エタニティリングを大切な方へプレゼントする。
できれば安い方がいいですね。
ケチっているわけではありませんが、買い物をするときできるだけ安いものを選ぼうとするのは人間の常です。
しかし大切な方へのプレゼントですから、安かろう悪かろうでは話になりません。
安くて、しかもそこそこのものをプレゼントしたいと誰しも考えます。
では、彼女や奥様にエタニティリングをプレゼントするとなると、いくらくらいの予算を考えておられますか?
このページでは、予算を3万円として、どの程度のエタニティリングが購入可能か見てみたいと思います。
エタニティリングの販売動向
エタニティリングをネットで閲覧していて気付くのは、ダイヤに関する4C情報の掲載です。
私が確認したところでは、商品情報が以下の5パターンに分かれていました。
① ダイヤの品質の記載がないもの
② ダイヤの品質の記載がクラリティだけのもの
③ ダイヤの品質の記載がカラーとクラリティだけのもの
④ ダイヤの品質の記載がカットだけのもの
⑤ ダイヤの品質の記載がカラー、クラリティ、カットすべてされているもの
これはエタニティリング全体の販売動向ですが、3万円以内のエタニティリングでも同様の傾向がみられます。
一番多いのは①のダイヤの品質に関する記載が全くないエタニティリングです。
ご存知のように、ダイヤが美しいかそうでないか、あるいは輝くかあまり輝かないかどうかは、ダイヤの品質(4C)を見れば明らかです。
しかし①のようにまったく記載のないエタニティリングではそれが明らかにならず、いくら3万円以内であっても買うに値しないといえます。
それゆえ、ここでは敢えてそれらのエタニティリングの紹介は省きます。
まずは、クラリティのみ記載された3万円以内のエタニティリングから紹介します。
クラリティのみ記載のエタニティリング
クラリティVS~SI1クラスの0.3ctエタニティリングです。
クラリティとはダイヤの透明度を表し、透明度が高いほど光をよく透過させます。
ダイヤは天然鉱物ゆえ、必ずインクルージョン(内包物)が存在します。
インクルージョンの多いダイヤは透明度が悪く、逆に少ないダイヤは透明度が高まります。
クラリティは、いわばインクルージョンの多い少ないを表した指標とも呼べるわけですが、このクラリティのランクは11段階に分けられます。
ここでいうVS~SI1というのは、表からおわかりのように透明度では中くらいのランクに属します。
では中くらいのランクとはどの程度なのか?
SIクラスに標準を当てて説明しますと、SIクラスとは、インクルージョンの発見が肉眼では困難な時に付けられる評価で、つまりそれだけインクルージョンが小さいことを意味します。
SIクラスはインクルージョンが小さいため、光の透過にそれほど影響は与えません。
よって透明度があるといえます。
しかしその下のIクラスになると、インクルージョンの発見が肉眼で容易なレベルになるのです。
つまりそれだけインクルージョンが目立つ存在となり、光の透過を著しく妨害するのです。
クラリティSIクラスとIクラスは、ダイヤの透明度のいわば境界といえ、SIクラス以上であれば透明度があるといえ、それ未満では透明度が劣るといえます。
よってこのVS~SI1クラスのダイヤは透明度があるといえます。
ただし、透明度があるからといって輝きを保証するものではありません。
ダイヤの輝きはカットが重要な要素となり、カットがGood以上なければ入射した光は下の右イラストのようにダイヤ底部より漏れ、輝くとは言えないのです。
よってこのダイヤは透明度が高いというそれだけのものです。
次に、カラーとクラリティが記載されたエタニティリングを紹介します。
カラークラリティ記載のエタニティリング
HカラーSIクラスの0.13ctエタニティリングです。
カラーとは呼んで字のごとくダイヤの色を表します。
無色のダイヤほど希少価値があり、最高をDで表します。
そして色を帯びるにしたがいE、F、Gとランクが下がり、最後はZまで続きます。
ここでいうHカラーとは色的に言えば上位に属し、ほとんど無色のダイヤと呼べます。
ダイヤのカラーはダイヤの輝きには関係しませんが、輝きの質には関係してきます。
それは、ダイヤ内で起こるプリズム効果に関係してくるからです。
太陽光を含む白色光はプリズムを通せば赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と七色に分かれます。
これは色それぞれの波長が異なるため、屈折によって光が分散されるためです。
この現象がダイヤ内でも起こります。
ダイヤ内に光が入射すると、光の中にある波長の異なる色が屈折によって分散されます。
上質のダイヤモンドを覗き込むと、いろいろな色の光線が発見できます。
これはダイヤ内でプリズム効果がなされているからです。
無色のダイヤに光が入射すると、反射した光はありのままの光線を放ちます。
しかし色のついたダイヤモンドの場合、ダイヤのカラーの影響を受けてしまい、光線を変色させるのです。
これがダイヤの美しさに影響します。
ダイヤに美しさを求めるなら無色の方が望ましく、色のついたものは避けた方が無難です。
ではダイヤが美しくあるためには、カラーがどのランクのものがいいかというと「H」以上のものが望ましいといえます。
同じ「ほとんど無色」に属しているG、H、I、Jですが、IとJはその下の「わずかな黄色」のランクに近いこともあり、やはり幾分黄色く見えます。
プリズム効果にさほどの影響を与えないのは「Hカラー」以上のダイヤといえますから、つまりこのエタニティリングについているダイヤは、美しいダイヤと呼べるわけです。
ただし、美しいダイヤと輝くダイヤとは別物です。
ダイヤの輝きは先ほども申し上げた通り、カットが重要です。
カットの記載がないために輝くとは言い切れず、美しいダイヤと呼ぶにとどめるしかありません。
ほかにもカラーとクラリティのみ記載したエタニティリングがありますので、以下に示します。参考までにご覧ください。
では最後にカラー、クラリティ、カットすべて記載されたエタニティリングを紹介します。
すべて記載のエタニティリング
すべてが記載された3万円以内のエタニティリングはこれ1点のみです。
0.15ctのダイヤでGカラー、クラリティSIクラス以上、カットはGoodで、輝き、美しさともに揃ったダイヤといえます。
プレゼントに相応しいエタニティリングと言えます。
まとめ
予算3万円で買えるエタニティリングの現状をまとめました。
3万円で買えるエタニティリングはたくさんあります。
しかし、美と輝きを併せ持ったエタニティリングとなれば、やはり少なくなります。
いかがだったでしょうか。参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂き、真に有難うございました。