どんな服装にも合わせやすい一粒ダイヤネックレス。
しかし服装といっても様々なシーンがあり、それによって身に着けるダイヤネックレスも当然異なってくるはず。
大きく分けると普段着、カジュアル、フォーマルとありますから、それに合わせたダイヤネックレスを身に着けるのが妥当だといえます。
このページでは、どんな服装の時どんなダイヤネックレスが相応しいか、服装に合わせた一粒ダイヤネックレスの選び方を考えてみたいと思います。
普段着の時
いわゆる普段着ている服装の時、どんなダイヤネックレスが相応しいかです。
これは普段使いのダイヤネックレスと考えてもいいでしょう。
では普段使いのダイヤネックレスを選ぶにあたってどういった点に気をつけねばならないか、考えてみましょう。
ダイヤの大きさ
まずはじめに問題になるのはダイヤの大きさです。
普段使いですからあまり大きなダイヤは避けた方が無難です。
たとえば1カラットのダイヤネックレス。
これを普段身に着けていればどうでしょう。
周囲がギョッとしますよ。
それに、見せびらかしていると嫌味に取られることにもなります。
それゆえダイヤの大きさは考えなければなりません。
ではどのあたりが適当か?
年齢にもよりますが、普段使いですから0.3ctくらいまでが適当ではないでしょうか。
普段使いですから普段の自然な装いの邪魔をしない、そんなナチュラルな感じが必要です。
よって写真で見るように、0.3ctあたりが適当ではないでしょうか。
金かプラチナか
次に問題のなるのが地金です。
金にするかプラチナにするかです。
私の意見を言わせてもらえば、やはりここは金でしょう。
金は肌の色に近いこともあり目立ちにくく、肌に溶け込むように馴染みます。
それゆえ、普段使いのダイヤネックレスなら18金のものが相応しいと思います。
カジュアル
カジュアルなおしゃれを楽しむとき、どんなダイヤネックレスが相応しいでしょうか。
同じようにダイヤ大きさ、地金に焦点をあてて考えてみましょう。
ダイヤの大きさ
カジュアルの場合は普段使いとは違ったものとなります。
普段使いは嫌味に映らない控えめな大きさのものが相応しかったですが、カジュアルの場合それでは困ります。
ある程度のアピールがなければおしゃれになりません。
それゆえもう少し大きなダイヤも選択肢に加えてもいいと思います。
ではどの程度のものがいいか。
言葉だけではわかりませんので、実際の装着画像を比較してみましょう。
0.3ct~0.7ctの装着画像ですが、どうでしょう。
これをご覧になって意見が分かれるとこでしょう。
0.3ctは華奢なイメージがありますが、0.4ct以上になるとそんなイメージはありません。
ダイヤの存在を遠慮なくアピールしているネックレスと言え、特に0.7ctになるとダイヤは極めて目立つ存在となります。
どれを選ぶかは本人の感じ方次第ですが、私から見れば0.5ctまでがカジュアルには相応しいんじゃないかと感じます。
0.5ctまでと申し上げたのは、0.5ctもいささか大きく、重たく感じたからです。
それゆえ0.5ctを切るダイヤがカジュアルには相応しいと申し上げたのです。
ご覧になった方はいかが感じられましたか?
金かプラチナか
カジュアルなおしゃれな場合、金かプラチナかを決めるのは、服装の色によるところが大きいのです。
通常、白っぽいトップスにはプラチナが合い、黒っぽいトップスには金が合います。
特に金は黒によって映えるという特徴があり、たとえば黒っぽいタートルネックの上から18金のネックレスを身に着けると非常に美しく映えるのです。
このようにカジュアルな服装の場合、服装の色によって地金を判断するのが妥当だと言えます。
それゆえ、カジュアルな服装の色を確かめてから判断されるのがよろしいかと思います。
フクリン留めという選択肢
普段着、カジュアル、それぞれに相応しいダイヤネックレスを検証してきましたが、今まで取り上げてきたのはすべて爪留めのダイヤネックレスです。
しかし一粒ダイヤネックレスは爪留めだけではなくフクリン留めもあるのです。
フクリン留めはダイヤの周囲を地金が覆った形でダイヤを留めてあり、このデザインは派手さを抑えたものであるがゆえ、普段着にもカジュアルにも合うのです。
よって、フクリン留めのダイヤネックレスも選択肢のひとつに加えることができます。
フクリン留めはダイヤの周囲を地金が覆っているためダイヤが大きく見えるというメリットがあり、若い世代に人気のダイヤネックレスです。
普段着、カジュアルに、このフクリン留めダイヤネックレスも候補のひとつに加えてみてはどうでしょうか。
フォーマル
最後にフォーマルの服装に合うダイヤネックレスを見てみましょう。
ダイヤの大きさ、地金の種類に焦点をあて述べてみたいと思います。
ダイヤの大きさ
フォーマルな服装だからダイヤは大きくなくてはいけない、なんてことはありません。
ダイヤの大きさの選定はシーンだけでなく、身に着ける方の体型も考慮に入れなければなりません。
たとえばお顔が小さく華奢な体型の方が大きなダイヤを身に着ければアンバランスに映り、かえって不格好になります。
よってフォーマルな服装でも、その方にあった大きさのものが相応しいのです。
選択の幅は、0.3ct~1.0ctまであります。
この中からその人にあった大きさのダイヤを選べばいいと思います。
金かプラチナか
フォーマルの服装に似合うのはやはりプラチナです。
金がおかしいというのではなく、プラチナが一般的というべきでしょうか。
ただここでも焦点になるのが服装の色です。
プラチナは先述しましたように白っぽい服装にマッチします。
できれば白っぽいフォーマルウェアを用意しておいた方がいいかもしれません。
ダイヤネックレスに必要な輝き
服装に合わせたダイヤネックレスの選び方を縷々述べて参りましたが、今まではダイヤの大きさ、地金の種類に焦点をあてて述べて参りました。
しかしこれから述べるのは、ダイヤの輝きについてです。
ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。
それゆえ、ダイヤが輝く条件についてお話しさせて頂きたいと思います。
ダイヤの輝く条件
ダイヤにはその価値を測る4C評価なるものがあります。
カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)の頭文字をとってそう呼びますが、この4Cによってダイヤの美しさや輝きを見分けることができるのです。
ではダイヤが輝くためには何が必要か?
それはクラリティとカットが重要なカギを握るのです。
まずはクラリティとカットについて詳しく説明させて頂きます。
クラリティについて
クラリティとはダイヤの透明度を表した指標です。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
このインクルージョンが多いダイヤは透明度が低くなり光の透過が悪くなるわけですが、このインクルージョンの多い少ないのグレードを表したのがクラリティなのです。
このクラリティは11段階にランク付けされます。
インクルージョンの全くないFL(フローレス)を最高とし、インクルージョンの量が増えるにしたがい、IF、VVS1、VVS2、VS1というふうにランク付けされるわけです。
ダイヤが輝くためには透明度が必要ですが、では透明度のあるダイヤとは、クラリティがどの程度であればいいのか?
それはSIクラスです。
以下の表をご覧ください。
SIクラスというのは表でもおわかりのように、肉眼で発見が困難なほどインクルージョンが微小なため、光の透過にそれほど影響を与えることはありません。
しかしその下の「Iクラス」になると、肉眼での発見が容易なほどインクルージョンが大きいため、光の透過を邪魔してしまうのです。
その結果、輝きも劣ってしまうのです。
つまりSIクラス以上のダイヤは透明度が高く、光が透過しやすいダイヤといえます。
ただし、透明度が高いからといって輝きを保証するものではありません。
ダイヤが輝くためにはクラリティSI以上のほかに、次に説明するカットが重要な要素となります。
カットについて
採掘されたダイヤの原石は、一見スリガラスのようです。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのです。
そしてその方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
では光がよく反射するカットとはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤです。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。
ダイヤが美しくあるために
以上の説明でおわかり頂けたと思いますが、ダイヤが輝くためにはクラリティSIクラス以上、カットGood以上必要です。
これ未満のダイヤでは輝くとは言えません。
そしてどちらか一つ欠けてもダイヤは輝きません。
二つ揃ってはじめて輝くといえるのです。
ですがダイヤネックレスを選ぶ時、輝きだけでは不十分です。
ここにプラス美しさも加わらなければ本当の意味の輝きにはなりません。
その美しさを表現するのがダイヤのカラーにあたります。
ここでダイヤが美しく輝くために必要なカラーについて詳しく説明させて頂きたいと思います。
カラーについて
ダイヤは無色と認知されがちですがそうではありません。
物質の混入により、黄色味がかったダイヤモンドもあります。
これは天然鉱物ゆえ仕方がないことです。
最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。
ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光はありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しくあるためにはカラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果を発揮するのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。
まとめ
以上の説明でおわかり頂けたと思いますが、ダイヤが美しく、かつ輝くためにはHカラー以上、クラリティSIクラス以上、カットGood以上必要ということです。
これ未満のダイヤでは残念ながら美しいとも輝くともいえません。
よってこの条件にあったダイヤネックレスを選ぶ必要があるのです。
最後に、この条件に適ったダイヤネックレスを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。