鑑定書付きダイヤモンドの意味するもの

ダイヤ製品を購入するとき、鑑定書付きあるいは鑑別書付きのものを選ぼうとしますね。
それは、本物のダイヤであることを裏付ける証明書のようなものだからそうするのです。

でもこの鑑定書と鑑別書の違いは何でしょうか。
またこの違いってなぜ起こるのでしょうか。

鑑定書と鑑別書との違い

ダイヤモンド製品は、鑑定書付きと鑑別書付きのものとに分かれます。
これって不思議だと思いませんか？

こっちのダイヤは鑑定書付き、あっちのダイヤは鑑別書付き。
どちらもダイヤであることに間違いはないのに、この違いって何でしょうか

実はダイヤの品質において格段の違いがあるからこのような違いが出てくるのです。

鑑定書とはダイヤの品質を示す証明書で、カラット、カラー、クラリティ、カットの評価が表示されています。

一般に４Cといわれるこの評価によってダイヤの価値は決定されます。
但し、この４C評価は、ダイヤであってもラウンドブリリアントカットさせれモノだけに限られ、他のカット法では４C評価はないということを覚えておいてください。

カラットはダイヤの重さで、1カラットは0.2gです。
カラーはダイヤの色を表し、無色透明が最高で、品質が落ちるごとにダイヤは黄色味がかってきます。

クラリティは透明度を表し、ダイヤ内にあるインクルージョンの多い少ない、あるいは存在する場所によってその評価が決定されます。

カットは研磨・プロポーションを表し、カットの出来不出来によってダイヤが輝いたり輝かなかったりしますから、重要な項目といえます。

この頭文字をとった４Cの評価で、ダイヤの品質を証明しているのが鑑定書なのです。

鑑別書は、鑑定書とは全く内容を異にしたもので、その石が天然ダイヤモンドであるかどうかを証明した書でしかありません。

つまりダイヤの品質には一切触れず、ダイヤが本物であることだけを証明したものに過ぎないのです。

これは何を意味しているのでしょうか。
穿った見方をすれば、鑑別書付きのダイヤは鑑定ができるほど立派なクオリティを持ち合わせていないともいえるのです。

つまり鑑定書付きのダイヤと鑑別書付きのダイヤとでは品質に格段の違いがあり、当然ながら値段的にも、鑑定書付きのものの方が高く設定されているのです。

ダイヤのネックレスにしろピアスにしろ、鑑定書がついているのはみな品質が高いものです。
そのダイヤに自信があるから鑑定書が付くのです。

カラーでいえばGカラー以上、クラリティでいえばSI以上、カットでいえばGood以上です。
このカラー、クラリティ、カットのいずれかがこの評価以上のランクをもっていたら鑑定書付きになります。

しかし残念ながらどの項目もこのランクに達していなかったら鑑別書付きになります。
あまりに悪すぎると鑑別書でさえ付きません。

つまり、ダイヤの評価はその内容を見るまでもなく、鑑定書付きか鑑別書付きかである程度判断できるのです。

あなたが光り輝くダイヤのネックレス、ピアスが欲しいのなら、鑑定書付きのものを探してください。
鑑別書付きでは残念ながら輝くまでには至りません。

天然ダイヤモンドであることに満足されるのであれば鑑別書付きで構いませんが、本当に輝くダイヤが欲しいのなら鑑定書付きのものを選んでください。

その方が少々高くても買って満足できますから。

ちなみにわたしはいくら安くても輝かないダイヤをお客様に勧めません。
それは購入されて後悔するのがわかっているからです。

なお、ダイヤの輝く条件は「一粒ダイヤネックレスの選び方」に詳しくご説明しておりますので、参考までのお読みください。