物を購入する前によく使うフレーズが「相場はいくら」という言葉。
それ、相場ではいくらぐらいですか？
はじめてその商品を買う人にとって、その商品がどのくらいの相場で売られているのか気になるものです。
ダイヤを買おうとする人も例外なくそのフレーズをよく使います。
ダイヤなんてめったに買うものではないですから、どのくらいで売られているのか皆目見当もつかない。
それで相場を聞かれるわけですが、しかしこちらとしては答えようがありません。
なぜならモノによって値段が全然違ってきますから、大体これくらいなんていえないのです。
スイートテンダイヤモンドでも同様です。
アニバーサリーリングの代表であるスイートテンダイヤモンドリングには、ダイヤが10個装填されています。
この10個のダイヤモンドの質によって値段が全然違ってきますから、相場なんて言えないのです。
それにスイートテンダイヤモンドは1カラットだけと思われている方もいると思いますが、そんなことはないのです。
エタニティリングでもダイヤが10個ならスイートテンダイヤリングになりますから1カラットだけに限られず、0.1ctからスイートテンダイヤリングは存在するのです。
0.1ct（ダイヤ10石）
0.2ct（ダイヤ10石）
0.3ct（ダイヤ10石）
0.5ct（ダイヤ10石）
0.7ct（ダイヤ10石）
1.0ct（ダイヤ10石）
それゆえカラット数の違いによっても値段が違ってきますから、一概に相場はどのくらいといえないわけです。
ではわからない相場をどのようにして調べたらいいのか？
その方法は、カラット数ごとに一つ一つダイヤの品質を見極めながら値段を比べるしかないのです。
0.1ctスイートテンダイヤリングの場合
0.1ct（ダイヤ10石）
総計のカラット数が0.1ctでダイヤが10個ですから、一粒は約0.01ctになります。
この小粒のダイヤが並べられたリングが、0.1ctのスイートテンダイヤモンドです。
ではどれくらいで売られているか見てみます。
この商品は0.1ctのエタニティリングの中でも安い価格がつけられています。
しかし商品ページを見るとダイヤの品質が全く謳われておりません。
ただ天然ダイヤモンド10ピースと記載されているだけです。
次を見てみましょう。
こちらの商品は、少しデザインこそ違えどスイートテンダイヤモンドリングです。
先ほどの商品と違う点は、ダイヤの品質が記載されていることです。
ダイヤカラーがHで、ダイヤの透明度を示すクラリティがSIクラスと謳われています。
カラーがHというのは、ダイヤがほとんど無色ということを表します。
そしてクラリティSIクラスというのは、肉眼でインクルージョンを発見することが困難な時につけられる評価で、つまりそれほどインクルージョンが大きくなく微小ということで、透明度はまあまあの評価ということです。
このようにダイヤの品質はまあまあですから、先ほどのスイートテンに比べ多少値段が高いわけです。
さらにもう一点見てみましょう。
こちらのスイートテンもダイヤの品質が謳われています。
ただし先ほどの商品よりもダイヤのグレードが上です。
ダイヤカラーがG～Hで、クラリティがVSクラス。
VSクラスというのは、インクルージョンの発見が10倍のルーペをもってしても見つけるのは困難な時につけられる評価です。
つまりSIクラスのインクルージョンよりもさらに小さいということで、透明度もさらに高いということです。
ダイヤの品質が高い分、やはり値段も高くついていますね。
このように、同じ0.1ctであってもダイヤの品質によってこのように値段が違ってくるのです。
0.2ctスイートテンダイヤリングの場合
0.2ct（ダイヤ10石）
ダイヤ10ピースでカラット数の総計が0.2ctですから、一粒当たり0.02ct。
0.1ctの倍の大きさのダイヤがついたスイートテンダイヤリングになります。
ではこのカテゴリーについても見ていきましょう。
まずは一番安い商品から。
例によって一番安い商品ですからダイヤの品質は謳われておりません。
あるのは天然ダイヤモンド10ピースとの記載だけ。
価格は0.1ctのものより安く、20,350円となっています。
次を見てみましょう。
こちらの商品は、ダイヤのクラリティだけが表記されたスイートテン。
クラリティがSIクラスということで、透明度はまあまあの品物。
その分先ほどの商品よりは多少値段が上がって25,080円也。
もう一品見てみましょう。
こちらのスイートテンのダイヤ品質は、ダイヤカラーがG.H.Iとまちまちの評価で、クラリティはSIクラス。
カットに関してもVeryGoodからFairまでダイヤによってまちまちの評価。
