ダイヤの価値は4Cで測られることはご承知のことと思います。
4Cとは、カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(研磨・プロポーション)のことをいい、その頭文字を取って4Cと呼んでいます。
そしてこの中で、ダイヤの命でもある輝きが十分発揮されるためにはクラリティとカットが重要で、どちらか一つでもグレードが低ければダイヤは十分な輝きを発揮できません。
つまりそれほどダイヤの輝きにはクラリティとカットが重要といえるわけです。
ちなみにそのグレードはクラリティSIクラス、カットGoodが最低ラインで、これ未満のダイヤは残念ながらあまり輝くとはいえません。
それゆえダイヤを選ぶときは、この二つのグレードの良し悪しが決定打となるわけです。
しかしレーザーホールダイヤの場合、このカット評価は問題にはしていません。
つまり最低ラインであるGoodカットを必要としないのです。
なぜでしょう。
それは、ダイヤの輝き方の主眼をどこにおくかに違いがあるからです。
一極集中の輝きを主眼にするGoodカットダイヤ
通常Goodカットされたダイヤの輝きは上向きです。
イラストのように輝きはすべて上に向かっています。
これはGoodカットゆえ、こうなっているのです。
しかしこれがGood未満のカットであればそうはいきません。
以下のイラストをご覧ください。
カットが深すぎたり浅すぎたりすると光はダイヤの底部より漏れ、輝きが上向きに集中しないのです。
しかしGood~Excellentカットされたダイヤになるとイラストにあるように光は全反射され、輝きは上向きに集中するわけです。
ではなぜ輝きを上向きに集中させる必要があるのでしょう。
それはアクセサリーにされたダイヤのほとんどが爪留めにされるからです。
爪留めダイヤはおもて面だけ露出状態
ダイヤはアクセサリーにされるとたいていは爪で留められます。
6本爪が主流ですが、ほかに覆輪留めのような留め方もあり、これはダイヤの周囲を全部地金で覆った留め方です。
しかしこれだとダイヤを確認できるのはダイヤのおもて面だけで、ダイヤのサイド、裏面に関しては目で見ることはできません。
つまりダイヤの輝きを上向きに集中させる理由はここにあるわけです。
ダイヤが唯一露出している部分、おもて面。
このおもて面に輝きを集中させることで、ダイヤの美しさがアピールできるわけです。
爪留めダイヤにはGoodカットは必須
逆にいえば爪留めダイヤにはこのGoodカットが必要なわけです。
Goodカットがなければ、ダイヤが唯一露出しているおもて面の輝きが劣ることになるわけですからそれだけ魅力は半減してしまうことになります。
ダイヤは輝きが命ですから、爪留めダイヤのカットがGoodにこだわる所以がここにあるわけです。
全方位への輝きを主眼にするレーザーホールダイヤ
レーザーホールダイヤとは、レーザーでダイヤに穴をあけたダイヤのことで、この穴をもってダイヤを留めます。
ネックレス然り、ピアス然りで、すべてこの穴をもってダイヤを留めますからダイヤはほぼルース(裸石)状態といえます。
爪留めダイヤと違って全体がほぼ露出状態ですから、ダイヤの全容と輝きはどの位置からも確認できるわけです。
つまり爪留めダイヤのように輝きを一極に集中させる必要はないわけです。
むしろダイヤ全体から輝きを放たせた方が、ダイヤの魅力を十分引きだせることになります。
これがレーザーホールダイヤがGoodカットを必要としない理由です。
爪留めダイヤのようにGoodカットにこだわれば輝きが一極に集中することになり、こうなるとレーザーホールダイヤが持つ特典、ルースダイヤのような輝きを失うことになるからです。
まとめ
Goodカットを必要としないレーザーホールダイヤについて述べさせていただきました。
いかがだったでしょうか。
最後に、レーザーホールダイヤアクセサリーを紹介し、このページを閉じたいと思います。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。