既婚未婚問わず身に付けられるエタニティリング。
エタニティとは永遠を意味することから結婚指輪と認知されがちですが、さにあらず。
ファッションリングとしてたくさんの方が愛用しています。
特にお若い人は小指にはめるピンキーリングとして使われている方もいるなど、そのファッション性の高さが窺えます。
この写真は0.1ctのエタニティリングをピンキーリングにしたものですが、やはり華奢でかわいいタイプのものがピンキーリングには合うようです。
しかしピンキーリング以外にするなら、もう少し大きなダイヤのものがいいですね。
この写真は0.3ctのエタニティリングですが、0.1ctのものより少しボリュームがあります。
ですが、着けていて嫌味のないサイズ感で、小さすぎず大きすぎないちょうどいい大きさのエタニティリングといえます。
これなら普段使いやカジュアルなおしゃれ用に使えますからきっと重宝すると思います。
しかしいざ選ぶとなると、その数の多さに驚きます。
値段の安いものから高いものまであり、一体どれがいいのかわからなくなってしまいますね。
私が楽天で0.3ctのエタニティリングを閲覧して気付いたのは、出品されている商品は4つのパターンに分かれることでした。
それは、
① ダイヤの品質表示がまったくないもの
② ダイヤのクラリティのグレードのみ表示してあるもの
③ ダイヤのカラーとクラリティのグレードが表示してあるもの
④ ダイヤのカラー、クラリティ、カットすべてのグレードが表示してあるもの
この4つのパターンに分けられていました。
このページでは、これら4つのパターンのエタニティリングの特徴を説明し、最終的にどれを選べばいいか解説させて頂きます。
ダイヤの品質表示がないもの
出来れば避けた方がいい商品。
ダイヤの品質表示がないというのは、それだけ自信がないということを意味しています。
こういう商品は値段が安くお手頃なのですが、実物を見れないネットでは当たりはずれがあり、買って後悔することもあります。
よって購入する際は、ダイヤの品質表示があるエタニティリングにするべきです。
クラリティのグレードのみ表示
クラリティとはダイヤの透明度を表す指標です。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
そのインクルージョンの多い少ないによって透明度が決まりますから、インクルージョンが少ないダイヤは透明度が高いということになります。
楽天で販売されているエタニティリングで、クラリティのみ表示されているのは以下の通りです。
すべてクラリティがSIクラス以上のエタニティリングです。
このクラリティSIクラスというのはどの程度の透明度なのか?
それをわかりやすく解説します。
クラリティSIクラスというのは、下の表からおわかりのように肉眼でインクルージョンの発見が困難な時に付けられる評価です。
この手のダイヤの場合、光の透過がインクルージョンに邪魔されにくいため、透き通ったきれいなダイヤといえます。
しかしその下のIクラスになりますとインクルージョンが光の透過を邪魔するほど多いですから、白濁したダイヤになってしまうのです。
しかしSIクラスは透き通ったダイヤとはいえ、輝きを保証するものではありません。
透明度が高いダイヤというだけです。
ダイヤが輝くためにはクラリティがSIクラス以上のほかに、カットが重要な要素となります。
なお、カットに関してはのちほどご説明させていただきます。
カラーとクラリティのグレードを表示
クラリティのほかに、カラーのグレードが表示されたエタニティリングがあります。
カラーはダイヤの色のランクを表す指標で、無色のダイヤほど評価が高くつけられます。
最高をDとし、黄色味が帯びるにしたがいE、F、Gと評価され最終Zまであります。
ここにお示ししたエタニティリングのカラーはすべてHカラー以上ですが、これは何を意味しているのかを説明させて頂きます。
Hカラーというのは、下の表からおわかりのようにほぼ無色に属します。
無色のダイヤは美しいとされますが、その理由はダイヤ内で起こるプリズム効果にあります。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光はありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
Hカラーのダイヤは表をご覧になったように、ほぼ無色に属しています。
ほぼ無色に属しているのは、G、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
それゆえ、プリズム効果に影響を与えるのです。
つまりHカラーのダイヤとは、プリズム効果を発揮できる最低ラインということなのです。
以上、カラー、クラリティの説明からご理解頂けたと思いますが、ここで示したエタニティリングは無色透明なダイヤがセッティングされたものと言えます。
ただし先述しましたように、ダイヤの輝きを保証するものではありません。
輝きには、これにプラス、カットが重要な要素になってくるのです。
カラー、クラリティ、カットのグレード表示
では最後に、カラー、クラリティ、カットのすべてのグレードが表示されたエタニティリングについて説明させて頂きます。
これらはすべてカットがGood以上のエタニティリングです。
ではカットGoodとはどういったダイヤなのか説明させて頂きます。
カットは最高をExcellentとし、VeryGood、Good、Fair、Poorの5段階で評価されます。
ダイヤは採掘されたままだと、スリガラスのように濁っています。
それが人間の手によってあのような素晴らしい輝きを放つ石になるのですが、その方法が、ラウンドブリリアントカットというカット法です。
しかしラウンドブリリアントカットすれば何でも輝くというものではありません。
カットの良し悪しによって輝いたりそうでなかったりするのです。
Excellentカットされたダイヤに光が入射すると、光はダイヤ内で漏れることなく反射され、再びダイヤ外へ放射されます。これを全反射といいます。(下イラスト左参照)
しかしダイヤのカットが深すぎたり浅すぎたりすると、光は全反射せずダイヤ底部より漏れてしまい輝きが劣ることになるのです。
これがカットの良し悪しによる輝きの違いです。
ダイヤ内の光が全反射するためには、その理想となるプロポーションが存在し、それが以下の比率で構成されています。
ダイヤは、この構成比率に近くて研磨状態が良好なものから、Excellent、VeryGood、Good、Fair、Poorとランク付けされます。
ではダイヤが輝くためにはカットはどのランク以上のものがいいかというと、「Good」以上のダイヤなら輝くといえます。
FairやPoorカットのダイヤはプロポーションに問題があり、輝くとは言えません。
よってカットがGood以上のダイヤというのは、輝くダイヤといえるのです。
以上、カラー、クラリティ、カットの説明でおわかり頂けたと思いますが、ここに示したエタニティリングは美しく、かつ輝くダイヤがセッティングされたエタニティリングと言えます。
ここまでお読み頂いてお気付きだと思いますが、クラリティSIクラスだけのものや、カラーH、クラリティSIクラスのエタニティリングと比べ、価格にそれほど差がないということがわかったと思います。
つまり選ぶべき0.3ctのエタニティリングは、最後に示したすべてのグレードが表示されたものということになります。
まとめ
0.3カラットのエタニティリングの選び方を解説しました。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。