引き出し付きベッドの意外なデメリット

ワンルームマンションでは収納スペースも少ないため、それをカバーするために引き出し付きのベッドを選ぶケースがあります。

しかしたとえ、大容量の収納を誇る引き出し付きベッドであっても、設置の仕方で、その半分も収納できない場合があります。

ここでは、あまり気付かれていない引き出し付きベッドのデメリットについてお話をしていきます。

壁際に設置すると収納量が減る!

ワンルームなど狭いスペースにベッドを設置する場合、部屋の真ん中に置く人はいません。
通常はベッドを壁際にくっつけて設置します。

引き出し付きベッドを壁際に設置する場合、当然引き出しは壁と反対側になるようにします。
そうなると、引き出しの反対側はフリースペースとして、反対側からも収納できるようになっていますが、壁にピッタリくっつけた場合、そのスペースは使い物にならなくなり、デッドスペースになってしまいます。

引き出し付きのベッドには様々なタイプがあり、引き出しの反対側に収納するのに床板を持ち上げて、上から収納するベッドもありますが、こういうベッドは別にして、大抵の引き出し付きベッドは反対側から入れる構造になっていますので、実際に謳っている収納量より少なくなってしまうのです。

もちろんこの理屈は、ベッドを壁にくっつけて設置する場合に限り、設置する部屋に余裕があれば、反対側のフリースペースも収納スペースとして活用できます。

引き出し内にホコリが入る!

ベッド周りはホコリが一杯!
これは引っ越しのときによくわかります。

引っ越しのときベッドを移動すると、設置してあったベッドの壁際にホコリが山のように溜まっているのに驚きます。

これは、マットレスや掛布団はホコリが立ちやすいということを示しており、そのためベッド周りはホコリが溜まりやすい環境といえるのです。

引き出し付きベッドの引き出しは、密閉されているように見えて、実はホコリが侵入しやすいのです。
木枠の中に引き出しを挿入するような構造になっていますから、チェストのように密閉されておらず、ホコリはマットレスから入り放題です。

最近ではホコリが入らないように、ボックス構造の引き出しベッドが売り出されていますが、選ぶとしたらこのタイプのものがいいといえます。

しかし一般の引き出し付きベッドの場合は、密閉度が悪いため、ホコリが入りやすいというデメリットがあります。

頑丈さに問題あり!

あまり知られていないことですが、引き出し付きベッドの場合、耐荷重表記がないものが多いのです。耐荷重表記とはどれくらいの重さまで耐えられるという頑丈さを表す指標ですが、それが記載されていないのです。

ベッドは安い買い物でないだけに、できるだけ長く使いたいものです。
そのためには頑丈でなければなりません。

その頑丈さの目安として耐荷重表記があるのですが、その記載を曖昧にしているベッドが多くあります。
引き出し付きのベッドもそのひとつです。

最近では、ボックス型の引き出しタイプがありますが、これなどは耐荷重表記があるので、選ぶとしたらこのタイプのものがいいと思います。

しかし耐荷重100㎏くらいでは十分とは言えません。
なぜならマットレスで20㎏、掛布団で5㎏ありますから、その分を引けば体重75㎏までの人に限られてしまうからです。

引き出し付きのベッドを選ぶときは、耐荷重の表記が、ある程度の重さまで耐えられるかどうか確認する必要があります。

しかし一般的にいえば、引き出し付きのベッドには耐荷重表記がないものが多く、頑丈さについては曖昧にしている部分があるため、頑丈さに欠けるというデメリットといえるかもしれません。

引き出しではスムーズな出し入れができない!

収納した物の出し入れは、スムーズに行いたいものです。

しかし引き出しタイプの収納ベッドの場合、引き出しの奥に入れたものを取り出すのに、引き出しを目一杯引き出さねばならず、それが過ぎると時として引き出しが外れてしまいます。

また重いものを引き出しに入れた場合など引き出しが重くなり、物をスムーズに取り出すことができません。

このように、引き出し付きのベッドにはいろいろな問題があり、収納本来の目的である「スムーズな出し入れ」ができない場合があるのです。

最近では、この問題を解決するために、スライドレールが付いた引き出しや、底にキャスターが付いた引き出しのベッドが売り出されています。

しかしこのような処置のない引き出し付きのベッドの場合「スムーズな出し入れができない」というデメリットがあるのです。

まとめ

引き出し付きのベッドには、引き出すのにベッド横にスペースが必要とか、引き出しの大きさ以上のものは収納できないなどというデメリットはありますが、このページでは、それ以外に見落としがちなデメリットを述べさせていただきました。

最近では、こういうデメリットを改善した引き出し付きのベッドが売り出されています。
たとえば、引き出しをボックス構造にすることでホコリを入りにくくし、それによってベッドの頑丈性が増し、耐荷重表記がなされた引き出しベッドがたくさんあります。

また、引き出しの出し入れをスムーズにするために、引き出しにスライドレールを付けたものや、底にキャスターを付けたものも売り出されています。

これはベッドに限ったことではありませんが、売り出されている商品の品質は日々進化しています。デメリットと呼べる不都合な部分があれば即座に改善し、前の商品よりよくなっているのは事実です。

引き出し付きのベッドでいえば、古い型より新しい型のほうが格段によくなっています。
それゆえ、できるだけ新しく売り出されたものを選ぶのが賢明といえるでしょう。

皆さんのベッド選びの参考になれば幸いです。

以下に、私がおすすめする引き出し付きの収納ベッドをご紹介します。

おすすめ!耐荷重200㎏、キャスター付き引き出しベッド

耐荷重200㎏の頑丈な収納ベッド!
収納は引き出しのみで、引き出しの裏にはキャスターが付いて出し入れスムーズ。

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