0.2カラット エタニティリングの選び方

カジュアルや普段使いに合うエタニティリング。

特に小さなダイヤが装填されたエタニティリングは、重ね付けやピンキーリングとして愛用される方が多いと聞きます。

しかし総カラット数が小さいものになるとその一粒一粒は本当に小さく、その輝きがダイヤからのものなのか、それとも地金の輝きのものなのか判別できにくいものがあります。

それゆえ総カラット数が小さいダイヤのエタニティリングを選ぶときは、ダイヤの輝きに注意して購入する必要があります。

このページでは、総カラット数が0.2カラットのエタニティリングに焦点を当て、どういったダイヤが装填されたものを選べばいいか解説したいと思います。

輝いてこそダイヤ

ダイヤは輝きが命です。
輝いてこそダイヤといえます。

輝かないダイヤなら、輝くジルコニアの方がましというもの。

それゆえ選ぶなら、輝くものを選びたいものです。

しかしいくら輝いても、輝きが黄ばんでいたら美しいダイヤとはいえません。

輝きにプラス、美しさも、ダイヤを選ぶ重要な要素といえます。

では、輝くダイヤを選ぶためにはどのランクのダイヤを選べばいいのか。

そして美しいダイヤを選ぶためにはどのランクのダイヤを選べばいいのか。

それを順次解説させて頂きます。

ダイヤの輝きは透明度とカットに依存する

ダイヤが輝くためには、ダイヤの透明度と研磨・プロポーションが重要なカギとなります。

ダイヤには、その価値を測る4C評価なるものがありますが、その中で透明度はクラリティで評価され、研磨・プロポーションはカットで評価されます。

ではダイヤが輝くためには、クラリティがどの程度のものであればいいのか。

答えはSIクラス以上といえます。

クラリティSIクラス以上のダイヤなら、輝く条件をひとつクリアしているといえます。

クラリティSIクラスというのは、下の表でおわかりのように、肉眼でインクルージョン(内包物)の発見が困難な時に付けられる評価で、つまりそれほどインクルージョンが小さいことを意味します。

しかしその下のランクのIクラスになりますと、肉眼でインクルージョンの発見が容易なほど大きくなります。

こうなりますとダイヤの透明度は格段に落ち、光の透過が邪魔されることになるのです。

つまり透明度のあるダイヤとは、クラリティがSIクラス以上のダイヤということになります。

カットの出来栄えによって輝きがかわる

ダイヤモンドの原石は、すりガラスのような状態で発見されます。

しかし人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ宝石になるのです。

その方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。

しかしラウンドブリリアントすれば、すべて輝くとはいえません。

やはり出来具合によって、よく輝いたりあまり輝かなかったりするのです。

Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)

しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。

これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。

ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。

ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。

ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。

FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。

よってカットがGood以上のダイヤが、輝くダイヤといえるのです。

またダイヤ製品の中で、ハートアンドキューピットが現れるダイヤと謳われているものがあります。

これは何のことかというとカットに関する内容です。

ハートアンドキューピットとは

ダイヤを特別のスコープで覗き込むと、8つのハートとアロー像が確認されることがあります。

これをハートアンドキューピットが現れるダイヤとして重宝されています。

これはプロポーションとシンメトリ(対称性)の良い最高のカットをダイヤに施した場合、8つのハートとアロー像が特殊スコープで確認できるのです。

つまりハートアンドキューピットが現れるダイヤとは、最高のカットが施されたということで、カットグレードでいえばExcellentかVery Goodのカットにあたるわけです。

ダイヤの輝き 総括

以上の説明からご理解頂けたと思いますが、ダイヤが輝くためにはクラリティSIクラス以上、カットGood以上必要ということです。

輝くダイヤを選ぶなら、この条件をクリアしたものを選ぶことです。

ダイヤの美しさはカラーに依存する

美しいダイヤを望むなら、ダイヤのカラーに注目してください。

カラーはダイヤの色を表す指標で、無色のダイヤほど高くランク付けされます。

最近では、Very Light Yellowとかブラウンダイヤなどが販売されていますが、要は色のついたダイヤのことであり、価値的に見れば無色のダイヤより劣っていることになります。

ダイヤはやはり無色の方が美しく、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。

太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。

これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。

この現象がダイヤ内でも起こります。

ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。

上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。

無色のダイヤに光が入射すると、反射した光はありのままの光線を放ちます。

しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。

これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。

ではダイヤが美しくあるためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。

同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。

プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえ、美しいダイヤを求めるならこれ以上のものを選ぶ必要があります。

ダイヤの美しさ 総括

美しいダイヤを選ぶなら、カラーがH以上のものを選ぶことです。

ただし、ここでもクラリティが重要になります。

いくらカラーがH以上でも、ダイヤが白濁したものなら美しいとは言えません。

美しいダイヤは、カラーがH以上でしかもクラリティがSIクラス以上なくてはなりません。

この点を注意してください。

条件をクリアした0.2ctエタニティリング

私が楽天でチョイスした0.2ctエタニティリングです。

すべて上の条件をクリアした美しく輝くダイヤが装填されたものばかりです。

参考までにご覧ください。

まとめ

0.2カラットのエタニティリングの選び方を解説しました。

参考になりましたでしょうか。

このページが皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする