爪留めとフクリン留めの2種類を取り上げ、ラインネックレスはグラデーションのかかったものとダイヤが均一のもの、そしてダイヤが20個以上並んだスマイルネックレスを取り上げました。
6本爪とフクリン留めを比べると、ダイヤの周囲を枠が覆っている分、トップ部分が大きく見えます。
そしてラインネックレスでは、グラデーションのかかったダイヤの方がない方に比べ、エレガントな雰囲気を漂わせているのがわかります。
そしてこの下のラインスマイルは、ティファニーのTスマイルを意識したデザインで、ダイヤの存在よりもデザインの美しさを前面に押し出した印象を持つネックレスです。
そして馬蹄、クロスはというと、デザインにそれほどの多様性はなく、枠に沿ってシンプルにダイヤがセッティングされ、それぞれ個性に従った美しさをアピールしているネックレスと言えます。
これらの内、どれを選ぶかは先ほど申し上げた通りですが、肝心なのはダイヤが輝くかどうかです。
輝くダイヤがセッティングされたネックレスを選ばなければならないということです。
では、ダイヤが輝くためにはどういった条件が必要でしょうか?
それをこれからご説明します。
ダイヤの命は輝きにあり
ダイヤを選ぶときに重視するのは輝きです。
ダイヤは輝きが命ですから、輝きに欠けるダイヤを装填したネックレスでは魅力も半減します。
そこで注意すべきは輝くダイヤを見分けることです。
ではどの点に注意して選ぶのがいいか?
それは、ダイヤのクラリティとカットのグレードをよーく確認することです。
ダイヤにはその価値を測る4C評価というのがあります。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びます。
この中のクラリティは透明度を表し、カットは研磨状態とプロポーションを表しますが、ダイヤが輝くためにはクラリティSIクラス以上、カットGood以上必要なのです。
まずは、クラリティとカットについて詳しく説明します。
クラリティについて
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過率が劣るわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
つまりクラリティとはダイヤの透明度を表した指標というわけです。
そしてこのクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
では透明度のあるダイヤとは、どの程度のクラリティであればいいのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高く、光が透過しやすいといえます。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ハートアンドキューピットとは
販売されているダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットという記載が見られます。
これは何のことかというと、カットに関する記載です。
素晴らしいカットが施されたダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。
これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。
これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。
つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodにあたるのです。
美しく輝かせるカラーの働き
輝くダイヤの見分け方は理解できたと思います。
しかし輝くだけでなく、そこにプラス美しさも加えたいと望むならカラーも重要な要素です。
カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
プリズム効果を発揮する無色のダイヤ
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光は変色されることなくありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しく輝くためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
ダイヤの輝きと美しさ まとめ
ダイヤの輝きと美しさについてはご理解いただいたと思います。
ダイヤの輝きには、クラリティSIクラス以上、カットGood以上必要です。
そしてダイヤの美しさには、カラーH以上、クラリティSIクラス以上必要です。
つまり美しくしかも輝くダイヤには、カラーH以上、クラリティSIクラス以上、カットGood以上が必要というわけです。
これに適ったダイヤがセッティングされているネックレスを選べば間違いはありません。
必ず美しく輝きます。
まとめ
以上、0.3ctのダイヤネックレスのあれこれと、それに伴うダイヤの輝きと美しさについて述べさせて頂きました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後に以上の条件に適った0.3ctの一粒ダイヤネックレスをご紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。