私は約30年前、30歳の時に英検2級を取得しました。
学生時代での英語の成績はどうかというと悪い方で、英語という教科自体が嫌いでした。
しかし宝石商をやっていた関係上、海外で直接買い付けたいと思うようになり、仕方なく英語の勉強を始めた次第です。
そこでまず始めに何をやったかというと、英会話スクールへの入学でした。
ある知人からNOVAがいいということを聞き、早速入校しました。
入校してしてすぐ学力を測る試験があり、そこでレベル分けされ、同じレベルの生徒が最高3人集められて授業を始めます。
受講は予約制で、自分の空いた時間に予約が取れることもあり、ビジネスマンにとっては好都合のスクールでした。
そして講師1人に対して最高3人の生徒でスタートしますが、私のほかに予約が入っていないときは講師と私のマンツーマンでやることもあります。
そんな時はラッキーで、講師が私と同年代ということもあり友達のような関係になることもありました。
実際私は講師と仲良くなり、一緒に飲みに行ったこともあり、また私の家に遊びに来たこともありました。
こうなると非常に好都合ですね。
一緒に飲みに行ったりすることで、そこでは当然会話は英語ですから、スクール外でも英語の勉強ができるというわけです。
そしてこのようなことを繰り返すうち、私の英会話力はみるみる向上していったのです。
しかし外国人と普通に会話するというのは、英会話初心者にとっては大変なことです。
私もNOVAに通いたての頃はとても英語で会話なんてできませんでした。
しかしある方法を取り入れてから、私の英会話力が向上していったのです。
英語の理解力は音読がカギ
英会話といえばリスニングが重要といわれます。
私の時代はヒアリングといわれていたんですが、今ではリスニングというそうです。
リスニング力、いわゆる聴く力ですが、聴く力を養うために英語を聴く。
一見理に適った方法だと皆さん思いがちで、私もそう思っていました。
しかしある大学の外国人英語講師にリーディングを勧められ、それを取り入れてから理解力が飛躍的に伸びました。
彼が言うリーディングとは黙読ではなく音読です。
英語を声に出して読み、理解する。
この音読こそが英語の理解力アップのカギになるのです。
初心者は英語を聴くとそれを日本語に訳し理解しようとする。
しかしそれでは時間がかかりすぎる。
私たち日本人は日本語を聴いてそれを訳す必要はありません。
なぜなら日本語で理解できるからです。
なぜ理解できるのか?
脳が日本語を理解する脳になっているから。
では英語をそのまま理解するにはどうしたらいいのか?
英語を理解できる脳、すなわち英語脳にしてやればいい。
では英語脳にするにはどうしたらいいのか?
英語を言語でなくイメージで理解するようにすればいい。
私たち日本人の脳は日本語を言語としてとらえておりません。
言語の一言一句をイメージで捉え理解しています。
これと同じことを英語でやればいいわけです。
その最適な方法が音読というわけです。
黙読と音読との違い
日本人が英文を読む。
英語の文法は、主語、動詞、目的語などの順番で並んでいます。
日本人がこれを訳す場合、まず主語を訳し、続いて目的語を、そして最後に動詞を訳して完成です。
例えば、I like an apple. 私はリンゴが好きです。
Iは私、an appleはリンゴ、likeは好きです。
前、後ろ、真ん中の順で訳しますね。
黙読するとこの順番で訳してしまうのです。
しかし音読は声を出してこれを読みますから、I(私は)like(好きです)an apple(リンゴが)となります。
前から順番に訳していきます。
日本語では順番がおかしいですが、理解はできますね。
要は順番なんかどうでもよく、理解できればいいのです。イメージで。
これが黙読と音読の違いです。
音読は英語をイメージで捉えるには最良の方法です。
これを繰り返し行うことで英語を言語ではなくイメージで捉えることができるようになり、リスニングの理解力が格段にアップするのです。
音読に最適な英語小説
ではどのような英文を読めばいいかというと、語彙数の少ない簡単な中学英語で表された小説がいいと思います。
私の場合はトムソーヤの冒険でした。
紀伊国屋書店でたまたま知り合った外国人の大学英語講師の推薦で、彼の話では教え子がこのようなの簡単な英語小説を音読し続けた結果、英検準1級を取得したということです。
英語小説には英語特有のフレーズがあり、勉強になるところがたくさんあります。
きっと役に立つことになると思います。
以上、「英語の上達はリーディングから」をお話ししました。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。