肩の痛みを改善する体幹ストレッチ

50代といえば五十肩。

腕が上がらなくなり、服を着るのも苦痛を伴う肩の痛みです。

私は五十肩ほどの痛みはなかったものの、歳ですからやはり肩には多少の痛みがありました。
しかしストレッチのお蔭でしょうか、その痛みも徐々に消えていきました。

ただストレッチを通して思ったことは、肩が痛いのは肩だけが原因ではないということ。

年とともに人間の体は硬くなりますが、特に動かすことの少ない体幹部分の筋肉の硬化が甚だしくなると、その先にある関節部(肩関節)に負荷を与えるようになり、痛みとなって表れてきているのではないかなと感じたのです。

私は整体師ではありませんので確かなことは言えませんが、私の肩が治ったのは肩関節につながる体幹部の筋肉が柔らかくなってからです。

肩をいくらほぐしても一向に痛みは消えなかったのですが、ストレッチをしているうちに体幹部の筋肉が柔らかくなってきたのを契機に痛みは消えていったのです。

つまりこれをみると、肩の痛みを起こしている部分は肩以外のところということになります。

ではどういったストレッチをして肩の痛みが消えたのか?

その主だったストレッチをご紹介していきます。

前屈ストレッチ

私の肩が治ったのは、このストレッチもその効果のひとつと考えられます。

両足を前に出して座り、上体を前に倒す。
ご存知前屈ストレッチですが、これは脚の筋を伸ばすだけでなく、背筋も同時に伸ばしているのです。

体の硬い間は足に手が届くのが精一杯で、とても背筋を伸ばしているとは言えない状態ですが、脚の筋肉が柔らかくなり、ある程度上体を倒せるまで柔らかくなると、今度は背筋が伸ばされている感覚になるのです。

つまり体が柔らかくなるのには順番があり、まず脚の筋肉、そして柔らかくなったら次に背筋という具合に、体のハリのある部分から順番にほぐされてくるという感じです。

つまり体幹部分である背筋は一番最後に柔らかくなる部位ということになりますから、中途半端なストレッチでなく、やるなら徹底して体幹部分まで柔らかくしてしまうのが、体に効果のあるストレッチだと思います。

上の写真のように、ここまで柔らかくなると背筋は伸ばされ、それが肩関節にまで影響し、肩の痛みが改善したと考えられます。

壁を使った背筋伸ばし

次にやったのが、壁を使った背筋伸ばしです。

両手をまっすぐ上にあげ、そのまま両手を壁に当てます。

そして足を後ろに引いていき、背筋を伸ばすように上体を壁にもたれ掛けます。

このとき頭をグッと両肩のより前に出す感じで行います。

体重を壁に掛ければ、それだけ肩・背筋が伸びていきます。

しばらく静止して慣れてきたら、さらに足を後ろに引いて背筋を伸ばしていきます。

そしてそれが終わったら、今度は逆のストレッチをします。

両手を後ろに上げて、それを壁に当てます。

初めてする方はゆっくり慎重にしてください。
慌ててやると肩を痛めます。

手の高さは自分のペースに合わせて行ってください。

上の写真のような体勢になりましたら、ゆっくりひざを曲げて腰を落としていきます。
このとき肩、背筋の筋肉が伸ばされます。

やり始めは痛くて、背筋が伸ばされているという感覚にはなりませんが、やっていくうちに肩甲骨の周りの筋肉や背筋が確かに伸びていると感じられるようになります。

私は1日1回、これを必ずやっています。
できることなら毎日続けることが効果的です。

上体の前倒しと後ろへの反り

両脚を肩幅に広げて立ちます。

そして上体を前に倒します。

そして次に体を起こし、そのまま上体を真後ろに反らします。

この運動は、できれば姿見のような大きな鏡の前でやった方がよく、その理由は上体の傾きをチェックできるからです。

長い間生きていると、人間の体は歪んできます。
まっすぐと思っていても歪んでいる場合が多く、そのため悪い姿勢の体操になってしまっています。

しかし鏡を見ながらなら自分の歪みをチェックできますので、正しい姿勢の体操に矯正できるのです。

脚のスジ、腰の筋肉、背筋、肩甲骨周りの筋肉など、あらゆる筋肉がこのストレッチで伸ばされます。

上体の左右横倒し

同じように両脚を肩幅に広げて立ちます。

そして両手を上げて右手で左手首をつかみ、引っ張るように上体を右に倒します。

そして数回体を揺さぶり、脇腹の筋肉を伸ばします

そして今度は反対に左手で右手首ををつかみ、引っ張るように上体を左に倒します。

これも同じように、数回体を揺さぶり脇腹の筋肉を伸ばします。

この、上体を横に倒す運動は、普段の生活ではあり得ない動きです。

体を前に倒したり、後ろに反らせたりという動作はあっても、この動作は日常生活にはない動作です。

それゆえ筋肉も硬くなっていると思われますので、かなりきつい体操です。
しかしだからこそ、体的にはいいのです。

普段使わない筋肉を使い、ほぐす。
こうすることで血液循環もよくなり、新陳代謝も活発化します。

この体操によって、私は腰の柔らかさを感じるようになり動きも軽やかになったのを覚えています。

肩の痛みが消えたのも、この体操が効いたのかもしれません。

肩伸ばし

肩周りの筋肉を伸ばすためのストレッチ体操です。

まず肩幅に両脚を広げて立ち、手を後ろで組みます。
この時手のひらは背中側を向いています。

その状態から上体を前に倒します。

この時できるだけ両腕を前に倒します。

そして慣れてきたらさらに上体を前に倒し、それと同時に両腕も前に倒します。

次に上体を起こし、今度は手首を返します。
つまり手のひらが外に向いている恰好になります。

この状態で同じく上体を前に倒します。

そして慣れてきたら同じように上体をさらに倒し、同時に両腕も前に倒します。

このストレッチ体操は、日ごろ屈みがちな肩を反らせ、肩甲骨同士を寄せることでその周りの筋肉をほぐし、そして上体の前屈によって腰、背筋を伸ばす働きがあります。

最初はキツイですが、慣れてくると気持ちよくなってきます。

まとめ

私が肩の痛みで悩み、それを解決するために取り組んだストレッチ体操です。

肩を何とかよくしようと肩にばかり意識してストレッチをしましたが結局あまりよくなりませんでした。

しかし、肩につながる筋肉(体幹部)の柔軟性を高めた途端、肩の痛みが改善したのです。
どうやら肩の痛みの根元になる部分は、体幹部にあったようです。

ですがこれらはすべて私の実体験をもとに検証したもので、万人に当てはめるとは言えません。
したがって参考程度にして頂ければと思います。

最後までお読み頂き、真に有難うございました。

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