一人暮しを始める人が選ぶベッドは、収納が可能なベッド。
それもそのはず、マンションでは収納スペースがクローゼット一つということもあり、またそれが小さくて大した量を収納できないという問題があるため、どうしてもベッドに収納機能を求めざるを得なくなります。
そこで収納ベッドを探すわけですが、どれを選んでいいかさっぱりわからない。
このページでは、一人暮らしを始める人にはどんな収納ベッドが相応しいか。
数ある収納ベッドを検証してそれを見つけていきたいと思います。
収納ベッドの種類
一口に収納ベッドといっても3タイプのものがあります。
ひとつは引き出しタイプ、もう一つは跳ね上げ式タイプ、そして最後にスタンダードタイプ。
最後のスタンダードタイプとは、ベッド下が空間になっているごく普通のベッドで、このベッドも収納ベッドとして十分機能してくれます。
これら3タイプのベッドの特徴から、一人暮しにはどのタイプが相応しいか検証していきたいと思います。
引き出しタイプ
ベッドサイドに引き出しが付いたもので、2段になったものはチェストベッドと呼ばれます。
衣類や小物などが収納でき、ベッド周りをきれいに整理整頓できます。
引き出しが2段のチェストベッドの場合、高さがあるためバックなどのかさばるものも収納できます。
引き出し式ゆえ出し入れが簡単で、普段よく使うものの収納に適したベッドといえます。
引き出し式のデメリット
物の出し入れが簡単な引き出し式のベッドですが、様々な問題も抱えています。
それをまとめてみました。
ベッド横にスペースが必要
ベッド横は引き出すためのスペースが必要だから、ベッド横にはものが置けません。
これは引き出しベッドの宿命といえ、ベッドを置くレイアウトも考慮しなければなりません。
引き出しの反対側はデッドスペースになる
引き出しの反対側はフリースペースになっているベッドが多く、そこに大きな荷物を収納することができますが、一般的に部屋のど真ん中にベッドを設置する人はまずいないでしょう。
通常ベッドは部屋の動線を考えて壁際に設置するものです。
そうすると、フリースペースは壁にくっついて使い物にならない可能性があります。
耐荷重表記があいまい
ベッドの頑丈さを示す耐荷重。
しかし引き出しベッドの場合「耐荷重表記」がないのが多く、あっても100㎏程度ものが多い。
耐荷重100㎏だと、マットレスの重さ20㎏と掛布団の重さ5㎏と考えると、体重75㎏以上の人は寝れないことになります。
これでは頑丈さが充分だといえません。
引き出しに問題あり
引き出しに重たいものを入れると出し入れしにくく、また引き出しの奥にしまったものを取り出しにくい。そのほかにも引き出しにはいろいろな問題があります。
引き出し内にホコリが入る
引き出しは密閉されておらず、引き出しを囲うものがないためホコリは入り放題です。
デメリットが改善された引き出しベッド
様々なデメリットがある引き出しベッドですが、耐荷重の問題や、引き出しの問題、それからホコリが入る問題に関しては改善されたものがあります。
それをご紹介します。
耐荷重問題
私が調べた限りでは、引き出しベッドの場合、耐荷重に関して曖昧にしている部分が多く、ほとんどの引き出しベッドに耐荷重の表記がありませんでした。
しかし最近耐荷重を表記した引き出しベッドも現れ出しましたのでご紹介します。
耐荷重200㎏以上の引き出しベッド
最近の引き出しベッドには、耐荷重表記があるものも増えてきます。
これなら安心してご購入ができます。
引き出し問題
引き出しの出し入れがしにくいなどの問題に関しては、スライドレール式や引き出しにキャスターが付いたものが出ています。
これなら引き出しの問題は解決されます。
ホコリが入る問題
引き出しにホコリが入る問題に関しては、ボックス構造のものが解決しました。
引き出し全体がボックスで覆われているためホコリが入りにくくなっています。
またこのボックス構造のものは頑丈性にも関係しており、このような造りのものはしっかりしていて頑丈なベッドといえます。
事実この手のベッドには耐荷重表記があるものが多く、選ぶとしたらボックス構造の引き出しベッドを選ぶのが賢明だといえます。
ボックス構造 耐荷重表記あり引き出しベッド
引き出しベッド まとめ
引き出しベッドは衣類や小物など、普段よく使うものの整理には役立つベッドです。
たくさんのものを収納したい場合には、2段式のチェストベッドが望ましく、1段だけでは収納力が不足と感じるかもしれません。
引き出しベッドも出始めのころは様々な問題がありましたが、その後改善されることでそれらの諸問題は解決され、使い勝手のいい引き出しベッドに生まれ変わっています。
跳ね上げ式タイプ
跳ね上げ式の収納ベッドとは、床面がそのまま上に持ち上がりベッド下がまるまる収納庫になったベッドです。
実に、クローゼット内の荷物がまるまる収納できるベッドで、収納ベッドの中でも一番の収納力といえます。
空気孔を除いてほぼ密閉状態のためホコリが入る心配はほとんどなく、また床板を持ち上げると荷物が一望できるため、どこに何があるかすぐにわかります。