しかしダイヤが10ピースもあるわけですから、カラーがまちまちになるのも多少無理からぬこと。
またカットに関していえば、0.02ctのような小さいダイヤのカット評価を付けるのは難しいことで、この記載が果たして正しいものかどうか、鑑定書が付いているわけでもないので判別は難しい。
しかしダイヤの品質が謳われていることもあり、その品質も悪いものでないから値段も先ほどのものよりも高く設定されています。
0.3ctスイートテンダイヤリングの場合
0.3ct（ダイヤ10石）
一粒が0.03ctのスイートテンダイヤリングです。
こちらのカテゴリーも順に見ていきましょう。
10kのスイートテンダイヤリング。
例のよってダイヤの品質表示はなく、ただ天然ダイヤモンド10ピースと記載。
価格も今までで一番安く、1万円台の19,580円。
地金10kが値段に反映されている模様。
次いきます。
プラチナ、18金、どちらを選んでも同じ価格のスイートテンダイヤリング。
ダイヤ品質はクラリティSI1アップと記載。
つまり透明度はまあまあの評価。
先ほどの商品よりダイヤの品質と地金の価値が上がっているため、値段も上がっています。
次を見てみます。
こちらのスイートテンダイヤリングにはダイヤ品質がすべて謳われています。
ダイヤカラーはG～D、クラリティはVSクラス、そしてカットはH＆C（ハート＆キューピッド）。
カットがH＆C（ハート＆キューピッド）というのは、プロポーションとシンメトリー（対称性）のよいダイヤモンドを特別のスコープで覗くと、８つのハートと矢（キューピッド）が確認できるというもので、つまりカット評価でいえばVeryGood以上に値するということを意味しています。
これほどの高い品質のダイヤがセッティングされているゆえ、お値段も高く90,200円がつけられています。
0.5ctスイートテンダイヤリングの場合
0.5ct（ダイヤ10石）
スイートテンも0.5ctになると少し太く感じます。
それでは順番に見ていきましょう。
例によってダイヤ品質のない0.5ctスイートテンダイヤリングです。
価格は44,000円と非常に安く設定されています。
この価格をまず頭に入れておきましょう。
次いきます。
ダイヤの品質が謳われた0.5ctスイートテンダイヤリング。
ダイヤカラーはH、クラリティはSIクラス。
色、透明度ともまあまあの商品。
先ほどの品質表示のないものに比べ、価格が格段に上がっているのがわかります。
次を見てみます。
カラーはG～Dで、クラリティはVSクラス。
カットはVeryGood以上の評価に当たるハート＆キューピッド。
ダイヤは品質的にはハイレベルに当たり、お値段もそれ相当のものがついて123,200円。
このように、ダイヤの品質表示があるものとないものとの値段差はかなりあり、またダイヤ品質のレベルによっても値段差が生じています。
1.0ctスイートテンダイヤリングの場合
1.0ct（ダイヤ10石）
一粒が約0.1ctのダイヤが10石並んだスイートテン。
これぞスイートテンダイヤモンドの定番、1カラットのリングです。
それでは商品を見ていきましょう。
ダイヤ品質表示が全くない1.0ctのスイートテンダイヤリング。
お値段も1カラットのわりに格段とお安く66,000円です。
そしてこちらも品質表示が全くない1.0ctのスイートテンダイヤ。
お値段は先ほどのより少し高く、85,800円です。
それでは次は、品質表示のあるものを見ていきましょう。
こちらはクラリティの品質表示のみのスイートテン。
クラリティはSIクラスでまあまあのダイヤ。
そして値段は少し上がって106,700円。
次はフルスペックが謳われた1カラットのスイートテンダイヤリング。
ダイヤ品質はHカラー、SIクラス、カットはVeryGood以上に相当するハート＆キューピッド。
色、透明度がまあまあのダイヤで、カットは最高級クラス。
そしてお値段は129,800円。
ここでもダイヤ品質の表示のあるものとないものとの価格差、また品質の高低によっても値段が違っているのがわかります。
まとめ
スイートテンダイヤモンドの相場について述べてみました。
このようにスイートテンダイヤモンドの相場というものは一概にいくらといえるものではなく、カラット数、ダイヤの品質によって値段がかなり違っているのがわかります。
それゆえ相場を算定するのは難しく、このように検索しながら根気よく値段を調べるのが賢明だといえます。
いかがだったでしょうか。
参考になりましたでしょうか。
このページが皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、真に有難うございました。