ガス圧式だから、車のハッチバックのように軽々と持ち上げることができるので、女性でもラクにそれができます。
そして箱型ベッドということもあって頑丈ゆえ、末永くお付き合いできます。
跳ね上げ式のデメリット
頑丈で収納力があるこのベッドにも、やはりデメリットはあります。
それをこれから述べて参ります。
ベッドの部材が重く組み立てが大変
ベッドは各部材がバラバラに搬入され、それを組み立てるわけですが、跳ね上げ式の場合ベッドの床板が重く、とても一人では組み立てられません。
収納庫に間仕切りがない
跳ね上げ式ベッドの収納庫には間仕切りがありません。
写真のようにきれいに整理整頓すればいいですが、何でもかんでも放り込んでしまうと収拾がつかなくなり、中がごちゃごちゃになりどこに何が入っているかわからなくなります。
湿気が心配
密閉度の高い収納庫は、ホコリが入らなくていいですが、反面湿気がこもりがちになります。
時々開けっ放しにして湿気がこもらないようにしなければなりません。
普段使うものの収納には不向き
引き出しベッドなら、衣類や小物など、サッと取り出せて非常に便利ですが、この跳ね上げ式の場合、取り出すのにいちいち床板を持ち上げねばなりません。
あまり使わない荷物の収納には適しているかもしれませんが、普段よく使うものの収納には向かないかもしれません。
デメリットが改善された跳ね上げ式ベッド
跳ね上げ式ベッドの最大のデメリットは、重くて組み立てが大変ということです。
しかしそれを改善した跳ね上げ式ベッドがありますのでご紹介します。
床板が分割式でラクに組み立てができる跳ね上げベッド
跳ね上げ式ベッドの床板は通常1枚もので、重さが30㎏もあるため組み立てが困難でした。
しかしこのベッドの床板は分割できて、それぞれの重さが10㎏ですから女性でもラクラク作業ができるのです。
組み立てが簡単ということは分解も簡単ということですから、引っ越しの時にもラクにできるということです。
以下のベッドは上記の姉妹品で、こちらのベッドの方が安くお得です。
なお表示されているベッドはセミシングルですが、ほかにシングル、セミダブルがあり、ベッドの高さもレギュラー、ラージ、グランドと3タイプあります。
跳ね上げ式ベッド まとめ
跳ね上げ式ベッドのデメリットは結局重くて組み立てが大変という一語に尽きます。
他のデメリットである「間仕切りがない」というのは、整理して収納できるように別に収納ケースを用意すれば解決できることですし、湿気問題にしても時々開けっ放しにしておけばそれほど心配することはありません。
スタンダードタイプ
ベッド下がまるまるフリースペースになっているごく普通のベッド。
写真のように収納ケースを入れれば立派な収納ベッドになります。
このベッドのいいところは、収納する荷物の大きさにとらわれないところ。
引き出し式なら引き出しの大きさ以上の荷物は入らないけれど、これなら融通が利きます。
ある意味跳ね上げ式ベッドの収納に似ていますが、こちらは出ししれが自由にアレンジ出来て、透明の衣装ケースを使えばどこに何が入っているか外観からでも判別できますから、使いようによっては跳ね上げ式より便利といえます。
また高さ調整できるベッドもありますので、荷物の量によって高さを調整し、収納する荷物の量を増やすことができるのも、このベッドのメリットです。
スタンダードタイプ デメリット
さてメリットばかり取り上げましたが、デメリットももちろんあります。
それをこれからお話しします。
きれいに収納しないとだらしなく映る
収納がすべて露出していますので、収納ケースがないとだらしなく見えます。
何でもかんでもそのままベッド下に放り込むと汚くなりますから、収納の仕方に注意しなければなりません。
ホコリが溜まりやすい
とかくベッド下はホコリが溜まりやすいといえます。
このベッドの収納は露出しているので、ホコリがまともに付着します。
収納ケースできれいに並べても、収納ケースにどうしてもホコリが付着します。
それゆえ、ベッド下はこまめに掃除する必要があります。
スタンダードタイプ まとめ
ある意味、このスタンダードタイプが一番一人暮らしの収納ベッドに相応しいといえます。
お値段も安く、荷物の大きさにとらわれずに収納できて、自分の好きなように収納がアレンジできます。
難点としては、ベッド下の整理整頓とこまめに掃除しなければならないこと。
これさえ克服できたら、一人暮しには一番適したベッドではないかと思います。
おすすめ!スタンダード収納ベッド
『ノツコ』 9,839円~ |
『ミーナ』 11,800円~ |
『マローネ』 18,052円~ |
『フィウーメ』 24,536円~ |
まとめ
一人暮しに向いた収納ベッドの様々なタイプを検証しました。
いかがだったでしょうか。
これから一人暮らしを始める人にお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。